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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。
251.サーチ②
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三台の“トゥクトゥク”が[ワット・サケット]の近くに到着しました。
降り立った女性陣は、初めて体験した乗り物にテンション高めであります。
男性陣も割と楽しかったようです。
さて…。
私たちが徒歩で寺院の側まで寄ってみたところ、係員の数人が何やら案内しておりました。
それは、
「観光のかたは、入場料金を支払って、お進みくださーい!」
「蘇生術士様に面会のかたは、本日お休みとなっていますので、ご了承くださーい!!」
というものだったのです。
「え?」
「ここには、いないってこと??」
陽斗くんが疑問を口にしたところで、
「詳しく聞いてみよう。」
皆を促す壱紀くんでした……。
「すみません、ちょっといいですか?」
壱紀くんが尋ねた中年男性が、【自動通訳】に驚きます。
こうしたリアクションに慣れてしまっており、
「蘇生術士が不在というのは、どういった事情で??」
構わず話しを続ける壱紀くんです。
「あぁ。」
「前々から相談を重ねていらっしゃったらしく…、それなりの数の“戦闘職”に“ユニーク職”と、ボスキャラを倒すため、旧市街の“ワット・チェディ・ルアン”に向かわれました。」
そのような説明を受け、
「そこへは、どうやって行けば?」
“メモ帳”と“ボールペン”を取り出す聡真くんでした……。
再びの“トゥクトゥク”で駅に戻った我々は、電車を乗り換えながら、およそ50分後に[スワンナプーム国際空港]へと訪れたのです。
余談かもしれませんが、ご時世柄、“空の便”の利用者は少なめであります。
ともあれ。
タイ時間でAM10:00を、日本では正午を、回った頃です。
このため、
「お腹すいたぁ~。」
自然と心の声が漏れる葵月ちゃんでした。
それによって、
「ご飯にしない??」
私が提案したら、
「先にフライト情報を調べよう。」
冷静な聡真くんに返されたのです☆彡
なんだかんだで、空港内のレストランで飲食しております。
約一時間後に人外が現れる影響で、お目当ての飛行機は暫く運航しないためでした…。
タイでのPM13:00に、エネミー討伐に参加すべく、外に出た我々です。
30分ほどが経ち、敵を殲滅し終えました。
今回は残念ながら誰もレベルアップしておりません。
PM14:00となり、飛行機が出発します。
これまた初めての私達は、〝ドキドキ〟と〝ワクワク〟が入り混じったのでした……。
1時間20分くらいが過ぎ、[チェンマイ国際空港]に着陸しております。
そこから、“空港タクシー”で、次の場所へと向かったのです。
なお、ここに至るまで、一人につき2000バーツあたりを使っています。
聡真くんによれば〝1バーツ=4円ぐらい〟とのことでした…。
25分ほどで、タクシーが停まります。
その位置から、少しだけ歩き、[ワット・チェディ・ルアン]に赴きました。
“チケットカウンター”にて、
「入場料を払わないといけないんだろうけど、スタッフが見当たらないね。」
壱紀くんが述べたところ、
「ボスキャラに占拠されているとなると通常営業は無理だろうし、そもそも客が来ないんじゃない?」
こう推測した聡真くんが、
「とりあえず、“戦闘モード”にチェンジしよう。」
「バトルに備えて。」
メンバーに指示したのです……。
暫く進むと、仏塔が在る場所に着きました。
ちなみに“最新のフォーメーション”は、
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
陽斗くん 壱紀くん
琴晴
聡真くん 琴音
葵月ちゃん 月媛ちゃん
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
と、私のポジションだけが変わっております。
それはおいといて…。
各自が辺りを〝キョロ キョロ〟した流れで、
「誰も居ないねぇ。」
ふと葵月ちゃんが呟いたのです。
「!」
「もしかして!!」
何かを察して空を見上げた壱紀くんに、全員が倣います。
この結果、それなりの数の人外と、ボスが、下降してきていたのです―。
降り立った女性陣は、初めて体験した乗り物にテンション高めであります。
男性陣も割と楽しかったようです。
さて…。
私たちが徒歩で寺院の側まで寄ってみたところ、係員の数人が何やら案内しておりました。
それは、
「観光のかたは、入場料金を支払って、お進みくださーい!」
「蘇生術士様に面会のかたは、本日お休みとなっていますので、ご了承くださーい!!」
というものだったのです。
「え?」
「ここには、いないってこと??」
陽斗くんが疑問を口にしたところで、
「詳しく聞いてみよう。」
皆を促す壱紀くんでした……。
「すみません、ちょっといいですか?」
壱紀くんが尋ねた中年男性が、【自動通訳】に驚きます。
こうしたリアクションに慣れてしまっており、
「蘇生術士が不在というのは、どういった事情で??」
構わず話しを続ける壱紀くんです。
「あぁ。」
「前々から相談を重ねていらっしゃったらしく…、それなりの数の“戦闘職”に“ユニーク職”と、ボスキャラを倒すため、旧市街の“ワット・チェディ・ルアン”に向かわれました。」
そのような説明を受け、
「そこへは、どうやって行けば?」
“メモ帳”と“ボールペン”を取り出す聡真くんでした……。
再びの“トゥクトゥク”で駅に戻った我々は、電車を乗り換えながら、およそ50分後に[スワンナプーム国際空港]へと訪れたのです。
余談かもしれませんが、ご時世柄、“空の便”の利用者は少なめであります。
ともあれ。
タイ時間でAM10:00を、日本では正午を、回った頃です。
このため、
「お腹すいたぁ~。」
自然と心の声が漏れる葵月ちゃんでした。
それによって、
「ご飯にしない??」
私が提案したら、
「先にフライト情報を調べよう。」
冷静な聡真くんに返されたのです☆彡
なんだかんだで、空港内のレストランで飲食しております。
約一時間後に人外が現れる影響で、お目当ての飛行機は暫く運航しないためでした…。
タイでのPM13:00に、エネミー討伐に参加すべく、外に出た我々です。
30分ほどが経ち、敵を殲滅し終えました。
今回は残念ながら誰もレベルアップしておりません。
PM14:00となり、飛行機が出発します。
これまた初めての私達は、〝ドキドキ〟と〝ワクワク〟が入り混じったのでした……。
1時間20分くらいが過ぎ、[チェンマイ国際空港]に着陸しております。
そこから、“空港タクシー”で、次の場所へと向かったのです。
なお、ここに至るまで、一人につき2000バーツあたりを使っています。
聡真くんによれば〝1バーツ=4円ぐらい〟とのことでした…。
25分ほどで、タクシーが停まります。
その位置から、少しだけ歩き、[ワット・チェディ・ルアン]に赴きました。
“チケットカウンター”にて、
「入場料を払わないといけないんだろうけど、スタッフが見当たらないね。」
壱紀くんが述べたところ、
「ボスキャラに占拠されているとなると通常営業は無理だろうし、そもそも客が来ないんじゃない?」
こう推測した聡真くんが、
「とりあえず、“戦闘モード”にチェンジしよう。」
「バトルに備えて。」
メンバーに指示したのです……。
暫く進むと、仏塔が在る場所に着きました。
ちなみに“最新のフォーメーション”は、
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
陽斗くん 壱紀くん
琴晴
聡真くん 琴音
葵月ちゃん 月媛ちゃん
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
と、私のポジションだけが変わっております。
それはおいといて…。
各自が辺りを〝キョロ キョロ〟した流れで、
「誰も居ないねぇ。」
ふと葵月ちゃんが呟いたのです。
「!」
「もしかして!!」
何かを察して空を見上げた壱紀くんに、全員が倣います。
この結果、それなりの数の人外と、ボスが、下降してきていたのです―。
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