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3巻オマケ
ボウちゃんの心 その3
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「あっ、お、おはよー、ボウちゃん。きょ、今日はいい天気だね!」
『オハヨウゴザイマス、ソラ様……』
「お、お店、閉めなくちゃならなくて、ゴメンネボウちゃん……」
『ソラ様、気にしないで……』
その日、ソラ様には色んなことがあった。
ボウはずっとそれを眺めていた。
楽しいこと、悲しいこと、寂しいこと、腹が立つこと……
色んな顔を見せたソラ様をずっと見ていたボウは……
『ソラ様、この廃棄のチキン、使っていい?』
「ん? いいよー」
ジュワッ……!
白濁液で溶け始めるチキン。
「ぼ、ぼ、ボウちゃん?」
『防衛の練習』
「そ、そうなの? でも、もう閉店しちゃうからなあ……」
『筋肉がどれくらいの濃度で解けるか、知っておくの大事』
「ほ、ほどほどにね……あれ……でも筋肉……? 鶏肉……? ん?」
ボウは心に誓った――
最愛の主の首の付け根、上から覗かないと見えない部位に散らされた赤い痕を付けたにっくき相手を、骨まで消えるほど滅しようと――!
『筋肉、溶かしてやる!!!』
※※※※※
店長「すっごく寒気がとまらないっ……!!」
『オハヨウゴザイマス、ソラ様……』
「お、お店、閉めなくちゃならなくて、ゴメンネボウちゃん……」
『ソラ様、気にしないで……』
その日、ソラ様には色んなことがあった。
ボウはずっとそれを眺めていた。
楽しいこと、悲しいこと、寂しいこと、腹が立つこと……
色んな顔を見せたソラ様をずっと見ていたボウは……
『ソラ様、この廃棄のチキン、使っていい?』
「ん? いいよー」
ジュワッ……!
白濁液で溶け始めるチキン。
「ぼ、ぼ、ボウちゃん?」
『防衛の練習』
「そ、そうなの? でも、もう閉店しちゃうからなあ……」
『筋肉がどれくらいの濃度で解けるか、知っておくの大事』
「ほ、ほどほどにね……あれ……でも筋肉……? 鶏肉……? ん?」
ボウは心に誓った――
最愛の主の首の付け根、上から覗かないと見えない部位に散らされた赤い痕を付けたにっくき相手を、骨まで消えるほど滅しようと――!
『筋肉、溶かしてやる!!!』
※※※※※
店長「すっごく寒気がとまらないっ……!!」
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