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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。
250.異国にて③
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タイの通貨である“バーツ”に換金した我々は、聡真くんのメモを頼りに、徒歩で[サラデーン]という駅を目指しております。
そうしたなかで、
「台湾のときから疑問だったんだけど…。」
「世界中こういう事態になってから為替に影響はないのかな?」
「日本で言うところの円高円安に大きな影響がないような感じがするんだけど??」
ふと口を開いたのは、壱紀くんです。
「それは僕も思った。」
反応を示した聡真くんが、
「あくまで仮説として……。」
「各国の政治家で主要な人らは“デスゲーム”が起きるのを予め知っていて、根回しを行なっていたのかも。」
「だから、これまでと殆ど変わらないレートを保っていられるんじゃないかな?」
こう述べました。
私と葵月ちゃんに陽斗くんが〝んん~??〟と首を傾げたら、
「つまり。」
「神を名乗った連中が〝ゲームが破綻しないよう前もって通達していた可能性がある〟ということだよ。」
「生活に混乱をきたしたり貧困に陥る人々が増えて、殺しを伴う強奪が広まれば、あっという間に遊びが終わっちゃうだろうし…。」
「それだとつまらないんじゃない? 主催している側としては。」
「だからこそ、ある程度は長続きするよう、いろいろと操作させているのかもしれない。」
「水面下で。」
「ま、憶測だけど。」
そのように語った聡真くんであります。
「あー、“戦闘職”や“一部のユニーク職”はエネミーを倒して銀子とかを得られるけど、そうじゃない人たちもいるしなぁ。」
壱紀くんは〝ふむ〟と頷くも、
「銀子が流通しているから、お金の方は使えなくなってもそこまで問題ないんじゃないの??」
理解できない私です☆彡
「いや、銀子とかのシステムは、まだ全体に浸透していないのかもしれない。」
「そのため、お金の動きとかも、裏でコントロールしているんだろうね。」
「おそらく。」
聡真くんの説明にて、なんとなく腑に落ちた私や葵月ちゃんに陽斗くんでした……。
私達は [地下鉄]で電車を待っています。
「そういえば、地下には人外が登場しないのかな?」
誰ともなく尋ねたのは、葵月ちゃんです。
「ん。」
「みたいだね。」
「ただし、地上に現れたエネミーらのなかで、階段から侵入して来る者もいるらしい。」
「ネット調べだけど。」
聡真くんに伝えられ、〝へぇ~〟と納得する一同でした。
[サムヨート駅]に降り立った我々は、既に外へ出ております。
聡真くんによれば〝ここから目的の寺院までは歩いて15分ぐらい〟だそうです。
「“トゥクトゥク”に乗ろうか??」
「もっと早く到着できるし。」
こう聡真くんに提案され、〝おぉー☆☆〟と瞳を輝かせる私たちでした。
それによって、壱紀くんと聡真くんが、値段を安くしてもらえるよう交渉していきます。
運転手さんがたは、【自動通訳】に驚いていました。
いずれにせよ。
半額にしてもらえたみたいです。
ここからは、“私&琴音/葵月ちゃん&月媛ちゃん/男性陣”で、[ワット・サケット]に向かいます。
“ちびっ子コンビ”はもとより、私や葵月ちゃんも、初めての[三輪自動車]に〝ワクワク♪〟しておりました―。
そうしたなかで、
「台湾のときから疑問だったんだけど…。」
「世界中こういう事態になってから為替に影響はないのかな?」
「日本で言うところの円高円安に大きな影響がないような感じがするんだけど??」
ふと口を開いたのは、壱紀くんです。
「それは僕も思った。」
反応を示した聡真くんが、
「あくまで仮説として……。」
「各国の政治家で主要な人らは“デスゲーム”が起きるのを予め知っていて、根回しを行なっていたのかも。」
「だから、これまでと殆ど変わらないレートを保っていられるんじゃないかな?」
こう述べました。
私と葵月ちゃんに陽斗くんが〝んん~??〟と首を傾げたら、
「つまり。」
「神を名乗った連中が〝ゲームが破綻しないよう前もって通達していた可能性がある〟ということだよ。」
「生活に混乱をきたしたり貧困に陥る人々が増えて、殺しを伴う強奪が広まれば、あっという間に遊びが終わっちゃうだろうし…。」
「それだとつまらないんじゃない? 主催している側としては。」
「だからこそ、ある程度は長続きするよう、いろいろと操作させているのかもしれない。」
「水面下で。」
「ま、憶測だけど。」
そのように語った聡真くんであります。
「あー、“戦闘職”や“一部のユニーク職”はエネミーを倒して銀子とかを得られるけど、そうじゃない人たちもいるしなぁ。」
壱紀くんは〝ふむ〟と頷くも、
「銀子が流通しているから、お金の方は使えなくなってもそこまで問題ないんじゃないの??」
理解できない私です☆彡
「いや、銀子とかのシステムは、まだ全体に浸透していないのかもしれない。」
「そのため、お金の動きとかも、裏でコントロールしているんだろうね。」
「おそらく。」
聡真くんの説明にて、なんとなく腑に落ちた私や葵月ちゃんに陽斗くんでした……。
私達は [地下鉄]で電車を待っています。
「そういえば、地下には人外が登場しないのかな?」
誰ともなく尋ねたのは、葵月ちゃんです。
「ん。」
「みたいだね。」
「ただし、地上に現れたエネミーらのなかで、階段から侵入して来る者もいるらしい。」
「ネット調べだけど。」
聡真くんに伝えられ、〝へぇ~〟と納得する一同でした。
[サムヨート駅]に降り立った我々は、既に外へ出ております。
聡真くんによれば〝ここから目的の寺院までは歩いて15分ぐらい〟だそうです。
「“トゥクトゥク”に乗ろうか??」
「もっと早く到着できるし。」
こう聡真くんに提案され、〝おぉー☆☆〟と瞳を輝かせる私たちでした。
それによって、壱紀くんと聡真くんが、値段を安くしてもらえるよう交渉していきます。
運転手さんがたは、【自動通訳】に驚いていました。
いずれにせよ。
半額にしてもらえたみたいです。
ここからは、“私&琴音/葵月ちゃん&月媛ちゃん/男性陣”で、[ワット・サケット]に向かいます。
“ちびっ子コンビ”はもとより、私や葵月ちゃんも、初めての[三輪自動車]に〝ワクワク♪〟しておりました―。
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