220 / 292
4th STAGE/国を渡ってゆかねばならぬのです。
220.プログレス
しおりを挟む
[私服モード]へとチェンジして、それぞれが、
「ただいまぁー。」
といった具合に、“畳敷きの広間”へと足を運んだら、
「またループしたのか??」
父親が眉を段違いにしました。
この状況…、もはや恒例となっておりますw
「いやいやいやいや~、今回はボスキャラを倒しての凱旋だよ。」
私が伝えたところ、
「そうなの?」
葵月ちゃんが窺ってきたのです。
パーティメンバーが頷いて肯定した流れで、月媛ちゃんが、姉にあたる葵月ちゃんに、[高千穂神社]での事を興奮気味で伝えていきます。
ただし、〝ズガァーン!〟とか〝ボォーンッ!!〟といった擬音が殆どだったので、葵月ちゃんは意味が分からず困惑していました。
それでも、身振り手振りで熱く語る妹を止めることなど出来ない葵月ちゃんでした☆
母親が配ってくれた麦茶を飲んだ我々は、ひと息ついております。
「そうだ。」
「ゲットした“ボスの武器と防具”を渡しておこう。」
ふと思い出して促した私は、
「僕達で分担したぐらいだから、二人の“アイテムボックス”には入りきれないかもよ。」
聡真くんに指摘されたのです。
「あぁー、……、じゃあ、どうしよう??」
首を傾げた私に、
「どれくらいの大きさなんだ?」
暁斗くんが訊ねます。
「んん~、なんと言うか…。」
私が返答に困ったところ、代わりに説明してくれる聡真くんでした……。
話しを聞き終えて、
「結構な重さみたいだな。」
このように呟いた父が、
「とりあえず、剣と鎧を、一人ずつ貰うとして…。」
「残りのパーツは、庭に“養生シート”でも敷いて、その上に置いておくか。」
そう提案したものの、
「雨が降ったときに困るんじゃないかしら??」
母にストップを掛けられたのです。
これによって、
「だとすれば……。」
「もう使っていないテントが有っただろ?」
「5人用の。」
「あれを張って、中に収納しておこう。」
方針を固める父親でした。
お庭に設置された[白色のテント]には、“兜/肩当て/籠手/腿当て/脛当て”が並べられたのです。
ちなみに、剣は父が、鎧は暁斗くんが、受け取っています。
「あと、“金塊”があるんだけど。」
そう告げた私は、自身の[イベントリ]を確認しました。
この結果、“60g”だという事が判明したのです。
「さすがに、それは、直に預かるべきだな。」
そう述べた父親の[アイテムBOX]へと“金塊”を送る私でした。
作業が済んだタイミングで、
「他に“青い宝玉”がなかった??」
聡真くんが尋ねてきます。
「ああ、うん。」
「ちょっと待って。」
このように返した私が、[画面]をチェックしながら、
「“転移の宝玉・改”だって。」
「えぇ~っと…、〝これを用いれば、今までに訪れたことのない場所へテレポートできる〟〝それが例え海外だったとしても〟〝他の国に赴いた際には、現地の言葉を理解できる能力が付与され、自動的に発せられる〟〝なお、宝玉は一度きりしか扱えない〟て、書いてある。」
そう読み上げたところ、
「希望が見えてきたね。」
壱紀くんが微笑みました。
「で?」
「どの国に行くの??」
なんだか〝ワクワク〟した様子で質問してきたのは、陽斗くんであります。
これに対して、
「闇雲に選ぶのは、やめておいたがいいだろうしなぁ。」
聡真くんが〝うーむ〟と悩みだしたのです。
〝どうしたものかしらん?〟と私も考えていたら、
「姉ちゃん。」
「手紙が届いたぞ。」
縁側より弟の利勇が声をかけてきました。
「おぉー!」
「ナァーイス!!」
都合のいい展開に喜んだ私は、すぐさま内容に目を通していきます。
それによると……、
まずはアジア圏内で慣れるが良かろう
そなたらが出向いてみたい所であれば何処でも構わん
もし不安であれば親日家が多そうな国にいたせ
との事でした。
こうして、会議が開かれる運びとなったのです―。
「ただいまぁー。」
といった具合に、“畳敷きの広間”へと足を運んだら、
「またループしたのか??」
父親が眉を段違いにしました。
この状況…、もはや恒例となっておりますw
「いやいやいやいや~、今回はボスキャラを倒しての凱旋だよ。」
私が伝えたところ、
「そうなの?」
葵月ちゃんが窺ってきたのです。
パーティメンバーが頷いて肯定した流れで、月媛ちゃんが、姉にあたる葵月ちゃんに、[高千穂神社]での事を興奮気味で伝えていきます。
ただし、〝ズガァーン!〟とか〝ボォーンッ!!〟といった擬音が殆どだったので、葵月ちゃんは意味が分からず困惑していました。
それでも、身振り手振りで熱く語る妹を止めることなど出来ない葵月ちゃんでした☆
母親が配ってくれた麦茶を飲んだ我々は、ひと息ついております。
「そうだ。」
「ゲットした“ボスの武器と防具”を渡しておこう。」
ふと思い出して促した私は、
「僕達で分担したぐらいだから、二人の“アイテムボックス”には入りきれないかもよ。」
聡真くんに指摘されたのです。
「あぁー、……、じゃあ、どうしよう??」
首を傾げた私に、
「どれくらいの大きさなんだ?」
暁斗くんが訊ねます。
「んん~、なんと言うか…。」
私が返答に困ったところ、代わりに説明してくれる聡真くんでした……。
話しを聞き終えて、
「結構な重さみたいだな。」
このように呟いた父が、
「とりあえず、剣と鎧を、一人ずつ貰うとして…。」
「残りのパーツは、庭に“養生シート”でも敷いて、その上に置いておくか。」
そう提案したものの、
「雨が降ったときに困るんじゃないかしら??」
母にストップを掛けられたのです。
これによって、
「だとすれば……。」
「もう使っていないテントが有っただろ?」
「5人用の。」
「あれを張って、中に収納しておこう。」
方針を固める父親でした。
お庭に設置された[白色のテント]には、“兜/肩当て/籠手/腿当て/脛当て”が並べられたのです。
ちなみに、剣は父が、鎧は暁斗くんが、受け取っています。
「あと、“金塊”があるんだけど。」
そう告げた私は、自身の[イベントリ]を確認しました。
この結果、“60g”だという事が判明したのです。
「さすがに、それは、直に預かるべきだな。」
そう述べた父親の[アイテムBOX]へと“金塊”を送る私でした。
作業が済んだタイミングで、
「他に“青い宝玉”がなかった??」
聡真くんが尋ねてきます。
「ああ、うん。」
「ちょっと待って。」
このように返した私が、[画面]をチェックしながら、
「“転移の宝玉・改”だって。」
「えぇ~っと…、〝これを用いれば、今までに訪れたことのない場所へテレポートできる〟〝それが例え海外だったとしても〟〝他の国に赴いた際には、現地の言葉を理解できる能力が付与され、自動的に発せられる〟〝なお、宝玉は一度きりしか扱えない〟て、書いてある。」
そう読み上げたところ、
「希望が見えてきたね。」
壱紀くんが微笑みました。
「で?」
「どの国に行くの??」
なんだか〝ワクワク〟した様子で質問してきたのは、陽斗くんであります。
これに対して、
「闇雲に選ぶのは、やめておいたがいいだろうしなぁ。」
聡真くんが〝うーむ〟と悩みだしたのです。
〝どうしたものかしらん?〟と私も考えていたら、
「姉ちゃん。」
「手紙が届いたぞ。」
縁側より弟の利勇が声をかけてきました。
「おぉー!」
「ナァーイス!!」
都合のいい展開に喜んだ私は、すぐさま内容に目を通していきます。
それによると……、
まずはアジア圏内で慣れるが良かろう
そなたらが出向いてみたい所であれば何処でも構わん
もし不安であれば親日家が多そうな国にいたせ
との事でした。
こうして、会議が開かれる運びとなったのです―。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
悠久のクシナダヒメ 「日本最古の異世界物語」 第一部
Hiroko
ファンタジー
異世界に行けると噂の踏切。
僕と友人の美津子が行きついた世界は、八岐大蛇(やまたのおろち)が退治されずに生き残る、奈良時代の日本だった。
現在と過去、現実と神話の世界が入り混じる和の異世界へ。
流行りの異世界物を私も書いてみよう!
と言うことで書き始めましたが、どうしようかなあ。
まだ書き始めたばかりで、この先どうなるかわかりません。
私が書くと、どうしてもホラーっぽくなっちゃうんですよね。
なんとかなりませんか?
題名とかいろいろ模索中です。
なかなかしっくりした題名を思いつきません。
気分次第でやめちゃうかもです。
その時はごめんなさい。
更新、不定期です。


せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中

転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる