255 / 291
4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。
255.タイ・アゲイン
しおりを挟む
聡真くんによれば〝年齢制限なしで泊まれるホテルが幾つか在った〟とのことです。
「じゃあ、今すぐ出発する?」
こう提案した葵月ちゃんに、
「そんなに急がなくてもいいんじゃないか?」
「琴晴ちゃんの話しによると、“むこうの蘇生術士たち”がボスキャラと戦うのは明日の朝なんだし、それに間に合えば大丈夫だろう??」
お兄ちゃんである壱紀くんが返しました。
しかしながら、
「いや、カズくん。」
「僕らは、お土産を買わなければならない。」
「タイでも。」
ふと遠くを見つめた聡真くんに、各自が〝あぁー〟と納得します。
つまりは〝前もって余裕がほしい〟という事です。
“ボス戦”のあとは何かと疲れるため…。
「それじゃ、外に出て“転移の宝玉・改”を使おうか。」
〝すっく〟と立ち上がる私に、
「もしかしたら、“通常版”でもいけるんじゃないかな?」
「〝一度でも訪れたことがあって、その場所を記憶している〟という条件を満たしているわけだし。」
「台湾の時は、僕とかもループの件を覚えていたりして、少なからず混乱していたのか、イマイチ頭が回っていなかったけど……。」
「試してもらっていい??」
「できれば〝両替した〟というお店の付近に渡るという事で。」
そのように述べる聡真くんでした。
これを、
「分かった。」
「やってみる。」
すんなり受け入れた私です。
結果…。
聡真くんの読み通りでした☆
現在はタイ時間でPM13:55あたりになっています。
日本では、PM15:55といったところです。
「もうすぐエネミーが出現するから、早いとこ済ませよう。」
「今回は念のため1人につき2万円で。」
聡真くんに促され、[酒屋さん]に入る一同でした……。
なんだかんだで、私達は、“戦闘モード”に変更して、[サラデーン駅]へと向かっています。
そうして、歩いている途中に定刻となり、人外らが登場したのです。
「ビビんなよ?! 利勇!!」
同い年の陽斗くんに発破をかけられ、
「はんッ!」
「こちとら、姉ちゃんに説明を受けて、イメトレばっちり済ませてっから準備万端だっつーの!!」
こう応える“私の弟”であります。
そのような最中に、琴音が【恩恵】と【閃光】を用いてくれました。
かくして、バトルに突入していきます。
なお、私のポジションは、最後尾です。
いつものように〝メンバーが致命傷を与えた敵に止めを刺す〟といった姑息な…、いえ、賢い手段をとっております!
誰に何と言われようとも頭脳的です!!
……、さて。
[武闘家]には最初から“アクスキック”が備わっていました。
この【スキル】が、なんだか楽しくなってしまい、幾度も使っていたら、久しぶりに“魔力切れ”を起こし、気絶しかけた私です。
どうにか[専用の回復薬]を飲んで、難を脱がれましたが…。
そんな私を、
「やれやれだわ。」
“奇妙なポーズ”にて半ば呆れる葵月ちゃんであります。
「それは、まさか!??」
わざとらしく驚く私に、
「そう。」
「アルファベットで“ジェイオージェイオー”の主人公だよ。」
「第6部のね!!」
こう告げた葵月ちゃんです。
まるで、何処からともなく〝バァ―ン〟と聞こえてきそうな空の下でした☆彡
おふざけはさておき……。
PM16:40頃にエネミーを殲滅し終えています。
それによって、私のレベルが“8”となりました。
他の皆は1つも上がっておりません。
こうした約5分後に、電車に乗り込んだ我々であります―。
「じゃあ、今すぐ出発する?」
こう提案した葵月ちゃんに、
「そんなに急がなくてもいいんじゃないか?」
「琴晴ちゃんの話しによると、“むこうの蘇生術士たち”がボスキャラと戦うのは明日の朝なんだし、それに間に合えば大丈夫だろう??」
お兄ちゃんである壱紀くんが返しました。
しかしながら、
「いや、カズくん。」
「僕らは、お土産を買わなければならない。」
「タイでも。」
ふと遠くを見つめた聡真くんに、各自が〝あぁー〟と納得します。
つまりは〝前もって余裕がほしい〟という事です。
“ボス戦”のあとは何かと疲れるため…。
「それじゃ、外に出て“転移の宝玉・改”を使おうか。」
〝すっく〟と立ち上がる私に、
「もしかしたら、“通常版”でもいけるんじゃないかな?」
「〝一度でも訪れたことがあって、その場所を記憶している〟という条件を満たしているわけだし。」
「台湾の時は、僕とかもループの件を覚えていたりして、少なからず混乱していたのか、イマイチ頭が回っていなかったけど……。」
「試してもらっていい??」
「できれば〝両替した〟というお店の付近に渡るという事で。」
そのように述べる聡真くんでした。
これを、
「分かった。」
「やってみる。」
すんなり受け入れた私です。
結果…。
聡真くんの読み通りでした☆
現在はタイ時間でPM13:55あたりになっています。
日本では、PM15:55といったところです。
「もうすぐエネミーが出現するから、早いとこ済ませよう。」
「今回は念のため1人につき2万円で。」
聡真くんに促され、[酒屋さん]に入る一同でした……。
なんだかんだで、私達は、“戦闘モード”に変更して、[サラデーン駅]へと向かっています。
そうして、歩いている途中に定刻となり、人外らが登場したのです。
「ビビんなよ?! 利勇!!」
同い年の陽斗くんに発破をかけられ、
「はんッ!」
「こちとら、姉ちゃんに説明を受けて、イメトレばっちり済ませてっから準備万端だっつーの!!」
こう応える“私の弟”であります。
そのような最中に、琴音が【恩恵】と【閃光】を用いてくれました。
かくして、バトルに突入していきます。
なお、私のポジションは、最後尾です。
いつものように〝メンバーが致命傷を与えた敵に止めを刺す〟といった姑息な…、いえ、賢い手段をとっております!
誰に何と言われようとも頭脳的です!!
……、さて。
[武闘家]には最初から“アクスキック”が備わっていました。
この【スキル】が、なんだか楽しくなってしまい、幾度も使っていたら、久しぶりに“魔力切れ”を起こし、気絶しかけた私です。
どうにか[専用の回復薬]を飲んで、難を脱がれましたが…。
そんな私を、
「やれやれだわ。」
“奇妙なポーズ”にて半ば呆れる葵月ちゃんであります。
「それは、まさか!??」
わざとらしく驚く私に、
「そう。」
「アルファベットで“ジェイオージェイオー”の主人公だよ。」
「第6部のね!!」
こう告げた葵月ちゃんです。
まるで、何処からともなく〝バァ―ン〟と聞こえてきそうな空の下でした☆彡
おふざけはさておき……。
PM16:40頃にエネミーを殲滅し終えています。
それによって、私のレベルが“8”となりました。
他の皆は1つも上がっておりません。
こうした約5分後に、電車に乗り込んだ我々であります―。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説

収納大魔導士と呼ばれたい少年
カタナヅキ
ファンタジー
収納魔術師は異空間に繋がる出入口を作り出し、あらゆる物体を取り込むことができる。但し、他の魔術師と違って彼等が扱える魔法は一つに限られ、戦闘面での活躍は期待できない――それが一般常識だった。だが、一人の少年が収納魔法を極めた事で常識は覆される。
「収納魔術師だって戦えるんだよ」
戦闘には不向きと思われていた収納魔法を利用し、少年は世間の収納魔術師の常識を一変させる伝説を次々と作り出す――

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

初めての異世界転生
藤井 サトル
ファンタジー
その日、幸村 大地(ゆきむら だいち)は女神に選ばれた。
女神とのやり取りの末、大地は女神の手によって異世界へと転生する。その身には女神にいくつもの能力を授かって。
まさにファンタジーの世界へ来た大地は聖女を始めにいろんな人に出会い、出会い金を稼いだり、稼いだ金が直ぐに消えたり、路上で寝たり、チート能力を振るったりと、たぶん楽しく世界を謳歌する。
このお話は【転生者】大地と【聖女】リリア。そこに女神成分をひとつまみが合わさった異世界騒動物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる