JK LOOPER

ネコのうた

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3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。

214.現状⑯

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“南の国道”に【テレポート】としたところ、人外たちが争っていました。

無論、“セカンドステージ”の面子であります。

詳しくは、天使・仏・ホブゴブリン・アルミラージ・トロル・ハーピー鳥人間ウッドゴーレム樹木人形・アルラウネ・ジャイアントアントマンティスかまきり・わいら・おとろし鴉天狗からすてんぐです。

数百体いるエネミー達のなかで、こちらに気づいた三割ほどが向かってきました。

すかさず、

「せんこう!」
「おんけい!!」

琴音ことねがスキルを発します。

地走ちばしり!」

壱紀かずきくんが[バトルアックス戦斧]で地面を擦り上げるのと同時に、ダッシュした陽斗はるとくんが、

刺突しとつ!!」

ホブゴブリンに[サーベル]を繰り出しました。

「ライト・ボール!」

我が妹と、

「火の玉ぁ――ッ!!」

月媛ひかりちゃんが、ウッドゴーレムを損傷させます。

当然、レベルがUPする前に戻っているので、琴音は【ライト・ビーム灯火の光線】を使えません。

また、月媛ちゃんの魔法は“ボール状”になっているみたいです。

聡真そうまくんは、[二丁拳銃]をちまくり、空中の敵たちにヒットさせています。

なんでも、[リボルバー式のマグナム銃]なのだそうです。

ちなみに、円筒の部分…、聡真くんによれば“銃砲身じゅうほうしん”は、長めであります。

私はというと、[ピストルクロスボウ]を扱っている最中です。

つるを張ってセットすると、“半透明かつ白く輝いている矢”が自動的に出現するので、あとはトリガーを引くだけとなっています。

どうやら、[普通のクロスボウ]よりは威力が高めのようです。

いえ、試した事がないので分かりませんが。

妹によってステータスが倍増しているのも良い影響を及ぼしているのでしょう。

なにはともあれ。

圧勝しました!

私は“LV.6”になっております。

お陰で、矢が六つに分裂する状態となったのです。

さて。

PM16:20過ぎに、お家へと帰り、一旦は解散となりました……。


およそ20分後に、

『戦闘職の半数がレベル20を超えたので、サードステージへと移行します。』
『次回からは、より強い存在が出現します。』
『サードステージ開催の予定時刻5分前までには、お伝えしますので、暫く、お待ちください。』

“例の女性”の声が、脳内に流れました。


更に時が進み、PM16:55となり、

『全人類に、おしらせします。』
『あと5分で“サードステージ”が開催されます。』
『準備を整えて、お待ちください。』
『繰り返します。』
『あと5分で――。』

とのインフォメーションが聞こえてきたのです。

それによって、夕食を終えた壱紀くん達が再び集まってきました。

こうして、“南の国道”に改めて【瞬間移動】した[モガミーズ]であります…。


19:00ジャストに、180㎝級の天使/仏の迦楼羅カルラオークノールハイエナバイコーン角がある黒馬/岩石ゴーレム/マイコニド(マタンゴ)/サボテンマン/ギルタブリル/キラービー以津真天いつまで/ぬらりひょん/大蝦蟇おおがまの群れが、瞬間的に登場したのです。

その半分ぐらいは、すぐさま内輪もめを開始しました。

まさにワンパターンだと言えましょう。

残りは我々を標的にしております。

妹が能力を発動し、総攻撃を行なう私たちです☆

予め私が教えておいた情報によって、厄介な人外たちを初めに倒していきます。

主に、姿を見失わせる“ぬらりひょん”・幻覚の“マイコニド”・猛毒の“ギルタブリル”・麻痺の“キラービー”です。

これらに集中しすぎると、他の顔ぶれにダメージを負わされかねないので、疎かには出来ません。

天使や迦楼羅に以津真天といった翼を有したエネミーは、私/月媛ちゃん/聡真くんが対応します。

ループする前の“宮崎県”では、誰もが、一体を絶命させるのに最低でも5度は攻撃していましたが、新たな武器の効果もあって2回ほどで死に至らしめていました。

まだレベルが高くない私には無理ですが……。

それでも、まぁ、およそ40分が経ち、殲滅させることに成功したのであります。

結果、皆のレベルが上がりました!!

私は“11”となったのです♪

しかしながら、[高千穂のボスキャラ]に勝利するには、まだまだ厳しいでしょう。

だとしても、挑まない訳にはいきません。

なので、明朝にもレベルアップの経験値を稼ぐ事になりました…。


翌日のAM09:58です。

またもや“国道”であります。

しつこいぐらいにw

なお、昨夜から現在に掛けて、自宅の敷地にはエネミーが出なかったので、煩わされずに済みました♬

なんだかんだで、2分後に人外らとのバトルを展開していきます。

おもいっきり割愛しますが、これによって“LV.14”となった私です……。


最神もがみ本家”の庭に、親戚の半数が訪れています。

それぞれの子供を、お見送りすべく。

補足として、パーティーメンバーは[戦闘モード]です。

次男ファミリーの奥さんが、

「あまり危険なことはしないようにね。」

いささか心配そうにしていました。

「聡真なら大丈夫でしょ。」
「冷静に判断できるタイプだし。」

こう述べたのは、姉にあたる咲凛えみりちゃんです。

「確かに、昔っから、そうだな。」

苦笑いしたのは、二人の父親こと“次男さん”であります。

「ま、極力リスクは冒さないようにするよ。」

そのように返した聡真くんに、

「行こうか、琴晴ことはちゃん。」

と、促されました。

「うん、りょーかい。」
「ではではぁ…、高千穂神社に、レッツゴー!」

こうして、[テレポーテーション]した我々です。

時刻はAM10:45頃でした―。
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