JK LOOPER

4th STAGE／国を渡ってゆかねばならぬのです。

263.地元でのバトル⑩

“南の国道”に【テレポート】した私達は、[戦闘モード]にチェンジしました。

ここから、フォーメーションを整えていったのです…。


およそ2分後に、“人外集団”が現れました。

いつもの如く、半数ほどが、すぐさま争い始めます。

もはや見飽きた光景です。

とは言え。

エネミーの顔ぶれは新しくなっております。

それでは今回のラインナップを紹介しましょう！


天使は2M級で、[北○の拳]の“ジャ○”みたいな鉄仮面を被っていますが、銀製のようです。


仏も2M級になっていて、インドだか中国だかの[甲冑]と[剣]を装備しています。


上半身が“女性の人間”で、下半身が“蛇”といった生物は、全長5Mあたりです。

剣士みたいな防具を纏っており、武器は[サーベル]であります。

陽斗はるとくんが「ラミアだろうなぁ」と述べました。


二足歩行のトカゲは、背丈2.5Mといったところです。

蛮族みたいな恰好で、[槍]を所持しています。

「リザードマンか」と呟いたのは利勇りおでした。


これまた2.5Mの身長がありそうなモンスターは、背中に“コウモリの翼”を有しており、悪魔みたいな印象です。

聡真そうまくんが「ガーゴイルだな」との見解を示しました。


横幅1M×高さ65㎝×奥行70㎝といった感じの[宝箱]が存在しています。

「あれってミミックとかいうやつ？」といった疑問を口にしたのは葵月はづきちゃんです。


身長5Mあたりのゴーレムは、鉄鋼製みたいでした。


他にも、視界に入ったのは、背丈2Mくらいの食人花です。

ファ―ストステージとは違って、二足歩行になっており、花の部分は“ラフレシア”みたいな感じですがオレンジ色でした。


身長1.5Mほどの蚊かがいます。

名称は誰も分からないみたいでした。


なかでも特に女性陣がドン引きしたのは、直径1Ｍ×長さ4Ｍぐらいのミミズです。

聡真くんによれば“ワーム”とのことでした。


直径1Mあたりの木製片輪に、女性の上半身がくっついています。

全体的に炎を発し続けておりました。


背丈1.8くらいの骸骨がいこつは、日本の甲冑を装着しています。

武器は[刀]のようです。


“猿の顔／狸の胴体／虎の手足／蛇の尾”といった生き物も見受けられます。

「きっと鵺ぬえだろうね」と認識したのは壱紀かずきくんでした。


……さて。

琴音ことねが【恩恵】と【閃光】を扱ってくれます。

そうして、バトルが繰り広げられていったのです。

眩しさで視力を奪われた敵もいますが、目を持っていないエネミーたちは別でした。


ミミック達は、〝ぴょん ぴょん〟と跳ねながら近づいてきて、噛みつこうとします。

これらを、壱紀くんや陽斗くんが【スキル】で阻みました。


“スチールゴーレム”が、拳を振り下ろしてきます。

誰かしらが狙われる度に、利勇が【カバー】を用いては、[ヒーターシールド]で護っていました。


“食人花”は、口らしき部分から【エクスプロージョン・ボール】を飛ばしてきました。

その直径30㎝あたりであろう【爆発の玉】に、月媛ひかりちゃんが同じ魔法を直撃させたのです。

これによって、ぶつかり合った双方が、宙で消滅します。

その際に熱風が巻き起こっていますが…、まぁ、よしとしましょう。


“ワーム”とかいう“大きなミミズ”に対して、

「にゃあー！」

と、猫になったのは、葵月ちゃんです。

我々姉妹ではございません。

しかしながら、私や琴音に月媛ちゃんもまた、憂鬱になっております。

何はともあれ。

我を忘れたかのように矢を射いりまくる葵月ちゃんでした―。