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【134.5話】 リリアとイリヤ ※ホウキさんと旅行に出る前の話し※
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「やっぱり… あたしの控室がないじゃない」リリアは先ほどから廊下をウロウロしながら自分の部屋を探している。
勇者リリアモデルの剣のイベントに呼ばれたのだ。真の勇者しか手に出来ないとされる剣を岩から引き抜く演出のあのイベントだ。前回はルーダ港の街で行ったが今回はリリアの拠点、ルーダ・コートの街で行う。
リアルゴールドとハンズマンがイベントとして開催するので、他のゲストと一緒に呼ばれて控室まで来たリリア。
「勇者様ですか?どちらの勇者様ですか?」リリアが勇者リリアだと告げるとスタッフに聞き返された。
「どちらの勇者様ってどうことだ!ルーダリアで真の勇者と言ったらリリアただ一人なんだぞ!」怒鳴りたいがここは我慢。無知なスタッフだから仕方ない。しかも何となくこの程度扱いを受けるのだろうなと覚悟してきた。
「今日の出演者は皆さま勇者という設定ですから… 勇者の中でも真の勇者ですか?… えー… そこの廊下を進んでいただいて一番手前のお部屋ですね」説明された。
「あたしの部屋ないじゃない…」言われた部屋に行くとプレートに“ナターシャ様”と書かれている。リリアについてきたコトロ、ネーコ、ラビもウロウロしている。
「リリアは本当に今日呼ばれているんですか?」コトロに聞き返される。
「ちゃんと呼ばれてるよ」リリアは苦々しく答える。何でいちいち恥をかかされるんだ!
「バルログ、ハルカ、デール、バーミリオン… イリヤ… あったこの部屋だよ」リリアは通路の奥にそれらしき名前の部屋を見つけた。
「それはイリヤって書いてあるピョン」ラビが言う。
「あたし、しょっちゅうリリカとかリリネとか間違われるんだよね。この部屋だよきっと。字数があってるし響きが似てるからここよ」リリアは平然と部屋に入っていく。
「大丈夫ニャン?」コトロ達は顔を見合わせる。
「部屋の心配より、勇者になって一年経つ頃なの三文字の名前すら覚えてもらってない事に危機感を感じます」コトロが声を落として言う。
「コトロ!余計な事言わないの!いいの!… それより、凄い豪華な控室ね!」
リリア達は眼を丸くした。大きくて豪華な一室。フカフカなソファー、大きな合わせ鏡、しゃれたシャンデリア、重厚な家具、カーテン付きベッドまで用意されている。
「ヤッホー!こんなに豪華な部屋初めて!さすがリアルゴールド!名前間違えたの許してあげる!」リリアは喜んでベッドにひっくり返る。
「すっごいニャン!リリたん実は凄い人ニャン!高級シャンパンあるニャン!」ネーコはソファーに寝そべる。
「香水の香りが素敵ピョン。いっぱい大きな花束が届いているピョン!リリたん有名人ピョン。新鮮フルーツ盛りがあるピョン」ラビは果物に手を伸ばす。
「ちょっと大丈夫なんですか?名前が違う部屋ですよ!かってにそんなにして… こんな待遇を受けるなら名前間違わないと思いますよ」コトロは慎重、と言うかリリアがこんな待遇を受けるはずがないと思っている。
「コトロ、何よ!絶妙にディスって。並んでいた部屋からして一番大きなこの部屋だよ。ルーダリアの勇者よ。リリアが主役なのよ!知らない人から花束いっぱいきてるし。シャンパンで乾杯して食事しちゃおう!」
「やったね!反撃よ!」「リリたん、さっきからノーコンにゃん」「ラビも負けてないピョン!」
豪華な控室、高級シャンパン、すっかりテンションが上がってリリア達は先ほどからドッテンバッタンしながら枕&クッションファイトをしている。
「いい加減にしてください。荒らし過ぎですよ。リリアの部屋だったとしてもやり過ぎです」コトロは椅子にちょこんと座り大人しくしている。
「大丈夫!掃除する人いるし、掃除する人に仕事を与えるのも勇者の務めよ!働かざる者食うべからず」大騒ぎしている。
「どうも… 違う気がします…」コトロは大人しく持参の水筒を口に運ぶ。
で、リリア達四人は小さな控室で肩を寄せ合って座っていた。椅子は折り畳み式。
コトロの予想通り、予想以上に違ってリリア達は怒られて部屋を追い出された。
「誰よあんた達!私の控室で何してんのよ!」
ヒステリックな女の声が響き渡ったので扉をみると吟遊詩人の女性とお供が立っている。
「………………」その場の全員がフリーズ…
「あの人… イリヤだ」コトロが呟く。
バードカレッジを卒業して、その歌声と容姿で大人気のポップ吟遊詩人歌手のイリヤだ。大スター様のお出まし。
リリア達は謝ったが、イリヤがイケイケゴーゴー的な高飛車で生意気な発言を連発し、リリアが反論して喧嘩になり、ガードを呼ばれて半ばつまみ出され、すったもんだし、結局“ナターシャ様”の部屋がリリアの部屋と判明し強制的に押し込まれた。
リリアは色んな事にど憤慨している。
「あんたどこ事務所よ!スポンサーを通して厳重に抗議させてもらうから!」イリヤの声が耳の残るコトロは頭を抱える。
真の勇者リリアは真のアイドルバードイリヤに部屋を追い出された形。
「リリアとナターシャを間違えるってどんなミスでしょうか?」コトロが言う。
「なんか、殺風景な部屋ニャン」
「水と飴玉は無料ピョン」
皆で膝をつきあう様にして座っている。
「あたしもうイベント来ない!なんなのあの生意気な娘!」リリアはブシブシと泣いている。
「仕方ないですよ… イリヤは今、人気のアイドルバードでコンサートチケットは即日完売です。誰の記憶にも留まらないエア勇者のリリアとは格が違いすぎます。リアルゴールドさすがですね、イリヤを呼べるだなんて… 因みにリリアより若かったはずです」コトロが説明する。
「… コトロの目に塩コショウをぶちまけてやりたいけど、今は他の怒りが強すぎて塩コショウはまた今度にする… ひどいよ!あんまりだよ!ナターシャって誰よ!リリカとかリララとか、今までは間違いながらもそれっぽかったけど…数値で見る正解率は66%を保ってたのよ! 今までライラが一番不正解率高かったけど、ナターシャって何一つリリアにまつわってないじゃん!字数すらオーバー。性別しかあってないよ!!」
リリアは悔しがって泣いている…
「仕方ないニャン、勇者と人気バードじゃ勝負にならないニャン」
「ちょっと豪華な気分をお借りできたからよしとするピョン」
慰められるリリア。
「たかがバードじゃない。街頭でおひねりもらったり、酒場で奇声を上げたり、パーティーでも一番後ろでジワジワとしか効果を現わさない精神効力系職業でしょ、勇者ってすっごく痛い思いして働いてるのよ!」泣くリリア。
「… あの、リリア、私もバードなので… その点お忘れなく」コトロ。
その後、やってきたスタッフとキャシーに散々文句をぶちまけたリリア。部屋は変わらなかったが飲み物類、お菓子類が出されて待遇が改善された。
イベントは大きな広場、人だかり、建物からも競うように顔をのぞかせている。
コトロ達にもそれなりの席が用意され、と言っても偉い関係者のはじからだが一般人よりは良い場所からイベントを見物。
リリアの勇者の剣イベントは無事終了。リリアがコトロ達の元に来る。
「勇者の剣を抜いた場面は盛り上がってましたよ」
「見直したニャン!エア勇者と言っても伊達じゃないニャン」
「リリたんの演技も良かったピョン!ステージ見栄えするピョン」
賞賛を受けるリリア。“どうだ!見たか!リリアは勇者なのよ!”ご満悦。
「それではリリア殿、次回はパウロ・コートになりますから。今日はこのままイリヤ殿のコンサートをご覧になられても、いつでも退席していただいて構いません」キャシーは告げると帰っていった。
「私たちはイリヤのステージ見ていきますけど… リリアはどうしますか?」コトロ。
「チケット買えないニャン!絶対見るニャン」
「リリたん、喧嘩したけどステージ見ていくピョン」
「そうね… 生意気ビッチだったけど、あたしもみたいよ… すっかりこっちがメインイベントよね…」
大歓声の中、少し不満そうなリリア。
勇者リリアモデルの剣のイベントに呼ばれたのだ。真の勇者しか手に出来ないとされる剣を岩から引き抜く演出のあのイベントだ。前回はルーダ港の街で行ったが今回はリリアの拠点、ルーダ・コートの街で行う。
リアルゴールドとハンズマンがイベントとして開催するので、他のゲストと一緒に呼ばれて控室まで来たリリア。
「勇者様ですか?どちらの勇者様ですか?」リリアが勇者リリアだと告げるとスタッフに聞き返された。
「どちらの勇者様ってどうことだ!ルーダリアで真の勇者と言ったらリリアただ一人なんだぞ!」怒鳴りたいがここは我慢。無知なスタッフだから仕方ない。しかも何となくこの程度扱いを受けるのだろうなと覚悟してきた。
「今日の出演者は皆さま勇者という設定ですから… 勇者の中でも真の勇者ですか?… えー… そこの廊下を進んでいただいて一番手前のお部屋ですね」説明された。
「あたしの部屋ないじゃない…」言われた部屋に行くとプレートに“ナターシャ様”と書かれている。リリアについてきたコトロ、ネーコ、ラビもウロウロしている。
「リリアは本当に今日呼ばれているんですか?」コトロに聞き返される。
「ちゃんと呼ばれてるよ」リリアは苦々しく答える。何でいちいち恥をかかされるんだ!
「バルログ、ハルカ、デール、バーミリオン… イリヤ… あったこの部屋だよ」リリアは通路の奥にそれらしき名前の部屋を見つけた。
「それはイリヤって書いてあるピョン」ラビが言う。
「あたし、しょっちゅうリリカとかリリネとか間違われるんだよね。この部屋だよきっと。字数があってるし響きが似てるからここよ」リリアは平然と部屋に入っていく。
「大丈夫ニャン?」コトロ達は顔を見合わせる。
「部屋の心配より、勇者になって一年経つ頃なの三文字の名前すら覚えてもらってない事に危機感を感じます」コトロが声を落として言う。
「コトロ!余計な事言わないの!いいの!… それより、凄い豪華な控室ね!」
リリア達は眼を丸くした。大きくて豪華な一室。フカフカなソファー、大きな合わせ鏡、しゃれたシャンデリア、重厚な家具、カーテン付きベッドまで用意されている。
「ヤッホー!こんなに豪華な部屋初めて!さすがリアルゴールド!名前間違えたの許してあげる!」リリアは喜んでベッドにひっくり返る。
「すっごいニャン!リリたん実は凄い人ニャン!高級シャンパンあるニャン!」ネーコはソファーに寝そべる。
「香水の香りが素敵ピョン。いっぱい大きな花束が届いているピョン!リリたん有名人ピョン。新鮮フルーツ盛りがあるピョン」ラビは果物に手を伸ばす。
「ちょっと大丈夫なんですか?名前が違う部屋ですよ!かってにそんなにして… こんな待遇を受けるなら名前間違わないと思いますよ」コトロは慎重、と言うかリリアがこんな待遇を受けるはずがないと思っている。
「コトロ、何よ!絶妙にディスって。並んでいた部屋からして一番大きなこの部屋だよ。ルーダリアの勇者よ。リリアが主役なのよ!知らない人から花束いっぱいきてるし。シャンパンで乾杯して食事しちゃおう!」
「やったね!反撃よ!」「リリたん、さっきからノーコンにゃん」「ラビも負けてないピョン!」
豪華な控室、高級シャンパン、すっかりテンションが上がってリリア達は先ほどからドッテンバッタンしながら枕&クッションファイトをしている。
「いい加減にしてください。荒らし過ぎですよ。リリアの部屋だったとしてもやり過ぎです」コトロは椅子にちょこんと座り大人しくしている。
「大丈夫!掃除する人いるし、掃除する人に仕事を与えるのも勇者の務めよ!働かざる者食うべからず」大騒ぎしている。
「どうも… 違う気がします…」コトロは大人しく持参の水筒を口に運ぶ。
で、リリア達四人は小さな控室で肩を寄せ合って座っていた。椅子は折り畳み式。
コトロの予想通り、予想以上に違ってリリア達は怒られて部屋を追い出された。
「誰よあんた達!私の控室で何してんのよ!」
ヒステリックな女の声が響き渡ったので扉をみると吟遊詩人の女性とお供が立っている。
「………………」その場の全員がフリーズ…
「あの人… イリヤだ」コトロが呟く。
バードカレッジを卒業して、その歌声と容姿で大人気のポップ吟遊詩人歌手のイリヤだ。大スター様のお出まし。
リリア達は謝ったが、イリヤがイケイケゴーゴー的な高飛車で生意気な発言を連発し、リリアが反論して喧嘩になり、ガードを呼ばれて半ばつまみ出され、すったもんだし、結局“ナターシャ様”の部屋がリリアの部屋と判明し強制的に押し込まれた。
リリアは色んな事にど憤慨している。
「あんたどこ事務所よ!スポンサーを通して厳重に抗議させてもらうから!」イリヤの声が耳の残るコトロは頭を抱える。
真の勇者リリアは真のアイドルバードイリヤに部屋を追い出された形。
「リリアとナターシャを間違えるってどんなミスでしょうか?」コトロが言う。
「なんか、殺風景な部屋ニャン」
「水と飴玉は無料ピョン」
皆で膝をつきあう様にして座っている。
「あたしもうイベント来ない!なんなのあの生意気な娘!」リリアはブシブシと泣いている。
「仕方ないですよ… イリヤは今、人気のアイドルバードでコンサートチケットは即日完売です。誰の記憶にも留まらないエア勇者のリリアとは格が違いすぎます。リアルゴールドさすがですね、イリヤを呼べるだなんて… 因みにリリアより若かったはずです」コトロが説明する。
「… コトロの目に塩コショウをぶちまけてやりたいけど、今は他の怒りが強すぎて塩コショウはまた今度にする… ひどいよ!あんまりだよ!ナターシャって誰よ!リリカとかリララとか、今までは間違いながらもそれっぽかったけど…数値で見る正解率は66%を保ってたのよ! 今までライラが一番不正解率高かったけど、ナターシャって何一つリリアにまつわってないじゃん!字数すらオーバー。性別しかあってないよ!!」
リリアは悔しがって泣いている…
「仕方ないニャン、勇者と人気バードじゃ勝負にならないニャン」
「ちょっと豪華な気分をお借りできたからよしとするピョン」
慰められるリリア。
「たかがバードじゃない。街頭でおひねりもらったり、酒場で奇声を上げたり、パーティーでも一番後ろでジワジワとしか効果を現わさない精神効力系職業でしょ、勇者ってすっごく痛い思いして働いてるのよ!」泣くリリア。
「… あの、リリア、私もバードなので… その点お忘れなく」コトロ。
その後、やってきたスタッフとキャシーに散々文句をぶちまけたリリア。部屋は変わらなかったが飲み物類、お菓子類が出されて待遇が改善された。
イベントは大きな広場、人だかり、建物からも競うように顔をのぞかせている。
コトロ達にもそれなりの席が用意され、と言っても偉い関係者のはじからだが一般人よりは良い場所からイベントを見物。
リリアの勇者の剣イベントは無事終了。リリアがコトロ達の元に来る。
「勇者の剣を抜いた場面は盛り上がってましたよ」
「見直したニャン!エア勇者と言っても伊達じゃないニャン」
「リリたんの演技も良かったピョン!ステージ見栄えするピョン」
賞賛を受けるリリア。“どうだ!見たか!リリアは勇者なのよ!”ご満悦。
「それではリリア殿、次回はパウロ・コートになりますから。今日はこのままイリヤ殿のコンサートをご覧になられても、いつでも退席していただいて構いません」キャシーは告げると帰っていった。
「私たちはイリヤのステージ見ていきますけど… リリアはどうしますか?」コトロ。
「チケット買えないニャン!絶対見るニャン」
「リリたん、喧嘩したけどステージ見ていくピョン」
「そうね… 生意気ビッチだったけど、あたしもみたいよ… すっかりこっちがメインイベントよね…」
大歓声の中、少し不満そうなリリア。
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