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【231話】「っぴゃあぁぁ!」の後の「ぎゅふ!」
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「ぎゅふ!」
リリアは変な声を出して空中で急停止した。
「っぴゃあぁぁ!」の後だっただけにこの「ぎゅふ!」は結構な「ぎゅふ!」だ。
「ぎゅふ!」の中の「ぎゅふ!」と言っても過言ではない。
「ぃみゅぅぅ…」
台地が崩れリリアは地下室に落下しかけたが命綱を着けていたおかげで助かった。
腰にロープが食い込み凄い声が出たが地面に激突するよりましだ。
自重でロープがお腹に食い込み激痛だがそれは我慢。
「ぷぎ!ぎぃ… ほぁ!… いぃぃ…」
地盤が崩れて脆くなりリリアは何度か小さな落下感を味わってはロープに助けられて変な声を繰り返している。
松明はリリアの直下、地下室に貫通している穴に落ちていってしまった。
リリアは片手で弓とダカットを、もう一方の手を背中に回しロープを掴む。
リリアは今、下腹部にロープを引っかけ、頭を若干下げるようにして宙ぶらりんだ。
矢筒の矢はほとんど落としてしまった。
そして、リリアの全体重をお腹のロープで支えるため激痛だ。手でロープを掴みちょっとでも重みを減らし、出来ればロープを腰骨で受けたいところだが体勢が悪く力が入らない。
「痛い… いだだだ… あれよね… リリアちゃんってば大きな胸と程よいお尻のナイスバディだからちょっと上半身が重いのね… いだだ…」
リリアは痛がりながら変な冗談を口にした。
こんな場合、騒いでも焦っても意味がない、冗談の一つでも言ってちょっと一呼吸おくに限る。冒険者らしくなってきたと言ったところか…
「な、なにのん気な事言ってるんだよ… お、落ちそうだよ… 頼む落とさないでくれ、永遠と穴の底なんか嫌だよ」ダカットが震えた声をだす。
「だ、大丈夫だよ… リ、リリアが、拾う… いだだ…」
ガスコインからイヤリングに通信が入ってきた。
「リリア、大丈夫か?今、俺が支えている。危なくて穴を覗けない、出来るなら引っ張り上げてやる。状況を報告しろ」
地盤の崩れは収まっているが力がかかったらどうなるかわからない。
リリアは上を確かめたかったが今の体勢では無理があるようだ。あまりもがいてもいけないだろう。
ダカットと弓を落としてはいけない、ロープを握っていた手を放してイヤリングに触れる。お腹がメッチャ痛い。
「途中で引っかかってるよ… お腹にローグが食い込んで痛い… えっと… 真下は貫通した穴がある… 落ちたら大怪我決定… 結構大きな地下室みたいだよ、スライムとかいるけど… 日が差している場所以外は暗くて見えない。えっと… 引き上げられるならそれがベストだけど、下ろしてくれたらなんとかブラブラして床に移れるかも」リリアが報告する。
「ブラブラ?揺らしたら地面が崩れるだろ?大丈夫そうか?」ガスコインが聞き返す。
「そ、そうだね… ロープが痛い… 上げられるなら上げてみて、ゆっくりね」リリアが頼む。
「おう、ゆっくりと引き上げるぞ、じっとしてろ。何かあったら知らせろ」
ガスコインがゆっくりとリリアを引き上げ始めた。
リリアが少し引き上げられるとバラバラと地面が崩落する音がしている。
「あたし重い?ちょっとおやつ食べ過ぎたから… 後はご自慢のお胸も重いよね」リリアが痛そうに言う。ロープが痛い。
「オーガをバカにするな、人間の女くらい朝飯前だが、慎重に上げないと崩れ…」
「みゃぅ!」
言っているそばから崩落し、リリアはまた少し落下した。
「さっきから変な声ばっかりだして」ダカットが苦笑い。
「だってしょうがないじゃない… 落下感って声が出ちゃうよ」リリアが反論する。
その後も少し引き上げてはちょっと落下を繰り返す、まさに三歩進んで二歩下がるような感じ。
「ガス、ちょっと待って、さっきから同じこと繰り返してるけど、無意味でもないみたいだよ。だんだん位置がずれて床が近くなってきた。このまま下りた方が早いかもね」リリアが報告する。
「… おまえがそう言うのなら下すけど、どうする?… じゃ下すぞ」
今度はゆっくりとリリアは下ろされ始めた。
「ゆっくり… そう、あと距離3… 距離2、 もうちょっとだね… OK、ここで勢いをつけて床に下りてみる」
リリアは体を揺さぶってみた。ブランコの要領。
「…… リリア、もがいているだけだぞ」ダカットが苦い笑いしている。
リリアは空中で体を揺さぶっているが全然勢いがつかない。
「体勢が悪すぎだよね… もう…ちょっと… こう…」
小さくだが揺れ始めた。
「リリアどうだ?下りれそうか?無理すると崩落するぞ」ガスコインの通信。
「む…はっ… よっ… んく…」
床に手が届きかけたがメッチャ体勢が悪くてつかめない。
「も、もう少し下ろして… ちがう… 下すの、下す… そう… 下す…」
その時だった…
「リリア、待て、何かいるぞ」ダカットが声を上げた。
「ガス、待って!ストップ!ストップだって!」
リリアもブラブラしながら気配を伺う。
リリアの直下の穴の中だ。何か大きな影が確かに動いた…
「やべぇ… なんかいるよね…」リリアはフリーズ。
リリアは息を凝らして見ていると気配が大きくなってきた。
「な、何か動いてる!大きいよ!魔物だよ」リリアは通信を入れる。
穴の奥から何かが顔をだした。
「モグラよ!大きい!皆慌てないで、あ、あ、あ、慌てないで!」リリアが慌てた声を出す。
ジャイアントモールがあらわれた
リリアは変な声を出して空中で急停止した。
「っぴゃあぁぁ!」の後だっただけにこの「ぎゅふ!」は結構な「ぎゅふ!」だ。
「ぎゅふ!」の中の「ぎゅふ!」と言っても過言ではない。
「ぃみゅぅぅ…」
台地が崩れリリアは地下室に落下しかけたが命綱を着けていたおかげで助かった。
腰にロープが食い込み凄い声が出たが地面に激突するよりましだ。
自重でロープがお腹に食い込み激痛だがそれは我慢。
「ぷぎ!ぎぃ… ほぁ!… いぃぃ…」
地盤が崩れて脆くなりリリアは何度か小さな落下感を味わってはロープに助けられて変な声を繰り返している。
松明はリリアの直下、地下室に貫通している穴に落ちていってしまった。
リリアは片手で弓とダカットを、もう一方の手を背中に回しロープを掴む。
リリアは今、下腹部にロープを引っかけ、頭を若干下げるようにして宙ぶらりんだ。
矢筒の矢はほとんど落としてしまった。
そして、リリアの全体重をお腹のロープで支えるため激痛だ。手でロープを掴みちょっとでも重みを減らし、出来ればロープを腰骨で受けたいところだが体勢が悪く力が入らない。
「痛い… いだだだ… あれよね… リリアちゃんってば大きな胸と程よいお尻のナイスバディだからちょっと上半身が重いのね… いだだ…」
リリアは痛がりながら変な冗談を口にした。
こんな場合、騒いでも焦っても意味がない、冗談の一つでも言ってちょっと一呼吸おくに限る。冒険者らしくなってきたと言ったところか…
「な、なにのん気な事言ってるんだよ… お、落ちそうだよ… 頼む落とさないでくれ、永遠と穴の底なんか嫌だよ」ダカットが震えた声をだす。
「だ、大丈夫だよ… リ、リリアが、拾う… いだだ…」
ガスコインからイヤリングに通信が入ってきた。
「リリア、大丈夫か?今、俺が支えている。危なくて穴を覗けない、出来るなら引っ張り上げてやる。状況を報告しろ」
地盤の崩れは収まっているが力がかかったらどうなるかわからない。
リリアは上を確かめたかったが今の体勢では無理があるようだ。あまりもがいてもいけないだろう。
ダカットと弓を落としてはいけない、ロープを握っていた手を放してイヤリングに触れる。お腹がメッチャ痛い。
「途中で引っかかってるよ… お腹にローグが食い込んで痛い… えっと… 真下は貫通した穴がある… 落ちたら大怪我決定… 結構大きな地下室みたいだよ、スライムとかいるけど… 日が差している場所以外は暗くて見えない。えっと… 引き上げられるならそれがベストだけど、下ろしてくれたらなんとかブラブラして床に移れるかも」リリアが報告する。
「ブラブラ?揺らしたら地面が崩れるだろ?大丈夫そうか?」ガスコインが聞き返す。
「そ、そうだね… ロープが痛い… 上げられるなら上げてみて、ゆっくりね」リリアが頼む。
「おう、ゆっくりと引き上げるぞ、じっとしてろ。何かあったら知らせろ」
ガスコインがゆっくりとリリアを引き上げ始めた。
リリアが少し引き上げられるとバラバラと地面が崩落する音がしている。
「あたし重い?ちょっとおやつ食べ過ぎたから… 後はご自慢のお胸も重いよね」リリアが痛そうに言う。ロープが痛い。
「オーガをバカにするな、人間の女くらい朝飯前だが、慎重に上げないと崩れ…」
「みゃぅ!」
言っているそばから崩落し、リリアはまた少し落下した。
「さっきから変な声ばっかりだして」ダカットが苦笑い。
「だってしょうがないじゃない… 落下感って声が出ちゃうよ」リリアが反論する。
その後も少し引き上げてはちょっと落下を繰り返す、まさに三歩進んで二歩下がるような感じ。
「ガス、ちょっと待って、さっきから同じこと繰り返してるけど、無意味でもないみたいだよ。だんだん位置がずれて床が近くなってきた。このまま下りた方が早いかもね」リリアが報告する。
「… おまえがそう言うのなら下すけど、どうする?… じゃ下すぞ」
今度はゆっくりとリリアは下ろされ始めた。
「ゆっくり… そう、あと距離3… 距離2、 もうちょっとだね… OK、ここで勢いをつけて床に下りてみる」
リリアは体を揺さぶってみた。ブランコの要領。
「…… リリア、もがいているだけだぞ」ダカットが苦い笑いしている。
リリアは空中で体を揺さぶっているが全然勢いがつかない。
「体勢が悪すぎだよね… もう…ちょっと… こう…」
小さくだが揺れ始めた。
「リリアどうだ?下りれそうか?無理すると崩落するぞ」ガスコインの通信。
「む…はっ… よっ… んく…」
床に手が届きかけたがメッチャ体勢が悪くてつかめない。
「も、もう少し下ろして… ちがう… 下すの、下す… そう… 下す…」
その時だった…
「リリア、待て、何かいるぞ」ダカットが声を上げた。
「ガス、待って!ストップ!ストップだって!」
リリアもブラブラしながら気配を伺う。
リリアの直下の穴の中だ。何か大きな影が確かに動いた…
「やべぇ… なんかいるよね…」リリアはフリーズ。
リリアは息を凝らして見ていると気配が大きくなってきた。
「な、何か動いてる!大きいよ!魔物だよ」リリアは通信を入れる。
穴の奥から何かが顔をだした。
「モグラよ!大きい!皆慌てないで、あ、あ、あ、慌てないで!」リリアが慌てた声を出す。
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