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【156話】 伯爵家の人々
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リリア達はドラキュラ伯爵と家族と夕食をしていた。
豪華なディナー!と言うわけではないが庭園で取れた新鮮な食材を使った美味しい料理だ。
ワインも美味しい。
「あたし待ちくたびれてお腹すいちゃったんだよね、体力も消耗したし」
リリアはすっかりリラックスしてオードブルで出されたカナッペとサーモンとクリームたっぷりのベーグルを食べている。
「申し訳ない、我が家の夕食は遅めですので…」ドラキュラ伯爵が謝る。
今日の午後
リリアは個室に案内されると一時昼寝をした。
リリア達はそれぞれ部屋に案内されて何か罠でもあるのかと緊張した。
ブーツは脱いだがダガーをいつでも使える様に装備はほぼそのままでベッドに寝っ転がる。そよ風がカーテンを揺らし心地よい。
「……… なんか違う …緊張するし…」
リリアはフカフカのベッドに寝っ転がり天井をしばらく眺めていた。
国王からドラキュラ退治を依頼され、人がドラキュラに襲われたて討伐の依頼が届いているとディルから聞かされていた。しかし、今のところ伯爵の人柄は温厚な人物で屋敷も平和そのもののようだ。争いごとなどとは程遠い…
「…… 慎重に行動よ……… ……z… …zz ……zZZ」
案外すぐリリアは寝ていた。緊張感はどこいった… 寝るのはリリアの得意技…
少しして昼寝から目を覚ましたリリア。短い仮眠だったようだがすっきり。
「…… 大丈夫みたいだね… 特に変わりない…」
起きるとリリアは念のため鏡で自分を確かめた。特にいつもと変わらない。首筋に噛まれた跡があるわけでもない。
「ぉゎ!」
トイレに行こうとして部屋のドアを開け、リリアは小さな驚きの声を上げた。メイドが扉に控えていた。
「リリア様、お目覚めでございましたら、お茶をお持ちいたします」メイドが丁寧にお辞儀する。
リリアはトイレを済ませて戻って来た。ブラック達の部屋の前を通ったが静かだった。本当は少し屋敷をウロウロしてみたかったが、執事が廊下に控えていてトイレ往復以外は出来なかった。こちらがあちらを100%信用していないのと同様、あちらもこちらを信用はしていないのだろう。客人のマナーとしても宜しくない。リリアはすぐに部屋に戻った。
部屋に戻るとお茶とお菓子が用意され、アスタルテとメイドが控えている。
「リリア様、ご機嫌いかがでしょうか?お菓子をご用意いたしました」アスタルテが言う。
ティーカップから上品な香りがし、栗を使ったお菓子が並ぶ。
リリアはとりあえずお菓子を完食。
「…リリア様… 先ほどのお話ですが…」アスタルテが切り出した。
「はい?… 先ほどのなにかありましたっけ?」リリアが聞きなおす。
「はい… あの、サービスのご提案、インキュバス達とのご遊興の件でございます」アスタルテが言う。
「…… あぁ… あった… わねぇ… ちょっと… 今はそういう気分では…」
「不仕付けですがこちらのインキュバスになります…」
アスタルテが指さす先には執事たちが控えているが飛び切りのイケメンが立っている。
「わぉ! メッチャイケメンねぇ… でも… まぁ… その…」リリアはしり込みする。
当然だ。ちょっとそんな遊びたい気分にはならない。何があるかわからない。ブラック達も断っている… はずだ…
「あの、大変失礼ですが、ご勇者様でございましょう?HPは十分でございましょう?大変久しぶりのお客様で… 私どもめは大変期待しております。偏見に晒されぬ平和な暮らしの中のほんの少しの娯楽でございます。どうか是非!是非!久々大サービスさせていただきます。是非!」
物静かだが、何だか顔を赤らめてアスタルテが迫ってくる勢い。
「わかったけど… イケメンだけど… まぁ、イケメンは嫌いじゃないけど… むしろ好きだけど… え!… いや、今のは了承って言うか… いゃ、拒否はしてないけど… じゃOK?いやOKっていうか…」リリアは焦る。おもてなしも凄いし、事情もあるようで無下に断るわけにもいかなが… 今そんな…ねぇ?と思っていると
「ありがとうございます。さぁ皆、お客様から了解をいただきました」アスタルテが上品に言うとインキュバスの男が脱ぎ始めた。
「えぇぇ!OKはして… まぁ、イケメンだけど… って、そこのインキュバス3名とも?最高のサービス?HPが多いから大丈夫? ちょっと言ってる意味が! わぁぁぁ」
リリアが驚いているとあっという間に男たちがベッドに入ってきた。
「1対1じゃないの?ハンディキャップ戦とかしたことないし!」リリアは驚いている。
が、手慣れたちょうしでインキュバスのペースに引き込まれてしまった。
「それでは私たちもお邪魔いたします」
アスタルテとメイドは丁寧にお辞儀すると自らも裸になった。
まぁ、そんな事があったのだ。
あらゆるフルサービスを受けたリリア。
「ちょ、ちょっと… もう一回寝る… 山場の新記録ぶち抜き更新したよ」リリアはヘロヘロ…
「大変ありがとうございました。私どもも大サービスさせていただきました。それではお食事までゆっくりとおやすみください」
とんでもない姿でベッドにひっくり返っているリリアにシーツをかけるとアスタルテ達は丁寧にお辞儀をして部屋から出て行った。
で、夕食に呼ばれるて食堂に通されるとドラキュラ一家が待っていた。
「お客様とは珍しい、遠慮なくどうぞ」
物静かだが微笑みながら伯爵はリリア達を迎えてくれた。
リリアとブラックはテーブルに着く。リリアは何となくブラックと顔を合わせるのが恥ずかし。ブラックも同じ様な事があったようだ。ちょっと妙な感じ。
「……… おまえら二人とも何かあったのか?」ダカットがちょっと心配している。
伯爵家は四人家族のようだ。実子ではなくバンパイア志願してきた養子。
伯爵、奥さん、長男、長女、一家全員イケメン、美女。
自分の美貌に自信があり、不老を得るためにバンパイアになっただけにいささかナルシス気味だが良い家族のようだ。
月明かりが差す食堂でローソクとランプの灯の元食事する。雰囲気は最高。
「私どもは日差しに弱くて、夜の生活になってしまいます」伯爵が言う。
世間話、雑談をしながら食事を済ます。
「せっかくですので、月の下でデザートにしましょう。テラスにテーブルを用意させます」食事が済むと伯爵が言った。
テラスでリリア達はコーヒータイム。銀の食器にデザートが並ぶ。
伯爵夫婦とリリア、ブラックがテーブルでくつろぐ。ホウキのダカットも椅子に座らせてくれている。
伯爵夫婦とても仲が良いようだ。
子供達は音楽の練習があるらしく、退出していった。
「アスタルテからはリリア殿の来訪目的は私の退治だと伺いましたが、真の目的をうかがってもよろしいですか?」
雑談が途切れしばらくの間、不意に核心的質問が飛んできた。
優雅に散歩をしていたら見知らぬ奴に背後から走り込みクロスチョップされるくらいの衝撃!むち打ち症になる!
伯爵が少し声を落として質問してきた。想像以上のジェントルマンなだけに余計に迫力がある。
場が静かになった。
伯爵夫人はカップを手に湖面の月を眺めているが雰囲気が変わった。
ブラックはデザートフォークを静かに置くと両手をテーブルの上に揃えた。
控えて立っているアスタルテ達の存在感が強くなったようだ。
ホウキのダカットが静かにじっとしている…
もっともダカットは自立行動できないのでこんなものか…
伯爵は微笑みながらリリアを見つめる。
リリアは少しフリーズしていたが、ゆっくりとコーヒーを一口すするとカップを両手に抱えた…
豪華なディナー!と言うわけではないが庭園で取れた新鮮な食材を使った美味しい料理だ。
ワインも美味しい。
「あたし待ちくたびれてお腹すいちゃったんだよね、体力も消耗したし」
リリアはすっかりリラックスしてオードブルで出されたカナッペとサーモンとクリームたっぷりのベーグルを食べている。
「申し訳ない、我が家の夕食は遅めですので…」ドラキュラ伯爵が謝る。
今日の午後
リリアは個室に案内されると一時昼寝をした。
リリア達はそれぞれ部屋に案内されて何か罠でもあるのかと緊張した。
ブーツは脱いだがダガーをいつでも使える様に装備はほぼそのままでベッドに寝っ転がる。そよ風がカーテンを揺らし心地よい。
「……… なんか違う …緊張するし…」
リリアはフカフカのベッドに寝っ転がり天井をしばらく眺めていた。
国王からドラキュラ退治を依頼され、人がドラキュラに襲われたて討伐の依頼が届いているとディルから聞かされていた。しかし、今のところ伯爵の人柄は温厚な人物で屋敷も平和そのもののようだ。争いごとなどとは程遠い…
「…… 慎重に行動よ……… ……z… …zz ……zZZ」
案外すぐリリアは寝ていた。緊張感はどこいった… 寝るのはリリアの得意技…
少しして昼寝から目を覚ましたリリア。短い仮眠だったようだがすっきり。
「…… 大丈夫みたいだね… 特に変わりない…」
起きるとリリアは念のため鏡で自分を確かめた。特にいつもと変わらない。首筋に噛まれた跡があるわけでもない。
「ぉゎ!」
トイレに行こうとして部屋のドアを開け、リリアは小さな驚きの声を上げた。メイドが扉に控えていた。
「リリア様、お目覚めでございましたら、お茶をお持ちいたします」メイドが丁寧にお辞儀する。
リリアはトイレを済ませて戻って来た。ブラック達の部屋の前を通ったが静かだった。本当は少し屋敷をウロウロしてみたかったが、執事が廊下に控えていてトイレ往復以外は出来なかった。こちらがあちらを100%信用していないのと同様、あちらもこちらを信用はしていないのだろう。客人のマナーとしても宜しくない。リリアはすぐに部屋に戻った。
部屋に戻るとお茶とお菓子が用意され、アスタルテとメイドが控えている。
「リリア様、ご機嫌いかがでしょうか?お菓子をご用意いたしました」アスタルテが言う。
ティーカップから上品な香りがし、栗を使ったお菓子が並ぶ。
リリアはとりあえずお菓子を完食。
「…リリア様… 先ほどのお話ですが…」アスタルテが切り出した。
「はい?… 先ほどのなにかありましたっけ?」リリアが聞きなおす。
「はい… あの、サービスのご提案、インキュバス達とのご遊興の件でございます」アスタルテが言う。
「…… あぁ… あった… わねぇ… ちょっと… 今はそういう気分では…」
「不仕付けですがこちらのインキュバスになります…」
アスタルテが指さす先には執事たちが控えているが飛び切りのイケメンが立っている。
「わぉ! メッチャイケメンねぇ… でも… まぁ… その…」リリアはしり込みする。
当然だ。ちょっとそんな遊びたい気分にはならない。何があるかわからない。ブラック達も断っている… はずだ…
「あの、大変失礼ですが、ご勇者様でございましょう?HPは十分でございましょう?大変久しぶりのお客様で… 私どもめは大変期待しております。偏見に晒されぬ平和な暮らしの中のほんの少しの娯楽でございます。どうか是非!是非!久々大サービスさせていただきます。是非!」
物静かだが、何だか顔を赤らめてアスタルテが迫ってくる勢い。
「わかったけど… イケメンだけど… まぁ、イケメンは嫌いじゃないけど… むしろ好きだけど… え!… いや、今のは了承って言うか… いゃ、拒否はしてないけど… じゃOK?いやOKっていうか…」リリアは焦る。おもてなしも凄いし、事情もあるようで無下に断るわけにもいかなが… 今そんな…ねぇ?と思っていると
「ありがとうございます。さぁ皆、お客様から了解をいただきました」アスタルテが上品に言うとインキュバスの男が脱ぎ始めた。
「えぇぇ!OKはして… まぁ、イケメンだけど… って、そこのインキュバス3名とも?最高のサービス?HPが多いから大丈夫? ちょっと言ってる意味が! わぁぁぁ」
リリアが驚いているとあっという間に男たちがベッドに入ってきた。
「1対1じゃないの?ハンディキャップ戦とかしたことないし!」リリアは驚いている。
が、手慣れたちょうしでインキュバスのペースに引き込まれてしまった。
「それでは私たちもお邪魔いたします」
アスタルテとメイドは丁寧にお辞儀すると自らも裸になった。
まぁ、そんな事があったのだ。
あらゆるフルサービスを受けたリリア。
「ちょ、ちょっと… もう一回寝る… 山場の新記録ぶち抜き更新したよ」リリアはヘロヘロ…
「大変ありがとうございました。私どもも大サービスさせていただきました。それではお食事までゆっくりとおやすみください」
とんでもない姿でベッドにひっくり返っているリリアにシーツをかけるとアスタルテ達は丁寧にお辞儀をして部屋から出て行った。
で、夕食に呼ばれるて食堂に通されるとドラキュラ一家が待っていた。
「お客様とは珍しい、遠慮なくどうぞ」
物静かだが微笑みながら伯爵はリリア達を迎えてくれた。
リリアとブラックはテーブルに着く。リリアは何となくブラックと顔を合わせるのが恥ずかし。ブラックも同じ様な事があったようだ。ちょっと妙な感じ。
「……… おまえら二人とも何かあったのか?」ダカットがちょっと心配している。
伯爵家は四人家族のようだ。実子ではなくバンパイア志願してきた養子。
伯爵、奥さん、長男、長女、一家全員イケメン、美女。
自分の美貌に自信があり、不老を得るためにバンパイアになっただけにいささかナルシス気味だが良い家族のようだ。
月明かりが差す食堂でローソクとランプの灯の元食事する。雰囲気は最高。
「私どもは日差しに弱くて、夜の生活になってしまいます」伯爵が言う。
世間話、雑談をしながら食事を済ます。
「せっかくですので、月の下でデザートにしましょう。テラスにテーブルを用意させます」食事が済むと伯爵が言った。
テラスでリリア達はコーヒータイム。銀の食器にデザートが並ぶ。
伯爵夫婦とリリア、ブラックがテーブルでくつろぐ。ホウキのダカットも椅子に座らせてくれている。
伯爵夫婦とても仲が良いようだ。
子供達は音楽の練習があるらしく、退出していった。
「アスタルテからはリリア殿の来訪目的は私の退治だと伺いましたが、真の目的をうかがってもよろしいですか?」
雑談が途切れしばらくの間、不意に核心的質問が飛んできた。
優雅に散歩をしていたら見知らぬ奴に背後から走り込みクロスチョップされるくらいの衝撃!むち打ち症になる!
伯爵が少し声を落として質問してきた。想像以上のジェントルマンなだけに余計に迫力がある。
場が静かになった。
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ブラックはデザートフォークを静かに置くと両手をテーブルの上に揃えた。
控えて立っているアスタルテ達の存在感が強くなったようだ。
ホウキのダカットが静かにじっとしている…
もっともダカットは自立行動できないのでこんなものか…
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リリアは少しフリーズしていたが、ゆっくりとコーヒーを一口すするとカップを両手に抱えた…
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