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【228話】 ミニミミックくじ
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リリアはビケットの仕事から戻り年明けまでノンビリ予定…
だが案外そうはいかないものだ。
こう見えてもリリアは公認勇者なのである。年末に向けて公式行事等が入っている。
ルーダリア城での王室の行事、リリアの住んでいるルーダ・コートの街の行事、専属モデル契約しているリアルゴールドとハンズマンが主催するパーティーと結構勇者っぽいスケジュールになっている。
「新年まで冒険者仕事は完全オフですか?それは… リリアが自由に決めたら良いと思います。リリアに存分に腕を振るわれるとこっちはハラハラさせられるので安心していられます」コトロが言う。
「リリたんががんばっても世の中は何も変わらないニャン、影響力ゼロ、むしろギルド・ルーダの風の平和をぶち壊すニャン、お休みは良いことニャン」
「リリたんが勇者活動している間はラビの胸騒ぎが止まらないピョン、胸騒ぎが止まらな過ぎて呼吸が止まる思いピョン、是非ゆっくりするピョン」
リリアが年明けまでゆっくりする事をバーで伝えたら皆一様に安堵の色を見せている。
「… 心配してくれるのはありがたいけど… 何だか腹が立つ気もするわね… なんで皆こう…もっと… お疲れ様!とか簡単な一言で済ませられないの…」リリアはちょっとイラっとしている。
「あれ?リリアちゃんはまだ勇者やってたの?…へー、良く続いているねぇ」
「マックさん、クビはないと思うよ、今は勇者の成りてがいないからね、こんな若い娘が引き受けてくれるだから偉いよ!すごいよリリアちゃん」
「勇者?冒険者の間違いだろ?… えぇ?リリアが王様から指名されたこの国の公認勇者?わっはっはっは、こいつぁ今年一の冗談だ、わっはっは」
「リリアちゃんが勇者なら俺の股間は大蛇だ!ウチの母ちゃんは大魔神だ!わっはっは」
リリア達の会話を聞いたお客が大笑いしている。
「ちょっと失礼だ!リリアの事バカにしてんのか!ってかバカにしてるだろ!バカにし過ぎだ!バカにするのは仕方ないとして、ちょっとは表現にリミッター効かせろこの野郎!全員まとめて表出ろ!いや、メッチャ頭に来た!今この場で年の瀬股間にアッパーカット大感謝祭にしてやるわよ」
騒ぎになりかける。
「股間をアッパーカットするならせめて店の外にしてください。こんなことならクエストでも引き受けて外で活動していてください」
店内は年の瀬と共に騒ぎの波が押し寄せている。
ちょうどもめ始め、リリアがお客の一人に金的を食らわせたところにフユネコがバーにやってきた。
「リリアちゃんいるかい?仕事頼みたくて… なんか…取り込み中なら明日にでも出直すけど…」
フユネコはリリアの大暴れを見てドン引きしている…
まぁ、順当な反応…
「あ、フユネコさん… ウチのアホ勇者ですね。アホ勇者リリアは年末年始フル回転で営業中です。仕事ならどうぞ擦り切れるまで使ってやってください。はい、もうリリアも外で仕事の相談でもしてきてください。バーの平和をぶち壊すくらいなら外で世の中の平和をかき乱してください」
リリアはコトロによりギルドバーから追い出されてしまった。
「なによ… 仕事しないほうが安心とか、バーにいないほうがマシだとか… 失礼なギルマスよね… もっとギルメンを大切に扱うべきだよね」リリアはぶつくさ言っている。
「あぁ… 仕事の話しできるなら… 別に込み入っていないけど… じゃぁ、コーヒーでも飲もうか」
リリアとフユネコは近所のカフェに向かった。
「OKよ!そのたたきやらせていただきます」
リリアはコーヒーとビターチョコを注文しながらニコニコと仕事を引き受けた。
「…OKはありがたいが… まだ何も説明していないぞ」フユネコは面食らっている。
リリア達は今入店してテーブルに着いたところだ。注文と同時に仕事を引き受けたリリア。二言返事、いや、一言返事くらいの電光石火。
「あたしね、年末は公の事以外せずにオフってる決心だったけど、コトロの態度を見て変わったの。心境の変化ってやつね。あたしフユネコさんの仕事やるわ。リリアの事バカにし過ぎだよね、仕事で見返すの。それに勇者だから王国民の頼みごとを断るわけにはいかないじゃない」リリアがニコニコ言うが視線からなにか流れ出てきている。
「… じゃお願いしたい内容だけど」フユネコは説明しだした。
仕事内容は以下のようだ。
個人商を数店まとめているフユネコは年末ミニミミックくじをイベントしたいそうだ。
ルーダリアの三大都市に住む人ならお馴染みの街イベント、年末ジャンボミミックくじにあやかったイベントだ。
住民がジャンボミミックくじを購入し、当選できたら街が用意した大物ミミックを倒して中からドロップアイテムをゲットできる年末のイベント。
当選者は観衆の前でミミックを退治する。参加して特でき、見て楽しいイベントとなっている。
一度だけ参加者が返り討ちにあい観衆の目の前でミミックに飲み込まれ、楽しい年末イベントから一転、公開処刑となってしまってから当選者は代理人を複数立てられて街も治癒スタッフ等を待機させるルールとなっている。
まぁ本来なら基本的に楽しいイベント。
「あれをウチでも企画してね、ミニミミックくじとして開催する予定なんだ。日程も決まり準備も進めているんだけど、なかなか生きたミミックが手に入らなくてねぇ、頼むよリリアちゃん、勇者だからなんとかなるだろ」フユネコが言う。
「… うーん、リリアも生きた魔物を捕まえる仕事やったけど… 想像以上に大変なんだよねぇ… 魔物使い属性向きの仕事だよねぇ…」
承諾しておいてリリアは渋っている。
「この街には魔物使いが少ないし、皆忙しいし、高いし… リリアちゃん暇なんだろ?勇者だから出来るだろ?頼むよ…商店さんも準備して張り切ってるんだよ、頼む!リリアちゃん!」フユネコは手を合わさんばかりのようだ。
「なんか一部聞き捨てならない単語が入っていたけど… あのね、勇者ったって人間なの。万能勇者リリアでも可能と不可能があるの… もう一人助っ人を頼んでいいならやってみるよ。一週間以内に三匹?… あのねミミックって結構レアっていうか… 素人冒険者って何故かミミック退治にお得感を感じるらしく、結構狩られて見つけ難いんだよ。まぁ、リリアもミミック見つけたらとりあえず倒しちゃうけど… とにかく… まぁ、やってみるよ」
一言返事していたリリアはなかなか渋々とクエストを引き受けた。
リリアのクエストは一週間以内にミミック三匹生け捕りだ
だが案外そうはいかないものだ。
こう見えてもリリアは公認勇者なのである。年末に向けて公式行事等が入っている。
ルーダリア城での王室の行事、リリアの住んでいるルーダ・コートの街の行事、専属モデル契約しているリアルゴールドとハンズマンが主催するパーティーと結構勇者っぽいスケジュールになっている。
「新年まで冒険者仕事は完全オフですか?それは… リリアが自由に決めたら良いと思います。リリアに存分に腕を振るわれるとこっちはハラハラさせられるので安心していられます」コトロが言う。
「リリたんががんばっても世の中は何も変わらないニャン、影響力ゼロ、むしろギルド・ルーダの風の平和をぶち壊すニャン、お休みは良いことニャン」
「リリたんが勇者活動している間はラビの胸騒ぎが止まらないピョン、胸騒ぎが止まらな過ぎて呼吸が止まる思いピョン、是非ゆっくりするピョン」
リリアが年明けまでゆっくりする事をバーで伝えたら皆一様に安堵の色を見せている。
「… 心配してくれるのはありがたいけど… 何だか腹が立つ気もするわね… なんで皆こう…もっと… お疲れ様!とか簡単な一言で済ませられないの…」リリアはちょっとイラっとしている。
「あれ?リリアちゃんはまだ勇者やってたの?…へー、良く続いているねぇ」
「マックさん、クビはないと思うよ、今は勇者の成りてがいないからね、こんな若い娘が引き受けてくれるだから偉いよ!すごいよリリアちゃん」
「勇者?冒険者の間違いだろ?… えぇ?リリアが王様から指名されたこの国の公認勇者?わっはっはっは、こいつぁ今年一の冗談だ、わっはっは」
「リリアちゃんが勇者なら俺の股間は大蛇だ!ウチの母ちゃんは大魔神だ!わっはっは」
リリア達の会話を聞いたお客が大笑いしている。
「ちょっと失礼だ!リリアの事バカにしてんのか!ってかバカにしてるだろ!バカにし過ぎだ!バカにするのは仕方ないとして、ちょっとは表現にリミッター効かせろこの野郎!全員まとめて表出ろ!いや、メッチャ頭に来た!今この場で年の瀬股間にアッパーカット大感謝祭にしてやるわよ」
騒ぎになりかける。
「股間をアッパーカットするならせめて店の外にしてください。こんなことならクエストでも引き受けて外で活動していてください」
店内は年の瀬と共に騒ぎの波が押し寄せている。
ちょうどもめ始め、リリアがお客の一人に金的を食らわせたところにフユネコがバーにやってきた。
「リリアちゃんいるかい?仕事頼みたくて… なんか…取り込み中なら明日にでも出直すけど…」
フユネコはリリアの大暴れを見てドン引きしている…
まぁ、順当な反応…
「あ、フユネコさん… ウチのアホ勇者ですね。アホ勇者リリアは年末年始フル回転で営業中です。仕事ならどうぞ擦り切れるまで使ってやってください。はい、もうリリアも外で仕事の相談でもしてきてください。バーの平和をぶち壊すくらいなら外で世の中の平和をかき乱してください」
リリアはコトロによりギルドバーから追い出されてしまった。
「なによ… 仕事しないほうが安心とか、バーにいないほうがマシだとか… 失礼なギルマスよね… もっとギルメンを大切に扱うべきだよね」リリアはぶつくさ言っている。
「あぁ… 仕事の話しできるなら… 別に込み入っていないけど… じゃぁ、コーヒーでも飲もうか」
リリアとフユネコは近所のカフェに向かった。
「OKよ!そのたたきやらせていただきます」
リリアはコーヒーとビターチョコを注文しながらニコニコと仕事を引き受けた。
「…OKはありがたいが… まだ何も説明していないぞ」フユネコは面食らっている。
リリア達は今入店してテーブルに着いたところだ。注文と同時に仕事を引き受けたリリア。二言返事、いや、一言返事くらいの電光石火。
「あたしね、年末は公の事以外せずにオフってる決心だったけど、コトロの態度を見て変わったの。心境の変化ってやつね。あたしフユネコさんの仕事やるわ。リリアの事バカにし過ぎだよね、仕事で見返すの。それに勇者だから王国民の頼みごとを断るわけにはいかないじゃない」リリアがニコニコ言うが視線からなにか流れ出てきている。
「… じゃお願いしたい内容だけど」フユネコは説明しだした。
仕事内容は以下のようだ。
個人商を数店まとめているフユネコは年末ミニミミックくじをイベントしたいそうだ。
ルーダリアの三大都市に住む人ならお馴染みの街イベント、年末ジャンボミミックくじにあやかったイベントだ。
住民がジャンボミミックくじを購入し、当選できたら街が用意した大物ミミックを倒して中からドロップアイテムをゲットできる年末のイベント。
当選者は観衆の前でミミックを退治する。参加して特でき、見て楽しいイベントとなっている。
一度だけ参加者が返り討ちにあい観衆の目の前でミミックに飲み込まれ、楽しい年末イベントから一転、公開処刑となってしまってから当選者は代理人を複数立てられて街も治癒スタッフ等を待機させるルールとなっている。
まぁ本来なら基本的に楽しいイベント。
「あれをウチでも企画してね、ミニミミックくじとして開催する予定なんだ。日程も決まり準備も進めているんだけど、なかなか生きたミミックが手に入らなくてねぇ、頼むよリリアちゃん、勇者だからなんとかなるだろ」フユネコが言う。
「… うーん、リリアも生きた魔物を捕まえる仕事やったけど… 想像以上に大変なんだよねぇ… 魔物使い属性向きの仕事だよねぇ…」
承諾しておいてリリアは渋っている。
「この街には魔物使いが少ないし、皆忙しいし、高いし… リリアちゃん暇なんだろ?勇者だから出来るだろ?頼むよ…商店さんも準備して張り切ってるんだよ、頼む!リリアちゃん!」フユネコは手を合わさんばかりのようだ。
「なんか一部聞き捨てならない単語が入っていたけど… あのね、勇者ったって人間なの。万能勇者リリアでも可能と不可能があるの… もう一人助っ人を頼んでいいならやってみるよ。一週間以内に三匹?… あのねミミックって結構レアっていうか… 素人冒険者って何故かミミック退治にお得感を感じるらしく、結構狩られて見つけ難いんだよ。まぁ、リリアもミミック見つけたらとりあえず倒しちゃうけど… とにかく… まぁ、やってみるよ」
一言返事していたリリアはなかなか渋々とクエストを引き受けた。
リリアのクエストは一週間以内にミミック三匹生け捕りだ
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