勇者の血を継ぐ者

エコマスク

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【122話】 メイレル村のDay1

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パーティーを割り振ったリリア。
昼食を食べ、午後から六班でさっそく掃討にでる。

ブリーフィングでリリアが作戦内容を伝える。
基本的に五班で活動、持ち回りで一班は村で休憩日と待機。夜中の襲撃は休息日班が担当
シェリフは村、集落の守備、冒険者班は野外活動
開始数日は、メイレル村を中心に掃討
その後は国境に向かう方面を道、集落、村に向かってショットガン方式で掃討
当面日没以降の野外活動は無し、「命大事に」である
初日の今日は全員休息十分なので全六班で活動。
因みにこのアイディアはペコ達がアドバイスしてくれた。


「サンボーン、インディア-7でモンスターツリーと交戦」
「リンガー、ジュリエット-5から同-6に移動中」
「タバサ、ゴルフ-6でゾンビ確認、交戦開始」
イヤリングから通信が入ってくる。

「リリア左の川よ!ホーンドトードとポイズントード、スライムうじゃうじゃ」オフェリアが声を上げる。
「皆、散開! こちらリリア、インディア-6でトードと交戦開始」リリアが指令と通信を出す。
「うっしゃぁ!俺に任せてくれっす!」オフェリアとブラックが飛び込む。
リリア、ペコ、ココアがバックアップにつく。
各所で戦闘が始まった。


「思ったより、沸いているな」「数が凄いね… ここまで良く放置したよね」「きつかったが、逆に良い運動だったぜ」
日没した村でDay1を終えた冒険者達が体を休めて食事する。食事は村人がボランティアで作ってくれる。結構豪華!まぁ、せめて美味しい食事で体力つけないと!
「国に救済要求しているから食事や物資は届く手はずじゃ」村長が言う。

「オフェリア、ブラック、リリアは?」アリスとペコが食事を手にテーブルにつく。
「リリアは報告の書類とか明日の事とか色々あるみたいよ、先に食べてくれって」オフェリアが答える。
「書類? そっか、特救済で申請しているなら隊長職は書類があったね」アリスが少し心配そう。
「俺、先輩に飯持って行って様子見てきますよ」
「別に、自分で決めたことだし、勇者なら今勉強したらいいじゃん」ペコがブラックを制す。

オ:「リリアはよく隊長なんて引き受けたわね、私絶対やらない、村の食事係と在庫整理で十分よ」
ブ:「俺はやっぱ、先輩みたいになりたいっすねぇ!」
ぺ:「リリアみたいになりたい??… あんなトンチンカンになりたいの?変わってる…」
ア:「リリアの頑張りは認めますけどね」
オ:「ブラックは読み書き計算できるの?」
ブ:「勇者はアイテムの価値を計ったり、売買したり、魔法の書を読めないといけないって言うから、俺必死に勉強したっすよ!乗除算なんて難し過ぎて脳みそ脱臼しそうになったっすよぉ!」
ぺ:「で、出来る様になったの?」
ブ:「なんとかなってるっすよ!勇者のためっすよ!今度姉さんも教えてくださいっす!」
オ:「私読み書きもそんなに出来ないけど… リリア大丈夫かなぁ?」
ぺ:「結構、計算まで出来たはずよ。これからも何かの先頭に担ぎ上げられるでしょ。放っておけばいいよ。俺よりオフェリア、後でウチのギルメンに紹介するよ」
オ:「ありがとう、後で皆をシルバーソードのメンバーに紹介する。ウチは規模だけは大きいギルドだからね」
ダイニングは沸いている。魔物を撃退して冒険者冥利に尽きる。


そのころ、本部として設置された建物では

「これが、責任者の報告書、各パーティー・リーダーの報告書、行動報告書、特別救済支援要請書… 在庫証明書… 在庫?誰か確認してるの?… 一時借り入れ証明… 各パーティーのスコアシート、スコア証明…  なにこれ、スコアは全然バラバラじゃない… まぁ、盛るのはいいけど… 盛りすぎだよ… これ全部計算あわせるの?… なんじゃこれ…」
リリアはブツブツと言いながら書類と取り組んでいる。
半分くらいは村長で書いて出せる書類だけどね…

リリアはランタンの揺れる灯りの下で数字と戦闘中。
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