JK LOOPER

ネコのうた

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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。

255.タイ・アゲイン

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聡真そうまくんによれば〝年齢制限なしで泊まれるホテルが幾つか在った〟とのことです。

「じゃあ、今すぐ出発する?」

こう提案した葵月はづきちゃんに、

「そんなに急がなくてもいいんじゃないか?」
琴晴ことはちゃんの話しによると、“むこうの蘇生術士たち”がボスキャラと戦うのは明日の朝なんだし、それに間に合えば大丈夫だろう??」

お兄ちゃんである壱紀かずきくんが返しました。

しかしながら、

「いや、カズくん。」
「僕らは、お土産を買わなければならない。」
「タイでも。」

ふと遠くを見つめた聡真くんに、各自が〝あぁー〟と納得します。

つまりは〝前もって余裕がほしい〟という事です。

“ボス戦”のあとは何かと疲れるため…。

「それじゃ、外に出て“転移の宝玉・改”を使おうか。」

すっく・・・〟と立ち上がる私に、

「もしかしたら、“通常版”でもいけるんじゃないかな?」
「〝一度でも訪れたことがあって、その場所を記憶している〟という条件を満たしているわけだし。」
「台湾の時は、僕とかもループの件を覚えていたりして、少なからず混乱していたのか、イマイチ頭が回っていなかったけど……。」
「試してもらっていい??」
「できれば〝両替した〟というお店の付近に渡るという事で。」

そのように述べる聡真くんでした。

これを、

「分かった。」
「やってみる。」

すんなり受け入れた私です。


結果…。

聡真くんの読み通りでした☆

現在はタイ時間でPM13:55あたりになっています。

日本では、PM15:55といったところです。

「もうすぐエネミーが出現するから、早いとこ済ませよう。」
「今回は念のため1人につき2万円で。」

聡真くんに促され、[酒屋さん]に入る一同でした……。


なんだかんだで、私達は、“戦闘モード”に変更して、[サラデーン駅]へと向かっています。

そうして、歩いている途中に定刻となり、人外らが登場したのです。

「ビビんなよ?! 利勇りお!!」

同い年の陽斗はるとくんに発破はっぱをかけられ、

「はんッ!」
「こちとら、姉ちゃんに説明を受けて、イメトレばっちり済ませてっから準備万端だっつーの!!」

こう応える“私の弟”であります。

そのような最中さなかに、琴音ことねが【恩恵】と【閃光】を用いてくれました。

かくして、バトルに突入していきます。

なお、私のポジションは、最後尾です。

いつものように〝メンバーが致命傷を与えた敵にとどめを刺す〟といった姑息な…、いえ、賢い手段をとっております!

誰に何と言われようとも頭脳的です!!

……、さて。

[武闘家]には最初から“アクスキックかかと落とし”が備わっていました。

この【スキル】が、なんだか楽しくなってしまい、幾度も使っていたら、久しぶりに“魔力切れ”を起こし、気絶しかけた私です。

どうにか[専用の回復薬ポーション]を飲んで、難を脱がれましたが…。

そんな私を、

「やれやれだわ。」

奇妙・・なポーズ”にて半ば呆れる葵月ちゃんであります。

「それは、まさか!??」

わざとらしく驚く私に、

「そう。」
「アルファベットで“ジェイオージェイオー”の主人公だよ。」
「第6部のね!!」

こう告げた葵月ちゃんです。

まるで、何処からともなく〝バァ―ン〟と聞こえてきそうな空の下でした☆彡

おふざけはさておき……。

PM16:40頃にエネミーを殲滅し終えています。

それによって、私のレベルが“8”となりました。

他の皆は1つも上がっておりません。

こうした約5分後に、電車に乗り込んだ我々であります―。
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