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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。
259.寺院奪還戦⑥
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敵の妖怪と人間が、体勢を整え直していきます。
このタイミングにて、
「治ゆ!!」
琴音が魔法を施してくれました。
流れで、各自が出現させた[魔力回復ポーション]を飲んでいったのです。
それらは、聡真くんの指示によるものでした。
他の味方も同じような行動をとっています。
こうしたところで、
「愚かな。」
「足掻くだけ余計に苦しむことになるというのに…。」
“右の掌”を突き出した[ボスキャラ]が、直径1Mの【ビーム】を放ったのです。
それが、こちらの陣営の中心にヒットするなり、敵たちが突撃を開始します。
なお、全ての“迦楼羅”は、【火炎】の上限回数を使い切ってしまったらしく、もう発動できないみたいです。
そのような状況で、宙に浮いたままの[ボス仏]が、無差別に【光線】を飛ばしてきます。
いえ、自分の部下には当たらないように一応は考えているみたいです。
「厄介だな。」
ふと呟いた聡真くんが、
「利勇!」
「ボスを“挑発”してくれ。」
「で。」
「アイツが近くまで来たところで“閃光”と“恩恵”を。」
私の弟&妹に伝えました。
「おっしゃ、分かった!!」
元気よく応じた利勇が、
「心の準備はいいな?!」
皆を窺います。
「いつでも構わねぇよ!!」
こう陽斗くんが返した事で、
「うっし!」
「ちょぉーはつぅーッ!!」
【スキル】を用いる利勇です。
それによって、[神下九部衆の一柱]が向かってきました。
カルラ達のうち数十体に、ぶつかりながら。
見境をなくしたかのように自身の配下を押しのける[9M級のボス]が、利勇に迫ります。
[ボスキャラ]が“右の拳”で弟に殴り掛かろうとするところを、
「せん光!」
琴音が目を眩ませました。
この結果、[ボス仏]の“ストレートパンチ”は、利勇の頭上を通過したのです。
そうした間に、
「おんけい!!」
【ステータス】を倍増してくれる妹であります☆
これによって、弓の弦を引いた葵月ちゃんが、
「いっくよぉ―ッ!」
矢を射りました。
28本に分裂した悉くが、[ボス]に刺さって、消えてゆきます。
聡真くんは、腹部へと弾丸を撃ちました。
それでも止まる事なく、両方の拳を弟に振り回す[ボスキャラ]です。
しかしながら、どれもが的を外れています。
これを察したらしい[ボス仏]は、右足で利勇を蹴りました。
“盾”で素早く防いで難を逃れた弟ではありましたが、いささかパワー負けしてしまい、
「ぬおッ??」
少なからず〝ズザザザーッ〟と後退させられてしまったのです。
地面に着地した[ボス]の左脛に、琴音が【ライト・ビーム】を放ちます。
ほぼ同時に、[ボスキャラ]の背後で、陽斗くんが【爆破刺突】を、壱紀くんが【デストロイ】を、それぞれに扱いました。
左右の脚を怪我して、若干ぐらついた[ボス仏]へと、
「カミナリ――ッ!!」
【雷撃】を飛ばす月媛ちゃんです。
これまた左脛にヒットして、感電した[ボス]が、仰向けになっていきます。
陽斗くんと壱紀くんは、巻き込まれないよう、急ぎ両サイドに駆けだしました。
ちなにではありますが……、出番のない私です!
もしや、【武闘家】を選らんだのは失敗だったのでは?
ん~ッ、なんてこったパンナコ、やめておきましょう。
いろいろと、あれなので☆彡
とにもかくにも。
[ボスキャラ]が背中を叩き付けました。
犠牲になった人はいないみたいです。
一方で、[ボス仏]は、痙攣しております。
そうした好機にダッシュする私です。
これであれば、“戟”で斬ったり突いたり、【アクスキック】や、“LV.10”で覚えた[サマーソルトキック]を、使うことが可能なので♪
そのような最中に、周囲では乱闘が繰り広げられていました―。
このタイミングにて、
「治ゆ!!」
琴音が魔法を施してくれました。
流れで、各自が出現させた[魔力回復ポーション]を飲んでいったのです。
それらは、聡真くんの指示によるものでした。
他の味方も同じような行動をとっています。
こうしたところで、
「愚かな。」
「足掻くだけ余計に苦しむことになるというのに…。」
“右の掌”を突き出した[ボスキャラ]が、直径1Mの【ビーム】を放ったのです。
それが、こちらの陣営の中心にヒットするなり、敵たちが突撃を開始します。
なお、全ての“迦楼羅”は、【火炎】の上限回数を使い切ってしまったらしく、もう発動できないみたいです。
そのような状況で、宙に浮いたままの[ボス仏]が、無差別に【光線】を飛ばしてきます。
いえ、自分の部下には当たらないように一応は考えているみたいです。
「厄介だな。」
ふと呟いた聡真くんが、
「利勇!」
「ボスを“挑発”してくれ。」
「で。」
「アイツが近くまで来たところで“閃光”と“恩恵”を。」
私の弟&妹に伝えました。
「おっしゃ、分かった!!」
元気よく応じた利勇が、
「心の準備はいいな?!」
皆を窺います。
「いつでも構わねぇよ!!」
こう陽斗くんが返した事で、
「うっし!」
「ちょぉーはつぅーッ!!」
【スキル】を用いる利勇です。
それによって、[神下九部衆の一柱]が向かってきました。
カルラ達のうち数十体に、ぶつかりながら。
見境をなくしたかのように自身の配下を押しのける[9M級のボス]が、利勇に迫ります。
[ボスキャラ]が“右の拳”で弟に殴り掛かろうとするところを、
「せん光!」
琴音が目を眩ませました。
この結果、[ボス仏]の“ストレートパンチ”は、利勇の頭上を通過したのです。
そうした間に、
「おんけい!!」
【ステータス】を倍増してくれる妹であります☆
これによって、弓の弦を引いた葵月ちゃんが、
「いっくよぉ―ッ!」
矢を射りました。
28本に分裂した悉くが、[ボス]に刺さって、消えてゆきます。
聡真くんは、腹部へと弾丸を撃ちました。
それでも止まる事なく、両方の拳を弟に振り回す[ボスキャラ]です。
しかしながら、どれもが的を外れています。
これを察したらしい[ボス仏]は、右足で利勇を蹴りました。
“盾”で素早く防いで難を逃れた弟ではありましたが、いささかパワー負けしてしまい、
「ぬおッ??」
少なからず〝ズザザザーッ〟と後退させられてしまったのです。
地面に着地した[ボス]の左脛に、琴音が【ライト・ビーム】を放ちます。
ほぼ同時に、[ボスキャラ]の背後で、陽斗くんが【爆破刺突】を、壱紀くんが【デストロイ】を、それぞれに扱いました。
左右の脚を怪我して、若干ぐらついた[ボス仏]へと、
「カミナリ――ッ!!」
【雷撃】を飛ばす月媛ちゃんです。
これまた左脛にヒットして、感電した[ボス]が、仰向けになっていきます。
陽斗くんと壱紀くんは、巻き込まれないよう、急ぎ両サイドに駆けだしました。
ちなにではありますが……、出番のない私です!
もしや、【武闘家】を選らんだのは失敗だったのでは?
ん~ッ、なんてこったパンナコ、やめておきましょう。
いろいろと、あれなので☆彡
とにもかくにも。
[ボスキャラ]が背中を叩き付けました。
犠牲になった人はいないみたいです。
一方で、[ボス仏]は、痙攣しております。
そうした好機にダッシュする私です。
これであれば、“戟”で斬ったり突いたり、【アクスキック】や、“LV.10”で覚えた[サマーソルトキック]を、使うことが可能なので♪
そのような最中に、周囲では乱闘が繰り広げられていました―。
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