180 / 240
お前は何だ
しおりを挟む「‥‥あなたは、なぜ、ポリセイオに?」
オリヴァーは慎重に聞いた。そばで聞いているハリーも複雑な顔をしている。
レティーシャとレオンという魔術師がそもそも、魔の森から出て、どこで暮らし、帝国に保護される事なく過ごしてきたか。
「私の知る限りでは、魔術師は代々アレキサンドライトが保護してきました。あなた方はなぜ?ここに来ることもなく、
そのような事態になったのです‥?どうか、包み隠さず話してください。私から魔術師をそちらに送るのも、限度があります。」
レティーシャ王妃は、観念したように口を開いた。
「私と、レオンも魔の森の近くにある‥小さな村で生を受けました。両親は魔術師ではなかった。けれど、私達は小さな頃から、指一つ鳴らすだけで、火を灯す事も、大雨を虹にかえる事もできた。そして私とレオンは‥‥‥‥血を分けた兄妹でした‥‥。」
「えっ?」
「私達は13歳で‥兄妹で愛し合う、その事が周囲に知れ渡り、気味悪がれ、不潔な生き物として‥‥村を追い出されました。どこの世界であれ、兄妹が愛し合うなど理解されるわけもない‥2人で逃げて‥‥逃げて‥‥
ポリセイオ近くの廃墟を、2人で魔術で直し住まい‥‥
やがて子供が生まれました。ですが‥‥ポリセイオの国王に見つかり、魔術を知られ‥‥2ヶ月間の間、私達は互いを守り続けました。家に閉じ籠り、守りの結界から抜け出せず
けれど、もうすでに限界に達した私達は、転移する事を試みました。
ですが子供の未熟な魔術で歪み、
転移魔術が不完全となり、子供が国王軍に捕らえられました。
レオンが、子供を救い出そうとしましたが‥‥
魔術だって、万能ではないのです‥‥髪色は最高位だとしても、私達の魔術は‥‥未熟だった。
私が捕らえられ、私達を救う代わりに、夫のレオンは、隙をつき子供を魔の森に転移させる事で力尽き、なす術なく私を守る為命を差し出した‥‥。その上、私は王家の側近である公爵家に身を拘束され‥‥国王の王妃と据えられ、レオンの心臓は私の保護魔法をかけたものの、決して私が見つけられない場所に隠された‥‥。命を差し出したレオンを死なせない為に、私は常にレオンが死なぬよう魔術を施した。
それだけで精一杯‥‥何も出来ず、王に嫁ぐしかなかった‥。
この身を差し出すから‥レオンだけは欲しいとライカンスに懇願し、唯一、私の部屋の地下室へレオンはその身を置く事が出来ました。ライカンスは元々、国王になりたかった‥。
国王を欺き、魔術師である私達を利用し、国王になったあとは‥近くの国から侵略し、何もかも手にするつもりだったことでしょう。私と国王に子は出来ません‥‥そのようにしたのです‥‥ですから後継者も出来るはずがありません。
ライカンスの思惑です‥‥。私には有り難かったけれど‥。
そして、魔術というものに関心を示したライカンスは‥
私とレオン以外にも魔術師を作るように言ってきました。
これは‥‥本当に、魔術師とは言え‥人間である私達にも、苦痛で悍ましい日々が始まりました‥‥。」
「あなたが王妃になった経緯は分かりました。
だが‥魔術師を作るというのは‥‥。」
「魔術師を作るのは、唯一私達が知っている禁術です‥‥。
魔術師を作るのは‥‥普通の人間の血を抜き、私達の血を流し込み‥‥生き抜いた者のみ‥魔術師になる事が出来ます。
ライリーは、唯一、その禁術に耐え抜き、魔術師となりました。」
「なんて事だ‥」
オリヴァーの血の気が引いた。
唯一という事は、成功した例がなかった。
だが、ライリーはそれを超えて、魔術師となった。
最高位の魔術師の血が流れている‥。
だから、帝国民の意識を操る事が出来た。
それ程、ライリーの執念が魔術師にしたという事か‥。
「私も、成功するとは思いませんでした‥
それと同時に恐ろしくもありました。
皇太子殿下の妃になりたいと言った。
殿下を愛しているからと‥
私は愛してると言うライリーの思いを、本気にはしていませんでした‥そんなものを愛とは思えなかった‥。
けれど、それを利用した‥‥。
愛する人を手に入れる為に‥‥殺したいと言った。
そのような願いなど‥叶ってはならないと思っていたから‥‥
決してうまくいくはずないと、信じていました。
ですが、そのせいで、殿下と婚約者の方に
癒えぬ傷を負わせてしまった‥‥‥。」
レティーシャの深い後悔が、見てとれた。
どんか願いがあるにせよ、2人を傷付けたのは事実だった。
皇太子の私室、傷を負ったテオドールとリリィベルが、
その傷を忘れられずに、今こうして心を震わせながら身を寄せ合っている。
「リリィ‥‥‥大丈夫だ‥‥。どこにも行かせない。
誰にも奪わせない‥‥
俺はお前を忘れない‥‥‥。愛してる‥‥」
呪文の様に繰り返す。
リリィベルはその呪文の様な言葉を茫然と聞いていた。
酔いしれる事もできず、ただその身に包まれて安心したかった‥‥けれど、安心とは、こうして身体を包まれていて
離れないという温もりがあると言う事実だった。
名前を何度も呼び続け、口付けの温もりを与え、
互いを感じ合う事‥‥。
礼蘭を忘れた暁と、暁から記憶を消えた礼蘭の魂が深く、根深くその恐怖から抜け出せない。
誰も知らないその事実、ライリーの罪は重かった。
深夜2時、静かにテオドールはオリヴァーに呼び出された。
「‥‥‥なんです‥‥。」
「リリィは、大丈夫か?」
「大丈夫な訳がないでしょ‥‥。建国祭が終わり、要人達はいるものの、リリィの傷は大きいです‥。どんなに取り繕うと、私の前で震える‥‥これ以上、待てません‥。」
テオドールの瞳は、氷の様に冷たかった。
「ライリー・ヘイドンを、1日もはやく処刑してください。
それだけでも、少しは癒される1つになるなら、
俺は1日も早く元凶をこの世から抹消したい。」
オリヴァーは、テオドールの瞳を真っ直ぐ受け止めた。
「その前に1つ‥‥レティーシャ王妃の事情を聞き、ライリーの処刑は問題ないかもしれない。だが、ライカンス・モンターリュはしばらく生かしておく。」
「そうですか‥。」
「ライリー・ヘイドンを唆した奴だが、構わないか?」
「いずれ処刑するのでしょ?なら構いません。私は‥。
アイツに対して、リリィは認識していません。
それを教えるつもりもない‥。ポリセイオの者達を消すのであれば‥。ライリーさえ、処刑すればロスウェルも解放されます。」
「だが、レティーシャ王妃の願いを遂行するのに妨げになるかもしれない。」
テオドールはギロリと目を光らせた。
「レティーシャ王妃の願いの為に、私達が待っていろと?」
「人の命がかかっている‥。」
「私達には関係ない!!!!!」
「人の命がかかっている!!!何度も言わせるな!!!!」
「っ‥‥‥私達に危害を加えた国の者の心配などして‥‥
リリィの事は後回しですか‥‥‥。」
「ちゃんと話を聞け。ポリセイオで捕らえられた者を救い出す。その為に、今ライリーを死なせてしまえば悟られてしまう可能性がある。そうなると、助けられる命が助けられないっ‥‥。」
「‥‥‥それが、私達と何の関係がっ‥‥‥。」
テオドールは頭をガックリと下げた。それは悔しさ故だった。
「分かってる‥‥だが、私が今城を空けても、今のお前に城は任せられない。事が解決するまで、お前にポリセイオに行ってもらう。場所はモンターリュ公爵邸。ロスウェルを連れて行け。」
「はぁっ?!」
「‥‥‥これは命令だ。」
オリヴァーは決して譲るつもりはなかった。
ロスウェルとテオドールがポリセイオに行ってる間、
ライリーの拘束はハリー達に委ねられる。
皆がみんな魔術印を外したところでロスウェルの様になれるとは限らない。5人掛かりでロスウェルの代わりを務めるのだ。
そして、テオドールとリリィベルを引き離さなければならない。
だが、互いの傷を舐め合っているだけのテオドールに城を任せてはいけない。
「っ‥‥‥今リリィと俺をっ‥‥。」
「お前は自分が何か忘れたのか?」
オリヴァーの冷たい声が響いた。
それが枷だとしても‥‥‥
「っ‥‥‥‥。」
「お前は、帝国アレキサンドライトの皇太子、テオドール・アレキサンドライト。お前は私の命令に従い、外での出来事は、私の代わりに務める義務があるだろう。
婚約者ばかりに気を取られている無能な皇太子は、
私の国には必要ない。お前の皇位継承権を剥奪し、
侯爵家リリィベル・ブラッウォールとは、婚約を解消しようか?」
「っ!!!それは脅しているのですか‥‥?」
「お前にやる気にならないのなら、私はなんとでも言う。
本分を忘れて仕えないお飾りの無能な皇太子は要らん。
お前をこの件から外すと言ったが、お前に任せられない。だから、お前が事を早急に解決しろ‥‥」
「父‥‥上‥‥‥‥っ‥‥‥‥。」
「さぁ、選べ‥‥私の正義をお前は守る気はないのか?
私の選択だ。お前は話を聞かなかった。
だからこれがどれだけの事なのか分かってないんだ。
私は、無駄だと思う事はしない。
お前達を、引き離す事になろうとも、
この座に座る者は、そしてその隣に立つ者は、
己の感情だけに囚われてはいけない。
お前達は既に難を逃れた。いつまでも縛られるな。
これが成功すれば、帝国の為になるのだ。
それが、皇族の私達のすべき事だ。」
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説

真実の愛は、誰のもの?
ふまさ
恋愛
「……悪いと思っているのなら、く、口付け、してください」
妹のコーリーばかり優先する婚約者のエディに、ミアは震える声で、思い切って願いを口に出してみた。顔を赤くし、目をぎゅっと閉じる。
だが、温かいそれがそっと触れたのは、ミアの額だった。
ミアがまぶたを開け、自分の額に触れた。しゅんと肩を落とし「……また、額」と、ぼやいた。エディはそんなミアの頭を撫でながら、柔やかに笑った。
「はじめての口付けは、もっと、ロマンチックなところでしたいんだ」
「……ロマンチック、ですか……?」
「そう。二人ともに、想い出に残るような」
それは、二人が婚約してから、六年が経とうとしていたときのことだった。

【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

口は禍の元・・・後悔する王様は王妃様を口説く
ひとみん
恋愛
王命で王太子アルヴィンとの結婚が決まってしまった美しいフィオナ。
逃走すら許さない周囲の鉄壁の護りに諦めた彼女は、偶然王太子の会話を聞いてしまう。
「跡継ぎができれば離縁してもかまわないだろう」「互いの不貞でも理由にすればいい」
誰がこんな奴とやってけるかっ!と怒り炸裂のフィオナ。子供が出来たら即離婚を胸に王太子に言い放った。
「必要最低限の夫婦生活で済ませたいと思います」
だが一目見てフィオナに惚れてしまったアルヴィン。
妻が初恋で絶対に別れたくない夫と、こんなクズ夫とすぐに別れたい妻とのすれ違いラブストーリー。
ご都合主義満載です!

【完結】大好き、と告白するのはこれを最後にします!
高瀬船
恋愛
侯爵家の嫡男、レオン・アルファストと伯爵家のミュラー・ハドソンは建国から続く由緒ある家柄である。
7歳年上のレオンが大好きで、ミュラーは幼い頃から彼にべったり。ことある事に大好き!と伝え、少女へと成長してからも顔を合わせる度に結婚して!ともはや挨拶のように熱烈に求婚していた。
だけど、いつもいつもレオンはありがとう、と言うだけで承諾も拒絶もしない。
成人を控えたある日、ミュラーはこれを最後の告白にしよう、と決心しいつものようにはぐらかされたら大人しく彼を諦めよう、と決めていた。
そして、彼を諦め真剣に結婚相手を探そうと夜会に行った事をレオンに知られたミュラーは初めて彼の重いほどの愛情を知る
【お互い、モブとの絡み発生します、苦手な方はご遠慮下さい】

【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍2冊発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる