JK LOOPER

ネコのうた

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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。

276.アップグレード②

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実家の玄関先にて。

[私服モード]へとチェンジした流れで、

「今日はもう遅いから、明日また集まろう。」
「例えば……、10時ごろに。」
「次に向かう国を調べとくよ。」

このように述べる聡真そうまくんです。

それによって、とりあえず別れる我々でした…。


翌日のAM09:55になっています。

[居間]にメンバーが揃ったところで、

「ひとまず、僕らの装備品を修理してもらいたいんだけど。」

窺うようにして声をかけた聡真くんに、私などの両親と、暁斗あきとくんが、〝ん??〟といった反応を示しました。

試しに、お庭に私たちの[武器]と[防具]を出現させたら、

「あー、割と破損してるな。」

納得した父が、

「ま、こんな事もあろうかと、な?」

母と暁斗くんに目配せします。

首を傾げた我々に、

「暁斗の提案で作っておいたんだよ、新しいのを。」
「いろんな所からの発注も落ち着いて、それなりに余裕ができてたから、暇があるときにコツコツと。」

こう説明する父親でした。

「つまり、予測してたってこと??」

壱紀かずきくんが質問したところ、

「まぁ、〝ステージが変わって、ボスキャラも強くなってんだろう〟と思って。」
「ただ、ソウの武器だけは、うちらじゃ無理だったけどな。」

そのように答える暁斗くんです。

「それなら問題ないよ。」
「自分で修理できたから。」
「機工士のスキルで。」

聡真くんが穏やかに伝えると、

「じゃ、早いとこ見せてくれよ!」
「新作を!!」

待ちきれなかったらしく、急かす利勇りおでした……。


さまざまないろどりではありますが、どれも、基本的に[銀製]で、何かしらの模様が施されています。

衣類には[銀の糸]が使われているとの話しでした。

三人とも結構レベルアップしているそうで、幾つかの【能力】をゲットしており、できる事の幅が広がったとも…。

とかく。

おニューに喜ぶ[最神家もがみけイトコーズ]です♪

……、落ち着いたところで、

「次に行くのは、“トルコ”にしよう。」

聡真くんが告げました。

「いつ出発するの?」

なんとなく尋ねた葵月はづきちゃんに、

「こっちのほうが6時間は進んでいるから、むこうは、今、朝の4時頃なんだよね。」
「なので、お昼の3時あたりにしよう。」
「そうすれば、あっちは午前9時ぐらいだから。」
「ただし、すぐにエネミーが現れるから“戦闘モード”で。」

こう皆に知らせてくれる聡真くんです。

「それじゃぁ、これまでに入手した装備品やアイテムを、暁斗くん達に転送しとこうか。」

壱紀くんが勧めたことで、数人が[画面]を操作しだしました…。


素材・・をチェックしたらしく、

「エジプトのボスは、武器も防具もキンだったんだな。」

ふと呟いた暁斗くんに、

「え??」
「そうだったの?」

まぶたを〝パチクリ〟させる私です。

何せ、色が違ったもので、まったくもって気づいておりませんでした。

「もしかして、確認してなかった??」

聡真くんに訊かれ、

「んー、まぁ~、そのぉ……、テヘッ。」

お茶目に乗り切ろうとした私であります…。


再び解散となりました。

利勇は陽斗はるとくんを誘い、さまざまな装備品をネットで検索しています。

今後の事を考えてデザインなどを両親に教えておきたいそうです。

壱紀くんに、聡真くんは、帰宅しました。

女性陣はゲームで遊んでおります。

琴音ことね月媛ひかりちゃんも一緒に☆ミ

これは余談かもしれませんが、お土産は昨夜のうちに各家庭で配り終えています。

あと、[武闘家]の咲凛えみりちゃんは【真空砲しんくうほう】というものを得ていたそうです。

その【スキル】は、片手で発動できるらしく、〝目に見えない直径1Mの空気玉を、距離30Mまで飛ばせる〟とのことでした―。
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