285 / 291
4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。
285.アララト山奪還戦②
しおりを挟む
私達は[麓]へ向かって歩いております。
利勇と陽斗くんによれば、“召喚士さん”の武器は[メイス]とのことです。
それに関して、聡真くんが〝日本では鎚矛とも戦棍とも訳されている〟といった旨を補足してくれました。
この流れで、
「そう言や、“ボスの手下になってる人間”がいたりもするんだったよな?」
「見分け方はあるのか??」
皆に訊ねた暁斗くんに、
私
「ないよ。」
壱紀くん
「ないね。」
聡真くん
「ないんだ。」
利勇
「ないぜ。」
陽斗くん
「ない。」
同時に答えた面子であります。
「そっか。」
理解を示した暁斗くんが、
「……。」
「ソイツラは殺さなくていいんだよな?」
新たに質問してきました。
それに対し、
「大丈夫だよぉ~。」
「〝エネミー以外は痛めつけはしても命は奪わない〟って、琴晴ちゃんの方針だから、安心して、アッキー。」
葵月ちゃんが〝ニコニコ〟しながら伝えたところ、
「誰がアッキーだ。」
〝ズビシッ!〟と頭にチョップする暁斗くんです☆彡
ヒットした箇所を両手で押さえ、
「いったぁ~ッ。」
「アキくんに暴力振るわれたぁー。」
このように訴える葵月ちゃんに、
「お前が悪い。」
そう述べる壱紀くんであります。
久しぶりのおさらいとして…、
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
長男家
琴晴・17歳/利勇・12歳/琴音・10歳
次男家
咲凛・15歳/聡真・13歳
長女家
暁斗・17歳/陽斗・12歳
次女家
壱紀・16歳/葵月・14歳/月媛・9歳
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
我々の関係性でした☆
さて。
「こっからは、気ぃ引き締めていけよ。」
「お前らは一度ここのボスキャラに負けてんだから。」
「つっても、コトしか覚えてねぇけどな、今回のループは。」
こう暁斗くんが語ると、全員が真剣な表情になって頷きます。
なんだか私よりも“リーダー”といった感じです。
私は、元来、そのような役を務めるのは苦手なタイプなので、非常に助かります。
本当に頼もしい限りです♪
ちなみに、“コト”という呼び方は、暁斗くんだけが使っている私のニックネームであります。
ま、おいといて。
ボスの所に辿り着く一同でした……。
「我はシャルマ。」
「“神下十二将の一柱”である。」
ボスキャラが自己紹介を始めます。
私にとっては二回目の光景です。
いえ、まぁ、以前とは異なっている点もありますが…。
あちらは、“エンジェルソルジャー”が約500数いるみたいです。
私たちのほうは200人ぐらいが存在しています。
ただし、暁斗くんが危惧していたように“ボスの手先”が潜んでいる可能性があるでしょう。
そうした状況にて、“召喚士さん”の近くにいる人々が、周りを空けだします。
一方で、
「我が部下になるのであれば受け入れよう。」
「だが。」
「敵対するつもりなら、骨の髄まで喰い尽くしてやる!!」
このように“シャルマ”が宣告するなか、
「盟約に応じ、姿を現せ!」
“召喚士さん”によってサーヴァント達が地上と空中に各自で〝シュンッ!!〟と登場します。
人間も含めて全員が構えだしたところで、
「面白い。」
「あの世で後悔しろッ!」
シャルマが激昂しました。
それを合図とばかりに、バトルが開始されたのです―。
利勇と陽斗くんによれば、“召喚士さん”の武器は[メイス]とのことです。
それに関して、聡真くんが〝日本では鎚矛とも戦棍とも訳されている〟といった旨を補足してくれました。
この流れで、
「そう言や、“ボスの手下になってる人間”がいたりもするんだったよな?」
「見分け方はあるのか??」
皆に訊ねた暁斗くんに、
私
「ないよ。」
壱紀くん
「ないね。」
聡真くん
「ないんだ。」
利勇
「ないぜ。」
陽斗くん
「ない。」
同時に答えた面子であります。
「そっか。」
理解を示した暁斗くんが、
「……。」
「ソイツラは殺さなくていいんだよな?」
新たに質問してきました。
それに対し、
「大丈夫だよぉ~。」
「〝エネミー以外は痛めつけはしても命は奪わない〟って、琴晴ちゃんの方針だから、安心して、アッキー。」
葵月ちゃんが〝ニコニコ〟しながら伝えたところ、
「誰がアッキーだ。」
〝ズビシッ!〟と頭にチョップする暁斗くんです☆彡
ヒットした箇所を両手で押さえ、
「いったぁ~ッ。」
「アキくんに暴力振るわれたぁー。」
このように訴える葵月ちゃんに、
「お前が悪い。」
そう述べる壱紀くんであります。
久しぶりのおさらいとして…、
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
長男家
琴晴・17歳/利勇・12歳/琴音・10歳
次男家
咲凛・15歳/聡真・13歳
長女家
暁斗・17歳/陽斗・12歳
次女家
壱紀・16歳/葵月・14歳/月媛・9歳
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
我々の関係性でした☆
さて。
「こっからは、気ぃ引き締めていけよ。」
「お前らは一度ここのボスキャラに負けてんだから。」
「つっても、コトしか覚えてねぇけどな、今回のループは。」
こう暁斗くんが語ると、全員が真剣な表情になって頷きます。
なんだか私よりも“リーダー”といった感じです。
私は、元来、そのような役を務めるのは苦手なタイプなので、非常に助かります。
本当に頼もしい限りです♪
ちなみに、“コト”という呼び方は、暁斗くんだけが使っている私のニックネームであります。
ま、おいといて。
ボスの所に辿り着く一同でした……。
「我はシャルマ。」
「“神下十二将の一柱”である。」
ボスキャラが自己紹介を始めます。
私にとっては二回目の光景です。
いえ、まぁ、以前とは異なっている点もありますが…。
あちらは、“エンジェルソルジャー”が約500数いるみたいです。
私たちのほうは200人ぐらいが存在しています。
ただし、暁斗くんが危惧していたように“ボスの手先”が潜んでいる可能性があるでしょう。
そうした状況にて、“召喚士さん”の近くにいる人々が、周りを空けだします。
一方で、
「我が部下になるのであれば受け入れよう。」
「だが。」
「敵対するつもりなら、骨の髄まで喰い尽くしてやる!!」
このように“シャルマ”が宣告するなか、
「盟約に応じ、姿を現せ!」
“召喚士さん”によってサーヴァント達が地上と空中に各自で〝シュンッ!!〟と登場します。
人間も含めて全員が構えだしたところで、
「面白い。」
「あの世で後悔しろッ!」
シャルマが激昂しました。
それを合図とばかりに、バトルが開始されたのです―。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説

収納大魔導士と呼ばれたい少年
カタナヅキ
ファンタジー
収納魔術師は異空間に繋がる出入口を作り出し、あらゆる物体を取り込むことができる。但し、他の魔術師と違って彼等が扱える魔法は一つに限られ、戦闘面での活躍は期待できない――それが一般常識だった。だが、一人の少年が収納魔法を極めた事で常識は覆される。
「収納魔術師だって戦えるんだよ」
戦闘には不向きと思われていた収納魔法を利用し、少年は世間の収納魔術師の常識を一変させる伝説を次々と作り出す――

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

初めての異世界転生
藤井 サトル
ファンタジー
その日、幸村 大地(ゆきむら だいち)は女神に選ばれた。
女神とのやり取りの末、大地は女神の手によって異世界へと転生する。その身には女神にいくつもの能力を授かって。
まさにファンタジーの世界へ来た大地は聖女を始めにいろんな人に出会い、出会い金を稼いだり、稼いだ金が直ぐに消えたり、路上で寝たり、チート能力を振るったりと、たぶん楽しく世界を謳歌する。
このお話は【転生者】大地と【聖女】リリア。そこに女神成分をひとつまみが合わさった異世界騒動物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる