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キタカラキタオトコ 2
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皇太子はついに意識を手放してしまった。
「殿下!!!」
「テオっ!・・・・テオっ!!!!!」
2人に揺すられるが、皇太子の顔は苦痛に歪み目を覚まさない。
2人が慌てふためく中、皇太子の手の甲が暁色に光る。
その途端、背後から声が聞こえた。
「まー・・・最後の最後でやってくれましたね。」
リリィベルとルーカスが声がした方を向いた。
「ロスウェル様!!!」
リリィベルは涙を浮かべた。声でロスウェルだと分かった。
執事の格好をしたいつもとはまた違うロスウェルが登場した。
「あっ・・・えっ?どこから・・・。」
ロスウェルは変わらぬ笑顔の表情でルーカスに向かって口を開く。
「あー・・・あっちから?」
適当な方向を指さしてニコリと笑った。
そして、皇太子に近づくと、その手の甲を握りしめた。
「まぁったくまったくまったくぅ・・・・。何もないと思ってたのに・・・。」
そう言って、黄金の光が、ロスウェルから皇太子に注がれる。
その力は異変を察して、オリヴァーから賜った血のおかげだろう。
「うっ・・・・」
しばらくして、皇太子の目は開かれた。
「あぁっ・・テオっ・・・。」
リリィベルが涙をこぼしてテオドールの胸に顔を埋めた。
「ごほっ・・・あぁっ・・・口の中で・・・鉄の味がする・・・。」
テオドールは、咳き込んで最初にその事を口にした。
「無茶するからですよぉ・・・。なにも帰ってくる手前でこんな事しますかね。
そんなに私に会いたかったのですか?」
「ロスウェル・・・・?」
「えぇそうですよ。私が分かりますか?」
「また・・・妙な格好を・・・・。」
「いろんな格好にはまってるんです。今はこれです。」
「たくっ・・・バカ・・・じゃん・・」
「見殺しにしますよ殿下。」
「すまん・・・・。助かった・・・・。」
テオドールは素直に謝った。本当に意識が吹っ飛ぶとは思いもしなかった。
ロスウェルの厳しい顔がテオドールに向けられる。
「一度に多量使いましたね?」
「うぁ・・・・どうしても・・・この者を救たかった・・・。」
ロスウェルは呆れた様にため息をついた。
「だからってねぇ!あなたは私達と身体の作りが違うのですよ?」
「あぁ・・・そうだな。実感した。花畑が見えるところだったぞ・・・。」
「これに懲りて、こういう無茶はやめて下さいね。私達で治す手だってありましたよ?」
「あぁ・・そうだな。でも・・・俺は俺自身で、ルーカスを助けて・・・
互いの信頼を深めたかった・・・。許せよ・・・。」
「出た!許せよっ・・・顔が良いからってなんでも許されると思ったら大間違いですよ!?」
「ははっ・・・。」
「まったく・・・親に似て無茶ばっかりするんだから。似なくていいとこ似るんだから。」
「どうやって気づいたんだ?」
「・・・私は筆頭ですよ?殿下に小瓶を渡した時から、殿下の性格を考えて、何かあったら参上できるようにしておいたんです。すごいでしょ?」
「あぁ・・・さすがだな・・・。助かった・・・。」
徐々に癒されていく身体にテオドールは穏やかな表情になっていった。
ロスウェルの力は偉大だった。テオドールがする治癒の何倍もの速さだ。
数分後にはテオドールの身体は回復された。
「はぁ・・・ロスウェル。ありがとう。」
「無茶はやめて下さいね。陛下がお怒りですよ?」
「うぅ・・・それは参ったな・・・。」
「順調だったのに、こんな帰り間際で無茶をするんですから。いくら良い行いでも、
死んでも誰も褒めてくれませんからね!」
「あぁ・・・すまない・・・。」
「じゃっ・・・私は報告に戻りますから。覚悟しといてくださいね。で・ん・か?」
ロスウェルの笑顔にテオドールは怯えた表情を浮かべた。
きっと相当オリヴァーは怒っている。
「あ、ルーカス様?と言いましたか?」
「え・・・はい・・・。」
「ちょっと目を閉じて頂けます?あ、いっそ気絶します?」
「はっ?」
ルーカスが怪訝な顔をした。テオドールが呆れた顔をした。
「ルーカス、すまない。こいつはさっさと帰るから目を閉じていてくれるか?」
「え・・・こうですか?」
ルーカスが両目を閉じた。
「では、明後日。お目に掛かります。」
そう言ってロスウェルは癖の指を鳴らした。
その瞬間にロスウェルの姿は消える。
ロスウェルが現れてテオドールとリリィベルはため息をついた。
「ルーカス、いいぞ?すまなかった。驚かせてしまった・・・。」
「いえ・・・。あの方は・・・・。」
「あぁ、帰った・・・。足が速いんだ。」
「・・・・はぁ・・・そう・・ですか・・・。」
疑問はいくつか残るが、ルーカスはそれ以上聞かなかった。
「まぁ、俺を信じてくれ。・・・それよりルーカス。爵位の件はいいな?」
「あ、はい・・・。殿下から直々に命じて下さったのです。今の足なら何でもできそうです。
謹んでお受けいたします・・・。」
「良かった・・・。では、授与式は私が城に帰ったら知らせをやるから、参上してくれ。」
「はい。殿下・・・・。本当に・・・ありがとう御座いました。」
「いいや、そなたのような者が、私には必要なのだ。宜しく頼む。」
「ありがとう御座います。殿下・・・。」
その後、両足でしっかり立って歩くルーカスが工房に現れた時は、みんな目を丸くした。
それを奇跡だ奇跡だと言いまわるが、みんな疑心暗鬼だった。
それでも、ルーカスの回復に誰もが喜んだ。
ロスウェルがマッケランから帰ると、皇帝の執務室でオリヴァーが腕を組み指をトントンと動かして不安な様子で立っていた。
「陛下。」
「ロスウェル!!テオはっ!?テオは無事か!?」
オリヴァーは慌ててのロスウェルの両肩を掴んだ。
「えぇ・・大丈夫ですよ?ちょっと意識を吹っ飛ばしましたが、無事に治癒して参りました。」
オリヴァーは大きなため息をついて頭を下げた。
「もぉ・・・・何もなく帰ってくると思えば・・・あいつは油断ならないな・・・。」
「ははっ・・・まぁ、人助けのようですから、あまり叱らないでやって下さいね?」
先程テオドールに言った言葉とは裏腹に、ロスウェルはそう言った。
「はぁ・・そうか・・・あいつは優しいから・・・これまでも魔術はそのためだったのだろう・・・。」
「今日は容量を超えたのがすぐにわかりましたから。
まぁ、無茶をされましたが、大丈夫です。」
「はぁ・・・まったく・・・。」
オリヴァーは気が気でなかったがやっとロスウェルの言葉に安堵した。
その時、コンコンと扉を叩く音がした。
ロスウェルは幸い執事の格好のままだ。ロスウェルの顔を見て手を離すと。
ふぅっと息を吐いて、オリヴァーはその訪問を受け入れた。
扉を上げてやってきた人物。
「皇帝陛下にご挨拶申し上げます。」
「あぁ、そなたが・・・。」
少し長めの黒髪に灰色の瞳、とても目を引く容姿端麗な背の高い青年。
「はい。ダニエル・ブラックウォール様より、書信をお持ちいたしました。
私は、グレン・ハーニッシュと申します。」
「殿下!!!」
「テオっ!・・・・テオっ!!!!!」
2人に揺すられるが、皇太子の顔は苦痛に歪み目を覚まさない。
2人が慌てふためく中、皇太子の手の甲が暁色に光る。
その途端、背後から声が聞こえた。
「まー・・・最後の最後でやってくれましたね。」
リリィベルとルーカスが声がした方を向いた。
「ロスウェル様!!!」
リリィベルは涙を浮かべた。声でロスウェルだと分かった。
執事の格好をしたいつもとはまた違うロスウェルが登場した。
「あっ・・・えっ?どこから・・・。」
ロスウェルは変わらぬ笑顔の表情でルーカスに向かって口を開く。
「あー・・・あっちから?」
適当な方向を指さしてニコリと笑った。
そして、皇太子に近づくと、その手の甲を握りしめた。
「まぁったくまったくまったくぅ・・・・。何もないと思ってたのに・・・。」
そう言って、黄金の光が、ロスウェルから皇太子に注がれる。
その力は異変を察して、オリヴァーから賜った血のおかげだろう。
「うっ・・・・」
しばらくして、皇太子の目は開かれた。
「あぁっ・・テオっ・・・。」
リリィベルが涙をこぼしてテオドールの胸に顔を埋めた。
「ごほっ・・・あぁっ・・・口の中で・・・鉄の味がする・・・。」
テオドールは、咳き込んで最初にその事を口にした。
「無茶するからですよぉ・・・。なにも帰ってくる手前でこんな事しますかね。
そんなに私に会いたかったのですか?」
「ロスウェル・・・・?」
「えぇそうですよ。私が分かりますか?」
「また・・・妙な格好を・・・・。」
「いろんな格好にはまってるんです。今はこれです。」
「たくっ・・・バカ・・・じゃん・・」
「見殺しにしますよ殿下。」
「すまん・・・・。助かった・・・・。」
テオドールは素直に謝った。本当に意識が吹っ飛ぶとは思いもしなかった。
ロスウェルの厳しい顔がテオドールに向けられる。
「一度に多量使いましたね?」
「うぁ・・・・どうしても・・・この者を救たかった・・・。」
ロスウェルは呆れた様にため息をついた。
「だからってねぇ!あなたは私達と身体の作りが違うのですよ?」
「あぁ・・・そうだな。実感した。花畑が見えるところだったぞ・・・。」
「これに懲りて、こういう無茶はやめて下さいね。私達で治す手だってありましたよ?」
「あぁ・・そうだな。でも・・・俺は俺自身で、ルーカスを助けて・・・
互いの信頼を深めたかった・・・。許せよ・・・。」
「出た!許せよっ・・・顔が良いからってなんでも許されると思ったら大間違いですよ!?」
「ははっ・・・。」
「まったく・・・親に似て無茶ばっかりするんだから。似なくていいとこ似るんだから。」
「どうやって気づいたんだ?」
「・・・私は筆頭ですよ?殿下に小瓶を渡した時から、殿下の性格を考えて、何かあったら参上できるようにしておいたんです。すごいでしょ?」
「あぁ・・・さすがだな・・・。助かった・・・。」
徐々に癒されていく身体にテオドールは穏やかな表情になっていった。
ロスウェルの力は偉大だった。テオドールがする治癒の何倍もの速さだ。
数分後にはテオドールの身体は回復された。
「はぁ・・・ロスウェル。ありがとう。」
「無茶はやめて下さいね。陛下がお怒りですよ?」
「うぅ・・・それは参ったな・・・。」
「順調だったのに、こんな帰り間際で無茶をするんですから。いくら良い行いでも、
死んでも誰も褒めてくれませんからね!」
「あぁ・・・すまない・・・。」
「じゃっ・・・私は報告に戻りますから。覚悟しといてくださいね。で・ん・か?」
ロスウェルの笑顔にテオドールは怯えた表情を浮かべた。
きっと相当オリヴァーは怒っている。
「あ、ルーカス様?と言いましたか?」
「え・・・はい・・・。」
「ちょっと目を閉じて頂けます?あ、いっそ気絶します?」
「はっ?」
ルーカスが怪訝な顔をした。テオドールが呆れた顔をした。
「ルーカス、すまない。こいつはさっさと帰るから目を閉じていてくれるか?」
「え・・・こうですか?」
ルーカスが両目を閉じた。
「では、明後日。お目に掛かります。」
そう言ってロスウェルは癖の指を鳴らした。
その瞬間にロスウェルの姿は消える。
ロスウェルが現れてテオドールとリリィベルはため息をついた。
「ルーカス、いいぞ?すまなかった。驚かせてしまった・・・。」
「いえ・・・。あの方は・・・・。」
「あぁ、帰った・・・。足が速いんだ。」
「・・・・はぁ・・・そう・・ですか・・・。」
疑問はいくつか残るが、ルーカスはそれ以上聞かなかった。
「まぁ、俺を信じてくれ。・・・それよりルーカス。爵位の件はいいな?」
「あ、はい・・・。殿下から直々に命じて下さったのです。今の足なら何でもできそうです。
謹んでお受けいたします・・・。」
「良かった・・・。では、授与式は私が城に帰ったら知らせをやるから、参上してくれ。」
「はい。殿下・・・・。本当に・・・ありがとう御座いました。」
「いいや、そなたのような者が、私には必要なのだ。宜しく頼む。」
「ありがとう御座います。殿下・・・。」
その後、両足でしっかり立って歩くルーカスが工房に現れた時は、みんな目を丸くした。
それを奇跡だ奇跡だと言いまわるが、みんな疑心暗鬼だった。
それでも、ルーカスの回復に誰もが喜んだ。
ロスウェルがマッケランから帰ると、皇帝の執務室でオリヴァーが腕を組み指をトントンと動かして不安な様子で立っていた。
「陛下。」
「ロスウェル!!テオはっ!?テオは無事か!?」
オリヴァーは慌ててのロスウェルの両肩を掴んだ。
「えぇ・・大丈夫ですよ?ちょっと意識を吹っ飛ばしましたが、無事に治癒して参りました。」
オリヴァーは大きなため息をついて頭を下げた。
「もぉ・・・・何もなく帰ってくると思えば・・・あいつは油断ならないな・・・。」
「ははっ・・・まぁ、人助けのようですから、あまり叱らないでやって下さいね?」
先程テオドールに言った言葉とは裏腹に、ロスウェルはそう言った。
「はぁ・・そうか・・・あいつは優しいから・・・これまでも魔術はそのためだったのだろう・・・。」
「今日は容量を超えたのがすぐにわかりましたから。
まぁ、無茶をされましたが、大丈夫です。」
「はぁ・・・まったく・・・。」
オリヴァーは気が気でなかったがやっとロスウェルの言葉に安堵した。
その時、コンコンと扉を叩く音がした。
ロスウェルは幸い執事の格好のままだ。ロスウェルの顔を見て手を離すと。
ふぅっと息を吐いて、オリヴァーはその訪問を受け入れた。
扉を上げてやってきた人物。
「皇帝陛下にご挨拶申し上げます。」
「あぁ、そなたが・・・。」
少し長めの黒髪に灰色の瞳、とても目を引く容姿端麗な背の高い青年。
「はい。ダニエル・ブラックウォール様より、書信をお持ちいたしました。
私は、グレン・ハーニッシュと申します。」
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