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4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。
225.現状⑱
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足を運んで到着したるは[台北駅]です。
現在はPM15:00を過ぎております。
あ、いえ、それは“日本時間”でした。
時差があるため、台湾はPM14:00を回ったところです。
さて……。
我々は、駅構内の造りや広さに〝おぉ―〟と半ば驚きつつ感動しています☆
事前にネットで画像を見ていた聡真くんだけは平然としていましたが…。
「これからどうしようか?」
「電車の時間帯とかを把握しておくために、とりあえず窓口に行ってみる??」
このように壱紀くんが窺ってきたタイミングで、二人の男性駅員さんが、私達の側を通り過ぎようとしました。
「あの人たちに聞いてみれば?」
陽斗くんの思い付きを即座に採用した私が、
「すみません、ちょっといいですか??」
そう尋ねてみたら、二人ともビックリした表情で足を止めたのです。
意味が分からず首を傾げていたところ、
「これって、何かのスキル?」
40代半ばくらいの駅員さんが独り言かのように質問してきました。
それを受けて、逆に目を丸くした[最神家イトコーズ]であります。
何故なら、駅員さんは明らかに台湾語を喋ったものの、私などの脳内では日本語になっていたからです。
「まぁ、〝そういう能力〟ということで間違っていません。」
咄嗟に述べた聡真くんが、
「それよりも。」
「幾つか質問したいんだけど……。」
自身の[アイテムBOX]から取り出したる“メモ帳”をめくりました。
この流れで、[迪化街/西門町/九份/士林]について教えてもらったのです…。
情報を得た私たちは、去りゆく駅員さんがたに、お辞儀しました。
二人によれば、どの電車も既に出発したばかりとの事です。
ただし、迪化街と西門町は〝ここからであれば、徒歩であっても、そんなに遠くはない〟との話しでした。
私が〝始めに何処を選ぶべきか〟と悩みだしたところで、
「頭の中、変な感じだったぁ。」
ふと、琴音が述べ、
「あたしもー。」
月媛ちゃんが続いたのです。
「確かに。」
頷いた壱紀くんが、
「でも……、お金を両替したり、ワクドナルドで注文した時は、さっきみたいなこと起きなかったけど??」
すくなからず眉をひそめています。
私なども不思議がっていたら、
「考えられるのは二つだろうね。」
「一つは、〝両替やワックで対応してくれた人達が、台湾に移住している日本人だった〟というケース。」
「で。」
「もう一つは〝どちらも台湾人だけど、過去に学んだ事がある日本語を使っていた〟みたいな…。」
「だから“転移の宝玉・改”に付属されている自動通訳の機能が停止されたままになっていたんじゃない? きっと。」
そのように聡真くんが分析したのです。
こうした説明に、琴音&月媛ちゃん以外が、〝成程〟と納得します。
[ちびっ子コンビ]はイマイチよく理解できていなさそうでした。
とにもかくにも。
〝どれもが発車するのは約1時間半後〝と駅員さんに告げられていたので、
「結構ヒマになっちゃうから、一番近い所に向かってみる??」
「歩いて10分ぐらいみたいだし。」
陽斗くんが提案したのです。
それによって、
「僕は、いいけど?」
聡真くんが私に視線を送ってきます。
「あぁー、うん。」
「じゃ、そうしようか。」
私が賛成したところで、まずは[地下街]を目指すことになったのでした―。
現在はPM15:00を過ぎております。
あ、いえ、それは“日本時間”でした。
時差があるため、台湾はPM14:00を回ったところです。
さて……。
我々は、駅構内の造りや広さに〝おぉ―〟と半ば驚きつつ感動しています☆
事前にネットで画像を見ていた聡真くんだけは平然としていましたが…。
「これからどうしようか?」
「電車の時間帯とかを把握しておくために、とりあえず窓口に行ってみる??」
このように壱紀くんが窺ってきたタイミングで、二人の男性駅員さんが、私達の側を通り過ぎようとしました。
「あの人たちに聞いてみれば?」
陽斗くんの思い付きを即座に採用した私が、
「すみません、ちょっといいですか??」
そう尋ねてみたら、二人ともビックリした表情で足を止めたのです。
意味が分からず首を傾げていたところ、
「これって、何かのスキル?」
40代半ばくらいの駅員さんが独り言かのように質問してきました。
それを受けて、逆に目を丸くした[最神家イトコーズ]であります。
何故なら、駅員さんは明らかに台湾語を喋ったものの、私などの脳内では日本語になっていたからです。
「まぁ、〝そういう能力〟ということで間違っていません。」
咄嗟に述べた聡真くんが、
「それよりも。」
「幾つか質問したいんだけど……。」
自身の[アイテムBOX]から取り出したる“メモ帳”をめくりました。
この流れで、[迪化街/西門町/九份/士林]について教えてもらったのです…。
情報を得た私たちは、去りゆく駅員さんがたに、お辞儀しました。
二人によれば、どの電車も既に出発したばかりとの事です。
ただし、迪化街と西門町は〝ここからであれば、徒歩であっても、そんなに遠くはない〟との話しでした。
私が〝始めに何処を選ぶべきか〟と悩みだしたところで、
「頭の中、変な感じだったぁ。」
ふと、琴音が述べ、
「あたしもー。」
月媛ちゃんが続いたのです。
「確かに。」
頷いた壱紀くんが、
「でも……、お金を両替したり、ワクドナルドで注文した時は、さっきみたいなこと起きなかったけど??」
すくなからず眉をひそめています。
私なども不思議がっていたら、
「考えられるのは二つだろうね。」
「一つは、〝両替やワックで対応してくれた人達が、台湾に移住している日本人だった〟というケース。」
「で。」
「もう一つは〝どちらも台湾人だけど、過去に学んだ事がある日本語を使っていた〟みたいな…。」
「だから“転移の宝玉・改”に付属されている自動通訳の機能が停止されたままになっていたんじゃない? きっと。」
そのように聡真くんが分析したのです。
こうした説明に、琴音&月媛ちゃん以外が、〝成程〟と納得します。
[ちびっ子コンビ]はイマイチよく理解できていなさそうでした。
とにもかくにも。
〝どれもが発車するのは約1時間半後〝と駅員さんに告げられていたので、
「結構ヒマになっちゃうから、一番近い所に向かってみる??」
「歩いて10分ぐらいみたいだし。」
陽斗くんが提案したのです。
それによって、
「僕は、いいけど?」
聡真くんが私に視線を送ってきます。
「あぁー、うん。」
「じゃ、そうしようか。」
私が賛成したところで、まずは[地下街]を目指すことになったのでした―。
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