72 / 121
1巻オマケ
ボウちゃんの忠義
しおりを挟む
ドウシテ ドウシテ タスケテ ッテ イッテクレナイノ?
ソウシタラ スグニデモ テンチョ ハガシテアゲルノニ。
防犯カメラの映像の中、映るのはどう見ても仲睦まじく映る店長とソラの姿。
もがいて逃げようとしているが、薄紅色にそまった彼女の頬や表情に、嫌悪の色は見られない。
そのまま騒ぎながら、店長がカウンターにソラを押し付けた瞬間、ボウの触手が映像の端に映ったが、直ぐにドスンと揺れ動く店内に、現れる別の神官。
一部始終を撮っていたその影像を確認しながら、0号神官はため息を吐く。
「触手に感情は無用でしょう。私の力で取り除きましょうか?」
休憩室のパソコンの傍まで来ていた触手は、まるで人のようにその先端をフルフルと横に振る。
「本来なら、アナタのような存在は出来ない筈なんですが。
やはり作り主がアレイ1号神官だからか……」
0号神官はため息を吐いて、
「まあ、暫くはあの男は外に出しましたから、少しは穏やかな日々を送れるでしょう。これからもよろしくお願いしますよ」
とボウに言うと、ボウは返事の代わりにしゅるしゅると触手の先端を振った。
伝説の触手ギリギンテ──ここでの名前はボウちゃん。
今日も元気に愛する巫女を守っている。
「いらっしゃませーー!!」
ソウシタラ スグニデモ テンチョ ハガシテアゲルノニ。
防犯カメラの映像の中、映るのはどう見ても仲睦まじく映る店長とソラの姿。
もがいて逃げようとしているが、薄紅色にそまった彼女の頬や表情に、嫌悪の色は見られない。
そのまま騒ぎながら、店長がカウンターにソラを押し付けた瞬間、ボウの触手が映像の端に映ったが、直ぐにドスンと揺れ動く店内に、現れる別の神官。
一部始終を撮っていたその影像を確認しながら、0号神官はため息を吐く。
「触手に感情は無用でしょう。私の力で取り除きましょうか?」
休憩室のパソコンの傍まで来ていた触手は、まるで人のようにその先端をフルフルと横に振る。
「本来なら、アナタのような存在は出来ない筈なんですが。
やはり作り主がアレイ1号神官だからか……」
0号神官はため息を吐いて、
「まあ、暫くはあの男は外に出しましたから、少しは穏やかな日々を送れるでしょう。これからもよろしくお願いしますよ」
とボウに言うと、ボウは返事の代わりにしゅるしゅると触手の先端を振った。
伝説の触手ギリギンテ──ここでの名前はボウちゃん。
今日も元気に愛する巫女を守っている。
「いらっしゃませーー!!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
219
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。