18 / 20
5話(終)
3.
しおりを挟む
「あなたが僕を避けるなんて意地の悪いことをするから、随分手間取りました。――ようやくあなたを、我が家にご招待することができましたね」
背中にしがみつくアンナの震えが伝わってくる。キャシディーはアーレンスを睨みつけた。
「ふざけないでください。あなたはアンナになんてことを……!」
「ああ、そうだ。これ、アンナさんの手錠の鍵です」
「!」
アーレンスは唐突に小さな鍵を放り投げた。
甲高い音を立てて床に落ちたそれを、キャシディーは急いで拾うと、アンナの手錠を解いてやった。
「アンナさん、もうお帰りいただいて結構ですよ。謝礼は後日、『カーク・カッツェ』にお届けします。あなたを抱いた使用人たちは、大変満足したようです。大目にお支払いしますから、楽しみにしていてくださいね」
あっけらかんと言い放つアーレンスに、キャシディーは激高した。
「何言ってるんですか! アンナにこんなひどいことをして、許されると思ってるんですか!?」
だがアーレンスは、眉ひとつ動かさない。
「あなたこそ、何を仰っているのです。アンナさんの、それがお仕事ではないですか」
「……!」
そんな馬鹿な話があるか。
いくら娼婦といえども、同意のない性行為はただの暴力であり、犯罪だ。
だがこの男を下手に刺激したら、この屋敷から出られなくなるかもしれない。キャシディーはぐっと怒りを飲み込み、アンナの肩を抱いた。
「失礼します……!」
「ああ、キャシディーさんは残ってくださいね。あなたは、この家に謝罪に来たんでしょう? まだそれらしきことを、何もしていないではありませんか」
キャシディーはギロリとアーレンスを睨んだ。
「そもそも、アンナは本当に盗みなんてやったんですか?」
「あ、アタシ、そんなことしてない!」
「娼婦の粗相」。あの黒服の大男が伝えてきたその内容を、横にいるアンナは懸命に否定した。嘘を吐いているようには見えない。
アーレンスはただ微笑んでいる。
「やっぱり嘘だったんですね……?」
「あいつは――クルツは、正当な理由がなければ動いてくれないので。ですが、まるっきりの嘘というわけでもありませんよ。例えば、アンナさんは僕を満足させられなかった。娼婦として、これは立派な粗相ではありませんか?」
「…………」
つまり、理由なんてどうでもいいのだ。
この男はキャシディーをおびき出すために、アンナを使った。そして、ようやく手に入れたキャシディーを、帰すつもりはないのだろう。
「……あたしが言うことを聞いたら、アンナは帰してくれますか?」
「もちろん」
「………………」
キャシディーはアンナに向き直ると、彼女の上着のボタンを留めてやった。
「いい? ここから出たらすぐにタクシーを拾って、『カーク・カッツェ』へ帰るのよ。オヤジさんやニナが、すごく心配してるからね」
「姐さん、でも……!」
「あたしはアーレンス様のお相手をしてから、帰るから」
落とし前は、全て自分の体で払う。
娼婦として、当たり前の――。そうやって生きてきた。
だから大したことはないと笑いながら、キャシディーは自分の財布から紙幣を何枚か抜くと、アンナの手に握らせた。
「つらくても、お店に戻るまでは絶対に泣いちゃダメよ。女の涙は、悪い男を引き寄せるからね」
「…………。ごめんね、姐さん」
アンナは唇を噛み締めると、アーレンスの脇を恐る恐る通り、部屋を出て行った。
扉が閉まると、アーレンスは獲物を狙う蛇のようなねっとりした視線を、キャシディーの全身に這わせた。
「本当に久しぶりですね、キャシディーさん。あなたを抱けなかったこの数ヶ月は、実に寂しかった……」
爽やかな声、華やかな笑顔。
だがキャシディーは、彼に対して感じていた違和感や恐怖、その正体を確信した。
――アーレンスは、この国に逃げてきたばかりのときに、あたしを犯した男たちと同じなんだ。
女を同じ人間だとは思っていない。欲望をぶつけるだけの肉の塊にしか見えていない。
つまり――。
――この人は、壊れているんだ……。
裏口の解錠にかかった時間は、五分。
――腕が落ちたな。
携帯用の工具をポケットに仕舞いながら、アロイスは小さく息を吐いた。
とある貴族の別荘。おそらくキャシディーが連れ込まれたのは、ここだ。
つい先ほど、アロイスは真っ正直に表から訪ねてみたのだが、門の前にいた男たちに問答無用で追い払われそうになって、つい拳にものを言わせてしまった。
――草むらに隠してきた門番が、ほかの奴らに発見されるまで、あと十分というところか。
しかるべき所へ通報されてしまってはややこしい話になるし、なにより時間がない。
「ふう……!」
深呼吸をすると、体の内側がすっと冷めていく。しばらく遠ざけていた感覚が、戻ってきた。
キャシディーがこの屋敷に捕らわれてから、どれくらい経ったのか。ともかく無事でいて欲しい。
敵の人数は不明だが、いくら貴族とはいえ、非常時でもないのに、大量の私兵を抱え込んでいるとは思えない。
恐らく十人以下だろう。それならば力技でいける。
――行くぞ……。
裏口から忍び込み、邸内を進んでいると、あっさり敵に見つかった。隠れる気はなかったから、当然のことだが。
「なんだ、おまえ!?」
進路を塞いだのは三名。そのうちの一人に、アロイスは見覚えがある。
髪の薄い、無精髭の、そして、いくつか歯が欠けた――。数週間前、「カーク・カッツェ」の裏口でキャシディーを待ち伏せしていた、あの男だ。
「おまえは……! こいつ、女を取り返しに来やがったんだ! やっちまえ!」
向こうもアロイスを覚えているのだろう、口から泡を飛ばしながら怒鳴った。
まずは男二人が殴りかかってくるのを、順に避けた。拳をかわすついでに、思い切り相手の腹を蹴り上げる。男が怯んだところで胸元に入り込み、顎を拳で突き上げた。唸り声を上げる間もなく、男は床に伸びた。
「てめえ!」
仲間がやられたのを見て逆上し、また一人突っ込んでくる。その腕を取り、背中側に回すと、体重をかけて床に倒した。下向きに突っ伏した男の、首の頸動脈を抑え込む。数秒後、男は意識を手放した。
残りは一人。唯一面識のある歯のない男に、アロイスは話しかけた。
「キャシディーがどこにいるのか、教えてくれないか」
「くっ……!」
息ひとつ乱れていないアロイスに対し、男は緊張のせいか呼吸は忙しなく、赤らんだ顔にびっしょりと汗をかいている。
それほど度胸があるようにも見えないから、簡単に口を割るだろう。アロイスはそう判断したのだが、男は懐からナイフを取り出し、抵抗の意を示した。
「くっ、くそっ! 舐めやがって!」
「やめておいたほうが、いいと思うが……」
例え武器を使って歯向かってこようとも、力の差は歴然だ。むしろ向こうに得物があるぶん手を抜けず、大ケガをさせてしまうかもしれない。
だがアロイスのその気配りがかえって癪に障ったのか、男は吠えた。
「う、うるせえ! アーレンスのボンボンも気に食わねえが、てめえもムカつくんだよ! なんだよ、変なマスクしやがって! ――いいよな、おまえみてえな男は! 腕っ節は強いわ、あんなべっぴんに好かれてるわ、人生バラ色だろうよ! この色男が!」
「…………」
アロイスは被っていたマスクの裾に手を掛けると、ゆっくりと脱ぎ始めた。
その下から現れたのは――。
「……!」
最初はあっけに取られていた男が、徐々に顔色を青くしていく。
アロイスの焼けただれた素顔を間近で見た直後、男は額を床に擦りつけるようにして土下座した。
「失礼しましたあああ! あんたは間違いなく、こっち側の人間ですっ! モンスター並のブサメンだけど、強え! 美人に好かれる! マジ、リスペクトっす! 俺はあんたの味方です! 舎弟にしてくださいいいい!」
「……それはどーも」
いきなり手下ができた。
しかしアロイスは少しも嬉しくなさそうに、自らのザラザラした頬を撫でたのだった。
背中にしがみつくアンナの震えが伝わってくる。キャシディーはアーレンスを睨みつけた。
「ふざけないでください。あなたはアンナになんてことを……!」
「ああ、そうだ。これ、アンナさんの手錠の鍵です」
「!」
アーレンスは唐突に小さな鍵を放り投げた。
甲高い音を立てて床に落ちたそれを、キャシディーは急いで拾うと、アンナの手錠を解いてやった。
「アンナさん、もうお帰りいただいて結構ですよ。謝礼は後日、『カーク・カッツェ』にお届けします。あなたを抱いた使用人たちは、大変満足したようです。大目にお支払いしますから、楽しみにしていてくださいね」
あっけらかんと言い放つアーレンスに、キャシディーは激高した。
「何言ってるんですか! アンナにこんなひどいことをして、許されると思ってるんですか!?」
だがアーレンスは、眉ひとつ動かさない。
「あなたこそ、何を仰っているのです。アンナさんの、それがお仕事ではないですか」
「……!」
そんな馬鹿な話があるか。
いくら娼婦といえども、同意のない性行為はただの暴力であり、犯罪だ。
だがこの男を下手に刺激したら、この屋敷から出られなくなるかもしれない。キャシディーはぐっと怒りを飲み込み、アンナの肩を抱いた。
「失礼します……!」
「ああ、キャシディーさんは残ってくださいね。あなたは、この家に謝罪に来たんでしょう? まだそれらしきことを、何もしていないではありませんか」
キャシディーはギロリとアーレンスを睨んだ。
「そもそも、アンナは本当に盗みなんてやったんですか?」
「あ、アタシ、そんなことしてない!」
「娼婦の粗相」。あの黒服の大男が伝えてきたその内容を、横にいるアンナは懸命に否定した。嘘を吐いているようには見えない。
アーレンスはただ微笑んでいる。
「やっぱり嘘だったんですね……?」
「あいつは――クルツは、正当な理由がなければ動いてくれないので。ですが、まるっきりの嘘というわけでもありませんよ。例えば、アンナさんは僕を満足させられなかった。娼婦として、これは立派な粗相ではありませんか?」
「…………」
つまり、理由なんてどうでもいいのだ。
この男はキャシディーをおびき出すために、アンナを使った。そして、ようやく手に入れたキャシディーを、帰すつもりはないのだろう。
「……あたしが言うことを聞いたら、アンナは帰してくれますか?」
「もちろん」
「………………」
キャシディーはアンナに向き直ると、彼女の上着のボタンを留めてやった。
「いい? ここから出たらすぐにタクシーを拾って、『カーク・カッツェ』へ帰るのよ。オヤジさんやニナが、すごく心配してるからね」
「姐さん、でも……!」
「あたしはアーレンス様のお相手をしてから、帰るから」
落とし前は、全て自分の体で払う。
娼婦として、当たり前の――。そうやって生きてきた。
だから大したことはないと笑いながら、キャシディーは自分の財布から紙幣を何枚か抜くと、アンナの手に握らせた。
「つらくても、お店に戻るまでは絶対に泣いちゃダメよ。女の涙は、悪い男を引き寄せるからね」
「…………。ごめんね、姐さん」
アンナは唇を噛み締めると、アーレンスの脇を恐る恐る通り、部屋を出て行った。
扉が閉まると、アーレンスは獲物を狙う蛇のようなねっとりした視線を、キャシディーの全身に這わせた。
「本当に久しぶりですね、キャシディーさん。あなたを抱けなかったこの数ヶ月は、実に寂しかった……」
爽やかな声、華やかな笑顔。
だがキャシディーは、彼に対して感じていた違和感や恐怖、その正体を確信した。
――アーレンスは、この国に逃げてきたばかりのときに、あたしを犯した男たちと同じなんだ。
女を同じ人間だとは思っていない。欲望をぶつけるだけの肉の塊にしか見えていない。
つまり――。
――この人は、壊れているんだ……。
裏口の解錠にかかった時間は、五分。
――腕が落ちたな。
携帯用の工具をポケットに仕舞いながら、アロイスは小さく息を吐いた。
とある貴族の別荘。おそらくキャシディーが連れ込まれたのは、ここだ。
つい先ほど、アロイスは真っ正直に表から訪ねてみたのだが、門の前にいた男たちに問答無用で追い払われそうになって、つい拳にものを言わせてしまった。
――草むらに隠してきた門番が、ほかの奴らに発見されるまで、あと十分というところか。
しかるべき所へ通報されてしまってはややこしい話になるし、なにより時間がない。
「ふう……!」
深呼吸をすると、体の内側がすっと冷めていく。しばらく遠ざけていた感覚が、戻ってきた。
キャシディーがこの屋敷に捕らわれてから、どれくらい経ったのか。ともかく無事でいて欲しい。
敵の人数は不明だが、いくら貴族とはいえ、非常時でもないのに、大量の私兵を抱え込んでいるとは思えない。
恐らく十人以下だろう。それならば力技でいける。
――行くぞ……。
裏口から忍び込み、邸内を進んでいると、あっさり敵に見つかった。隠れる気はなかったから、当然のことだが。
「なんだ、おまえ!?」
進路を塞いだのは三名。そのうちの一人に、アロイスは見覚えがある。
髪の薄い、無精髭の、そして、いくつか歯が欠けた――。数週間前、「カーク・カッツェ」の裏口でキャシディーを待ち伏せしていた、あの男だ。
「おまえは……! こいつ、女を取り返しに来やがったんだ! やっちまえ!」
向こうもアロイスを覚えているのだろう、口から泡を飛ばしながら怒鳴った。
まずは男二人が殴りかかってくるのを、順に避けた。拳をかわすついでに、思い切り相手の腹を蹴り上げる。男が怯んだところで胸元に入り込み、顎を拳で突き上げた。唸り声を上げる間もなく、男は床に伸びた。
「てめえ!」
仲間がやられたのを見て逆上し、また一人突っ込んでくる。その腕を取り、背中側に回すと、体重をかけて床に倒した。下向きに突っ伏した男の、首の頸動脈を抑え込む。数秒後、男は意識を手放した。
残りは一人。唯一面識のある歯のない男に、アロイスは話しかけた。
「キャシディーがどこにいるのか、教えてくれないか」
「くっ……!」
息ひとつ乱れていないアロイスに対し、男は緊張のせいか呼吸は忙しなく、赤らんだ顔にびっしょりと汗をかいている。
それほど度胸があるようにも見えないから、簡単に口を割るだろう。アロイスはそう判断したのだが、男は懐からナイフを取り出し、抵抗の意を示した。
「くっ、くそっ! 舐めやがって!」
「やめておいたほうが、いいと思うが……」
例え武器を使って歯向かってこようとも、力の差は歴然だ。むしろ向こうに得物があるぶん手を抜けず、大ケガをさせてしまうかもしれない。
だがアロイスのその気配りがかえって癪に障ったのか、男は吠えた。
「う、うるせえ! アーレンスのボンボンも気に食わねえが、てめえもムカつくんだよ! なんだよ、変なマスクしやがって! ――いいよな、おまえみてえな男は! 腕っ節は強いわ、あんなべっぴんに好かれてるわ、人生バラ色だろうよ! この色男が!」
「…………」
アロイスは被っていたマスクの裾に手を掛けると、ゆっくりと脱ぎ始めた。
その下から現れたのは――。
「……!」
最初はあっけに取られていた男が、徐々に顔色を青くしていく。
アロイスの焼けただれた素顔を間近で見た直後、男は額を床に擦りつけるようにして土下座した。
「失礼しましたあああ! あんたは間違いなく、こっち側の人間ですっ! モンスター並のブサメンだけど、強え! 美人に好かれる! マジ、リスペクトっす! 俺はあんたの味方です! 舎弟にしてくださいいいい!」
「……それはどーも」
いきなり手下ができた。
しかしアロイスは少しも嬉しくなさそうに、自らのザラザラした頬を撫でたのだった。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
届かぬ温もり
HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった·····
◆◇◆◇◆◇◆
すべてフィクションです。読んでくだり感謝いたします。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる