JK LOOPER

ネコのうた

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3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。

205.夜風のなかで・起こり

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PM18:00に、ホテル内で、バイキング形式の夕飯となりました。

およそ20分後に食事を済ませ、部屋へと戻ります。

〝七時に、お風呂に行こう〟との約束で。

なお、私と琴音ことね月姫ひかりちゃんは同室です。

壱紀かずきくん&陽斗はるとくんも〝男性陣で同じ部屋〟となっています。

とりあえず、室内で“まったり”すること約35分。

『全人類に、おしらせします。』
『あと5分で“サードステージ”が開催されます。』
『準備を整えて、お待ちください。』
『繰り返します。』
『あと5分で――。』

との声が聞こえてきたのです。

[ちびっ子コンビ]を伴いて廊下に出たところ、隣室の“男子二人組”もドアを開けました。

琴晴ことはちゃん。」
「外…、行ってみる?」

伺ってきた壱紀くんに、

「うん。」
「ニュータイプが気になるしね。」

このように応えた私です……。


路上には、従業員の人たちや、近隣の方々も、何十名か待機しております。

おそらくは[戦闘職]や[ユニーク職]でしょう。

いずれにせよ。

我ら[最神家もがみけイトコーズ]は、【結界】が張られている建物に背を向けて、各自で“モード・・・”を変更しました。

その流れで、

「フォーメーションは、どうするの??」
「これまでは“勇者の人達”と一緒だったから、なんとなく・・・・・の立ち位置だったけど…。」
「オレらだけになってしまった今は、きちんと決めておいたほうがいいんじゃない?」

陽斗くんに提案され、

「あぁー、確かに。」

納得しながらも、こういうたぐいはイマイチよく分からないので、

「どうしようか??」

逆に質問した私です☆

これによって、

「んん~。」

少し考え込んだ陽斗くんが、

「まぁ、きっと、ベストなのは……。」

皆のポジションを指示してくれました。

結果…、【剣士】の陽斗くんと【戦士】の壱紀くんが前衛・【巫女】の琴音は中盤・【機工士】の私と【魔女】の月姫ちゃんが後衛、となったのです。


定刻を迎え、エネミー達が現れました。

お馴染みの[エンジェルボーイ&ガール]は、背丈が30㎝ほど伸びて1.8Mあたりになっています。

身長2Mぐらいで“二足歩行の鳥”は、古代インドだか中国の甲冑を装備しているので、[仏]に違いないでしょう。

他には、背丈150㎝程で二足歩行の“ハイエナ”が見受けられます。

また、3Mは身長がありそうな“二足歩行の猪”も存在していました。

一方で、“黒い馬”には、〝山羊やぎつの〟が生えているみたいです。

それらとは別に、背丈2.5Mくらいのカエルがいます。

あと…、十中八九“ぬらりひょん”であろう妖怪も確認できました。

現在、私たちの眼前にいる面子は、こんな感じです。

ちなみに、天使と仏が10体ずつ、ハイエナ/猪/馬が3匹ずつ、蛙/ぬらりひょんが2頭ずつの、計33数であります。

ま、その半分は、いつものように争い始めましたが……。

残りの人外らが向かって来るなか、

「せんこう!!」
「おんけい!」

琴音がスキルを発動した事で、臨戦態勢に入った我々です―。
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