JK LOOPER

ネコのうた

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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。

237.現状⑲

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周囲には、私たち以外にも、武器と防具を装着した方々が見受けられます。

定刻となり、あちらこちらに人外が登場しました。

なお、騎士のスキルである【挑発】は、LV.1の時点で備わっているものの、まだ使わないことになっています。

私よりもエネミー達のほうが強いので〝次々に攻撃されたらもたないだろう〟との聡真そうまくんの意見によるものです。

このため、私は、〝とどめを刺す係〟になりました。

さて。

それぞれが戦闘を繰り広げるなか、矢をった葵月はづきちゃんが、

「おぉー。」
「本当に分裂したぁ♪」

なんだか嬉々としております。

現在は、1本の矢が放たれるなり“22本”になる状況です☆

こうした感じで、人外を倒していく我々でした…。


ざっと20分が過ぎ、敵を殲滅し終えています。

その結果、私のレベルが“8”になったのです♬

他のメンバーは1つも上がっておりません。

何はともあれ。

[私服モード]に変更した流れで、

「また、幾らか換金して、台北たいぺい駅に移動しようか。」

このように聡真くんが述べたところ、

「はいッ!」
「フィギュアを買い直したいです!!」

琴音ことねが右手を挙げ、

「あたしもですッ!」

それに続く月媛ひかりちゃんでした。

(やっぱり、そうきかたかぁ。)

私が秘かに思ったタイミングで、

「なに、それ??」

首を傾げる葵月ちゃんであります。

ループ前の事を私が話したら、

「成程ねぇ…。」
「とりあえず、月媛が持ってる銀子ぎんす、全部、お姉ちゃんに渡しときなさい。」

葵月ちゃんが告げました。

「えぇ~ッ?!!」

もの凄くガッカリする月媛ちゃんを、

「だぁいじょぉうぶ!」
「この後、そこに行って、ちゃんと買ってあげるから、心配しなさんな。」

優しく諭す葵月ちゃんです。

「ほんとぉ??」
「“やくそく”だよッ? お姉ちゃん!!」

念を押す月媛ちゃんに、

「はい、はい。」
「絶対に守ってあげるから。」

葵月ちゃんが苦笑いします。

「じゃ、うちも、そうしよう。」

琴音に視線を送ったところ、〝むぅー〟と少なからず不服そうにしておりましたw


あれから、アイテムを用いて、駅の側に【テレポート】したのです。

葵月ちゃんを除いた顔ぶれは、二度目のため、サクサクと地下街を歩いて行きました……。


例の店舗にて、私と葵月ちゃんは“ちびっ子コンビ”にフィギュアを購入してあげます。

お陰で、満足そうに〝ニコニコ〟する妹たちです。

ちなみにというか、やはり、店員さんは[自動通訳]に驚いていました。

“お初”の葵月ちゃんは〝へぇ~〟と興味を示しております。

ひと呼吸おいて、壱紀かずきくんが。

「じゃあ、その〝夜市が開かれる〟っていう所に向かう?」

このように尋ねたら、

「いや。」
「先に、駅の中で、お土産を選ぼう。」
「忘れでもしたならば、後々、母親達に何を言われるか分からないし…。」

聡真くんが眉間に軽くシワを寄せました。

〝あぁー、うん〟と納得した我々は、地上1階に戻る事にしたのです。

そうして、いろいろなショップを巡っていく[モガミーズ]でした―。
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