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【240話】 エア勇者の処遇
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リリアは査問会の中心で…
立たされている。
現在はリリアとあまり関係なく、喧々諤々と査問が進行中。
査問の開始は厳しい雰囲気だった。
リリアの生い立ちから、経歴から査問が始まる。
厳しい口調であったが、この辺はすぐ終わった。
大して語る部分も記録も無い。確かに勇者の血を継ぐ者だが、村の出身で勇者に指名されるまで、書類上に大した記録があるわけでもない、村でシェリフリーダーをしていた記録に言及され、「はい、はい」と答えただけ。
勇者になってからの経歴も半ば放置なので、大した記録も無い。
ただ、戦争で勝利の立役者となっていて、冒険者としてのスコアも悪くない、去年のクエストで勇者らしからぬ内容の物はあるが、結局目的としての結果には結びつけている。取り立てて非の打ちどころはない。
地図の経緯も、勝手に他国の商人ギルドに権利を打ったことは問題だが、本人に悪気はなく、また、正確な地図で城や砦の位置が把握できるが、城壁等の防備や、軍備の詳細を露にしたわけではない。
まぁ、良く出来た地図と言うにとどまる範囲。
結局は勇者制度反対派と勇者制度賛成派が査問の場で意見の対立を深め、リリアはだんだん蚊帳の外になってきた。
反対派は勇者制度を廃止することで、同意見の国民から指示を得ようとし、賛成派は、自分達が関わる勇者関連仕事を守るのに必死だ。
「勇者管理室の仕事は、特に注目もされませんが、リリアさえ問題を起こさなければ気楽な部署です」ディルがそんなことを言っていた。
“楽な部署だし、この仕事でいいじゃん”的な人がいるのであろう。
そういう人達が勇者リリアのためと言うより、自分達の保身のために意見をぶつけている。
リリアは、質問されるたびに「はい」と「いいえ」を交えながら、必要に応じて正直に説明を付け加え答弁しているだけ。
別に悪気も無ければ、嘘をつく必要もない。狐の尻尾が生えるような事もない。
ダカットが冷静に雰囲気を見るに、査問には勇者反対派、保守派、どうでもよい派がいるようだ。
どうでもよい派は、査問の内容よりリリアのおかしなメイド姿とハンケツに熱い視線を送っている。リリアの狐耳姿への期待感大!なのが伝わってくる。
何だか業を煮やした感じでリリアに無理に嘘をつかせるような質問があり、リリアに耳と尻尾が生えたところで、放置状態に入った。
反対派が「そもそも、どういった経緯でこの娘を勇者に選んだのだ、それ自体が失策であり、失態だ、誰か責任を取るべきだ」的な発言になり、
「適正な手順で人選を行い、国王から承認を得ている。勇者として大した働きはしていないが、特に劣悪でもなく、多少はキャリアらしきものになっている上、ここ最近の勇者の中では優秀な部類だ。責任を問われる筋合いはない」的な答弁から、喧々諤々とした派閥と政治の話しになり始めた。
リリアは、しばらく、自分から話題が遠ざかり、放置されている状態。
狐の耳と尻尾を生やして立たされている。可愛い…
そのリリア、自分の尻尾を抱きかかえてモフモフしている。
“尻尾の感触… フサフサで気持ちいい、何だか安らぐ…”
どうやら、死刑や子豚の刑は無いようだ、リリアはちょっと余裕。
査問室内は勇者反対派が責任の所在を追求し、保守派が有耶無耶曖昧にしようとしらばっくれる展開。
そして、利害に関係無い派はリリアのお尻を眺めている。
リリアも尻尾が生えた時はスカートをしきりに気にして直していたが、なんだか吹っ切れたようだ。珍し気に自分の尻尾をモフモフしている。
そのリリア
恐る恐る自分に生えた耳を触ったり、尻尾を抱きかかえてモフり中。
「リリア、じっとしてろよ、ソワソワしていると怒られるぜ」ダカットが注意する。
「えぇ…だって、珍しいじゃない。リリアは狐耳と尻尾が生えちゃったんだよ。耳が4つになったら何か能力が上がるのかと思ったらそうでもないのね。 …あれ?狐耳には耳穴がないんだね… まぁ、そうか… いきなりこんな場所に耳の穴が出来たらびっくりだよね」リリアは腹話術でヒソヒソ答える。
「リリアは呑気だなぁ… それにしても… これは完全にエロジジィの趣味だよな… 皆見てるぞ、もうちょっとお尻隠せよ」
ダカットはリリアのムチムチプリンメイド姿が晒されるのがお気に召さないようだ。
「がんばったけど、尻尾が生えているから、これ以上無理だよ。あたし諦めたの。諦めも肝心!それより… これって手触りいい…ピョン子が自慢のお耳をお手入れする気持ちが良くわかる」
リリアはしきりに尻尾を抱えている。
「あのね、耳が増えたからって倍聞こえるわけじゃないけど、ちょっと能力上がっているみたいだよ。不協和音が耳に入ってくるよ」リリアが小声で言う。
「… 耳が反応してるぜ。自分で動かせるのか?」ダカット。
「これね… 耳は勝手に反応してるみたいよ。あたしにもどうやっているのか… まぁ、こんな場所に突然耳筋が出来るわけじゃないだろうからね… でも… 尻尾はなんとかコントロール出来るかも… ほら… ほら…」
リリアは言いながらお尻をフリフリして、腰を捻っている。
「怒られるぞ、じっとしてた方がいいよ」
リリアは自分の尻尾制御に夢中になっていて気がついていないが、さっきから周囲の視線がリリアのお尻に集まっている。ダカットはそれが気に食わない。
「よ… こうかな?… もっと… こんな感じで…」
円形席の中央で勇者はお尻をフリフリしながら尻尾を振り回している。
正直、男性の目は釘付けにされる。女性からは反感を買う。
勇者反対派と保守派に分かれていたが、どっちでもよい派はリリアのお尻を見て「こんな娘の一人くらい良いんじゃね?」と保守派に入る者、「何て不謹慎な」と反対派に加わる者とでいよいよ分かれてきた。
査問委員に男性が若干多いせいか保守派優勢。
リリアは尻尾を抱えながら王様を見て思うところがある…
“髭ジジィ、寝てるよね”
王様は中央の一際高い天覧席で感慨深げに頷いている。
が、リリアにはわかっている。
“寝てんじゃねぇか…”
なにせ、リリアもどうでもよい席に呼ばれて、長くなると居眠りをしている。
ポニーテールと前髪を前に垂らし「ちょっと、手をこめかみに沿える感じでうつ向くと、何かいかにも聞いてます風で居眠り出来るんだよね」とか言いながら良くウトウトしている。
同じ作戦だ。
勇者の実力はどうだか知らんが、態度は既に王様と対等級のリリア。
で、何だかんだリリアはモフモフしていると査問会の体勢が決して、王様の採決になった。
静寂の中で皆が王様の声を待つ…
「………z …… お!あぁ… 勇者リ…勇者… 勇者よ、これからも国民のためにつくさん…後は良きに計らえ」
威厳を正して言う。名前を忘れている。普段の挨拶とさほど変わらない。
この公開処刑的時間はなんだったのか…
“居眠りして何も聞いてなかったのかな? ラッキー!”リリア。
リリアはお尻を出してモフモフしている間に、何だかよくわからない空気状態で査問を終える。
「勇者リリアよ、王の寛大なお言葉を謹んで受けるように。スパイ容疑、国家転覆罪の容疑は不問とする。ただし、国家の軍備情報に抵触する地理情報を他国の商人ギルドに売り渡した事、査問に遅刻し、破廉恥な恰好で現れた罪は重い。勇者の心構え、資質を問われても致し方あるまい。西方戦線への派遣を命ずる」
厳かに長老院言葉が響き、ジャスティス・ハンマーの音が査問室に高く響いた。
リリアは何故か戦場送りになっていた…
立たされている。
現在はリリアとあまり関係なく、喧々諤々と査問が進行中。
査問の開始は厳しい雰囲気だった。
リリアの生い立ちから、経歴から査問が始まる。
厳しい口調であったが、この辺はすぐ終わった。
大して語る部分も記録も無い。確かに勇者の血を継ぐ者だが、村の出身で勇者に指名されるまで、書類上に大した記録があるわけでもない、村でシェリフリーダーをしていた記録に言及され、「はい、はい」と答えただけ。
勇者になってからの経歴も半ば放置なので、大した記録も無い。
ただ、戦争で勝利の立役者となっていて、冒険者としてのスコアも悪くない、去年のクエストで勇者らしからぬ内容の物はあるが、結局目的としての結果には結びつけている。取り立てて非の打ちどころはない。
地図の経緯も、勝手に他国の商人ギルドに権利を打ったことは問題だが、本人に悪気はなく、また、正確な地図で城や砦の位置が把握できるが、城壁等の防備や、軍備の詳細を露にしたわけではない。
まぁ、良く出来た地図と言うにとどまる範囲。
結局は勇者制度反対派と勇者制度賛成派が査問の場で意見の対立を深め、リリアはだんだん蚊帳の外になってきた。
反対派は勇者制度を廃止することで、同意見の国民から指示を得ようとし、賛成派は、自分達が関わる勇者関連仕事を守るのに必死だ。
「勇者管理室の仕事は、特に注目もされませんが、リリアさえ問題を起こさなければ気楽な部署です」ディルがそんなことを言っていた。
“楽な部署だし、この仕事でいいじゃん”的な人がいるのであろう。
そういう人達が勇者リリアのためと言うより、自分達の保身のために意見をぶつけている。
リリアは、質問されるたびに「はい」と「いいえ」を交えながら、必要に応じて正直に説明を付け加え答弁しているだけ。
別に悪気も無ければ、嘘をつく必要もない。狐の尻尾が生えるような事もない。
ダカットが冷静に雰囲気を見るに、査問には勇者反対派、保守派、どうでもよい派がいるようだ。
どうでもよい派は、査問の内容よりリリアのおかしなメイド姿とハンケツに熱い視線を送っている。リリアの狐耳姿への期待感大!なのが伝わってくる。
何だか業を煮やした感じでリリアに無理に嘘をつかせるような質問があり、リリアに耳と尻尾が生えたところで、放置状態に入った。
反対派が「そもそも、どういった経緯でこの娘を勇者に選んだのだ、それ自体が失策であり、失態だ、誰か責任を取るべきだ」的な発言になり、
「適正な手順で人選を行い、国王から承認を得ている。勇者として大した働きはしていないが、特に劣悪でもなく、多少はキャリアらしきものになっている上、ここ最近の勇者の中では優秀な部類だ。責任を問われる筋合いはない」的な答弁から、喧々諤々とした派閥と政治の話しになり始めた。
リリアは、しばらく、自分から話題が遠ざかり、放置されている状態。
狐の耳と尻尾を生やして立たされている。可愛い…
そのリリア、自分の尻尾を抱きかかえてモフモフしている。
“尻尾の感触… フサフサで気持ちいい、何だか安らぐ…”
どうやら、死刑や子豚の刑は無いようだ、リリアはちょっと余裕。
査問室内は勇者反対派が責任の所在を追求し、保守派が有耶無耶曖昧にしようとしらばっくれる展開。
そして、利害に関係無い派はリリアのお尻を眺めている。
リリアも尻尾が生えた時はスカートをしきりに気にして直していたが、なんだか吹っ切れたようだ。珍し気に自分の尻尾をモフモフしている。
そのリリア
恐る恐る自分に生えた耳を触ったり、尻尾を抱きかかえてモフり中。
「リリア、じっとしてろよ、ソワソワしていると怒られるぜ」ダカットが注意する。
「えぇ…だって、珍しいじゃない。リリアは狐耳と尻尾が生えちゃったんだよ。耳が4つになったら何か能力が上がるのかと思ったらそうでもないのね。 …あれ?狐耳には耳穴がないんだね… まぁ、そうか… いきなりこんな場所に耳の穴が出来たらびっくりだよね」リリアは腹話術でヒソヒソ答える。
「リリアは呑気だなぁ… それにしても… これは完全にエロジジィの趣味だよな… 皆見てるぞ、もうちょっとお尻隠せよ」
ダカットはリリアのムチムチプリンメイド姿が晒されるのがお気に召さないようだ。
「がんばったけど、尻尾が生えているから、これ以上無理だよ。あたし諦めたの。諦めも肝心!それより… これって手触りいい…ピョン子が自慢のお耳をお手入れする気持ちが良くわかる」
リリアはしきりに尻尾を抱えている。
「あのね、耳が増えたからって倍聞こえるわけじゃないけど、ちょっと能力上がっているみたいだよ。不協和音が耳に入ってくるよ」リリアが小声で言う。
「… 耳が反応してるぜ。自分で動かせるのか?」ダカット。
「これね… 耳は勝手に反応してるみたいよ。あたしにもどうやっているのか… まぁ、こんな場所に突然耳筋が出来るわけじゃないだろうからね… でも… 尻尾はなんとかコントロール出来るかも… ほら… ほら…」
リリアは言いながらお尻をフリフリして、腰を捻っている。
「怒られるぞ、じっとしてた方がいいよ」
リリアは自分の尻尾制御に夢中になっていて気がついていないが、さっきから周囲の視線がリリアのお尻に集まっている。ダカットはそれが気に食わない。
「よ… こうかな?… もっと… こんな感じで…」
円形席の中央で勇者はお尻をフリフリしながら尻尾を振り回している。
正直、男性の目は釘付けにされる。女性からは反感を買う。
勇者反対派と保守派に分かれていたが、どっちでもよい派はリリアのお尻を見て「こんな娘の一人くらい良いんじゃね?」と保守派に入る者、「何て不謹慎な」と反対派に加わる者とでいよいよ分かれてきた。
査問委員に男性が若干多いせいか保守派優勢。
リリアは尻尾を抱えながら王様を見て思うところがある…
“髭ジジィ、寝てるよね”
王様は中央の一際高い天覧席で感慨深げに頷いている。
が、リリアにはわかっている。
“寝てんじゃねぇか…”
なにせ、リリアもどうでもよい席に呼ばれて、長くなると居眠りをしている。
ポニーテールと前髪を前に垂らし「ちょっと、手をこめかみに沿える感じでうつ向くと、何かいかにも聞いてます風で居眠り出来るんだよね」とか言いながら良くウトウトしている。
同じ作戦だ。
勇者の実力はどうだか知らんが、態度は既に王様と対等級のリリア。
で、何だかんだリリアはモフモフしていると査問会の体勢が決して、王様の採決になった。
静寂の中で皆が王様の声を待つ…
「………z …… お!あぁ… 勇者リ…勇者… 勇者よ、これからも国民のためにつくさん…後は良きに計らえ」
威厳を正して言う。名前を忘れている。普段の挨拶とさほど変わらない。
この公開処刑的時間はなんだったのか…
“居眠りして何も聞いてなかったのかな? ラッキー!”リリア。
リリアはお尻を出してモフモフしている間に、何だかよくわからない空気状態で査問を終える。
「勇者リリアよ、王の寛大なお言葉を謹んで受けるように。スパイ容疑、国家転覆罪の容疑は不問とする。ただし、国家の軍備情報に抵触する地理情報を他国の商人ギルドに売り渡した事、査問に遅刻し、破廉恥な恰好で現れた罪は重い。勇者の心構え、資質を問われても致し方あるまい。西方戦線への派遣を命ずる」
厳かに長老院言葉が響き、ジャスティス・ハンマーの音が査問室に高く響いた。
リリアは何故か戦場送りになっていた…
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