JK LOOPER

ネコのうた

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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。

261.現状⑳

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私達は、玄関の近くに【瞬間移動】したところです。

「全員レベルアップしただろうから、ステータスに変化がないかチェックして、軽くでも次に向かう場所について相談しようか?」

聡真そうまくんの提案で、

「じゃあ、とりあえず、うちに上がって。」

皆を招き入れる私でした……。


[居間]にて。

それぞれに、麦茶を飲みつつ、能力などを確認していきます。

時刻は、AM10:00を過ぎたあたりです。

こうしたなかで、各自が、今どうなっているのかを、教え合っていきます…。

まず、[武闘家]の私は、【十連撃】を覚えていました。

【機工士】の聡真くんは、“ショットガン”か“マシンガン”のどちらかを選べるようになっているそうです。

他にも〝手榴弾しゅりゅうだんを作れるみたい〟とのことです。

【弓使い】の葵月はづきちゃんは、矢が31本に分裂するようになっています。

それだけでなく、【パースート・アロウ追撃の矢】というのも扱えるみたいです。

なお、他のメンバーは、何ひとつ取得していません。

これらを踏まえ、

「んー、やっぱり、レベルが大幅にアップしているのは、もともと低かった琴晴ことはちゃんだけか。」
「それ以外は〝せいぜい3つ〟といったところだね。」
「RPGと同じで、上がりづらくなってるな。」

聡真くんが述べました。

「〝ロープレゲームあるある〟って感じ。」

苦笑いした利勇りおに、

「あぁ。」
「まさに〝テンプレの一つ〟だな。」

陽斗はるとくんが軽く眉間にシワを寄せます。

そうしたなか、

「で??」
「今度は、どこに行くの?」

ふと壱紀かずきくんが尋ねます。

これによって、誰もが〝う~ん??〟と頭を捻りだしたのです。

そのタイミングで、“チャイム呼び鈴”が鳴りました。

応対しくれた母が、

「琴晴ちゃん。」
「お手紙よぉ。」

封筒を渡してきます。

(これは、もしや。)

〝ピン!〟ときた私は、開封して、中から取り出した用紙に、目を通していったのです。

ここには……、

 アフリカ大陸か中東アジアに赴くがよい。
 当然、親日国を勧める。
 では、そなたらの健闘を願う。

そう書かれていました。

「じゃ、そこら辺を調べてみるよ。」

聡真くんに告げられて、

「ん、分かった。」
「よろしくね。」

このように返した私です。

それをって、一旦お開きとなりました…。


お昼まではまだあるので、自室のベッドでゴロゴロしながら、漫画を読んでおります。

私にとっては至福です♪

こうしたところで、

(あ。)
(そういえば、自警団に活動を伝えるの、忘れてた。)

不意に思い出し、ヘッドボードに置いていたスマホを手にしました。

その流れで、“神澤紗凪かんざわさなさん”と“神岳穂乃歌かみおかほのかさん”に、これまでの事を、できるだけ簡略的にメッセージにつづり、一斉送信したのです……。


なんだかんだで、夜になっています☾

お風呂を済ませ、部屋に戻ってみたら、聡真くんから連絡が入っていたのです。

スマホのメッセージに表記されているのは〝新たな候補地〟でした―。
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