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3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
219.高千穂神社奪還戦⑦
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「おんけい!!」
“最後の仕上げ”のために、琴音が新たに施してくれます。
親族のステータスが倍増するや否や、
「地走り!」
壱紀くんによって、段々に隆起した地面が、ボスキャラの胸元に〝ドンッ!!〟と当たりました。
その衝撃で、親玉は仰向けになったのです。
更には、
「こおりぃー!」
月媛ちゃんの【氷撃】が、ボスの左腹部に直撃しました。
なお、この兄妹による【スキル】と【魔法】がヒットした箇所には罅が生じています。
ダッシュした陽斗くんが、
「刺突!!」
総大将の左腹部を攻めたところ、亀裂が広がったのです。
陽斗くんが後ろ歩きで離れていくなか、未だ痺れが解けていないボスキャラが気合で起き上がろうとしました。
そこへ、
「ライトビームッ!」
琴音が【灯火の光線】を放ちます。
頭部にくらった親玉は、ぐらついて、再び倒れたのです。
「琴晴ちゃん。」
「さっきハルトが刺した部分を狙おう。」
聡真くんに促され、
「了解。」
すぐさま応じた私は、矢を射りました。
この右斜め前で、聡真くんも[二丁拳銃]のトリガーを引いております。
それらによって、鎧の一ヵ所が砕け散ったのです。
背後を振り向いた聡真くんが、
「あそこに爆発を。」
月媛ちゃんに指示を出しました。
〝こくッ〟と頷いた月媛ちゃんは、
「ばくはつの玉ぁー!!」
躊躇なく【エクスプロージョン・ボール】を飛ばします。
これによって、お腹の左側を〝ボォオオオ―ンッ!!!!〟と爆破され、
「がはッ!」
血を吐いた[神下九部衆の一柱]が、粒子となって消えだしたのです。
そのタイミングで、
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
私の脳内に“女性のアナウンス”が八連続で響いたのでした。
こういった流れで、現れた“金塊”と“ライトブルーの宝玉”が、私の[イベントリ]に自然と収納されます。
おそらく、私が“最神家イトコーズのリーダー”だからでしょう。
ゲットした品物の詳細を確認したかったものの、まだ天使兵たちが残っているので、一旦は止めておきました。
そうした状況下で、【挑発】の効果が切れたらしいエンジェルソルジャー達が、逃げようとしだしたのです。
しかしながら、騎士の4名が改めて用いたことによって、退散は叶いませんでした。
私たちも、宮崎の方々に加わり、天使兵を殲滅していったのです……。
人間側で亡くなったのは、18名でした。
存命している人たちの多くが、涙を零していらっしゃいます。
この光景を無言で見ていた我々に、近づいて来た忍者さんが、
「おかげで勝つ事ができた。」
「ありがとう。」
頭を下げたのです。
「あ、いえ、こちらがもっと早く前線に出て戦っていれば、犠牲は少なくて済んだかもしれないので…、なんか、すみません。」
そう謝った私に、
「いや、それは、俺らが決めたことだかい、気にせんでいっちゃが。」
忍者さんが優しく接してくださいました。
ひと呼吸置いて、
「ところで……。」
「あのデッカイ剣と甲冑、どうしようか??」
「各パーティ―で分ける?」
聡真くんが疑問と共に提案します。
「全部そっちで貰うてくんない。」
「戦利品として。」
こう述べた忍者さんを、
「いいんですか??」
私が窺ったら、
「ああ。」
〝ニコッ〟と微笑んだのです。
それによって、[最神チーム]で分担する事になりました。
総重量的に、一人の[アイテムBOX]に丸ごとは入りきれなさそうなので☆
ちなみにですが、 特に損傷が大きかったのは“鎧”であります。
月媛ちゃんに爆破されたのが効いたのでしょう。
いずれにしろ。
我々は、[9M級]の遺品もゲットしたのです。
“半透明でライトホワイト”といった[転移の宝玉]を取り出した私が、
「それでは、これで。」
お辞儀したところ、親戚一同が倣って会釈しました。
「世話になったな。」
「ありがとね。」
などなど、宮崎の方々が声をかけてくださるなか、私は実家の正面玄関あたりへと【テレポーテーション】したのです―。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
現時点でのモガミーズ
【弓使い】の琴晴 = LV.22
【巫女】の琴音 = LV.30
【戦士】の壱紀 = LV.29
【魔女】の月媛 = LV.26
【剣士】の陽斗 = LV.25
【機工士】の聡真 = LV.23
“最後の仕上げ”のために、琴音が新たに施してくれます。
親族のステータスが倍増するや否や、
「地走り!」
壱紀くんによって、段々に隆起した地面が、ボスキャラの胸元に〝ドンッ!!〟と当たりました。
その衝撃で、親玉は仰向けになったのです。
更には、
「こおりぃー!」
月媛ちゃんの【氷撃】が、ボスの左腹部に直撃しました。
なお、この兄妹による【スキル】と【魔法】がヒットした箇所には罅が生じています。
ダッシュした陽斗くんが、
「刺突!!」
総大将の左腹部を攻めたところ、亀裂が広がったのです。
陽斗くんが後ろ歩きで離れていくなか、未だ痺れが解けていないボスキャラが気合で起き上がろうとしました。
そこへ、
「ライトビームッ!」
琴音が【灯火の光線】を放ちます。
頭部にくらった親玉は、ぐらついて、再び倒れたのです。
「琴晴ちゃん。」
「さっきハルトが刺した部分を狙おう。」
聡真くんに促され、
「了解。」
すぐさま応じた私は、矢を射りました。
この右斜め前で、聡真くんも[二丁拳銃]のトリガーを引いております。
それらによって、鎧の一ヵ所が砕け散ったのです。
背後を振り向いた聡真くんが、
「あそこに爆発を。」
月媛ちゃんに指示を出しました。
〝こくッ〟と頷いた月媛ちゃんは、
「ばくはつの玉ぁー!!」
躊躇なく【エクスプロージョン・ボール】を飛ばします。
これによって、お腹の左側を〝ボォオオオ―ンッ!!!!〟と爆破され、
「がはッ!」
血を吐いた[神下九部衆の一柱]が、粒子となって消えだしたのです。
そのタイミングで、
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
私の脳内に“女性のアナウンス”が八連続で響いたのでした。
こういった流れで、現れた“金塊”と“ライトブルーの宝玉”が、私の[イベントリ]に自然と収納されます。
おそらく、私が“最神家イトコーズのリーダー”だからでしょう。
ゲットした品物の詳細を確認したかったものの、まだ天使兵たちが残っているので、一旦は止めておきました。
そうした状況下で、【挑発】の効果が切れたらしいエンジェルソルジャー達が、逃げようとしだしたのです。
しかしながら、騎士の4名が改めて用いたことによって、退散は叶いませんでした。
私たちも、宮崎の方々に加わり、天使兵を殲滅していったのです……。
人間側で亡くなったのは、18名でした。
存命している人たちの多くが、涙を零していらっしゃいます。
この光景を無言で見ていた我々に、近づいて来た忍者さんが、
「おかげで勝つ事ができた。」
「ありがとう。」
頭を下げたのです。
「あ、いえ、こちらがもっと早く前線に出て戦っていれば、犠牲は少なくて済んだかもしれないので…、なんか、すみません。」
そう謝った私に、
「いや、それは、俺らが決めたことだかい、気にせんでいっちゃが。」
忍者さんが優しく接してくださいました。
ひと呼吸置いて、
「ところで……。」
「あのデッカイ剣と甲冑、どうしようか??」
「各パーティ―で分ける?」
聡真くんが疑問と共に提案します。
「全部そっちで貰うてくんない。」
「戦利品として。」
こう述べた忍者さんを、
「いいんですか??」
私が窺ったら、
「ああ。」
〝ニコッ〟と微笑んだのです。
それによって、[最神チーム]で分担する事になりました。
総重量的に、一人の[アイテムBOX]に丸ごとは入りきれなさそうなので☆
ちなみにですが、 特に損傷が大きかったのは“鎧”であります。
月媛ちゃんに爆破されたのが効いたのでしょう。
いずれにしろ。
我々は、[9M級]の遺品もゲットしたのです。
“半透明でライトホワイト”といった[転移の宝玉]を取り出した私が、
「それでは、これで。」
お辞儀したところ、親戚一同が倣って会釈しました。
「世話になったな。」
「ありがとね。」
などなど、宮崎の方々が声をかけてくださるなか、私は実家の正面玄関あたりへと【テレポーテーション】したのです―。
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現時点でのモガミーズ
【弓使い】の琴晴 = LV.22
【巫女】の琴音 = LV.30
【戦士】の壱紀 = LV.29
【魔女】の月媛 = LV.26
【剣士】の陽斗 = LV.25
【機工士】の聡真 = LV.23
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