JK LOOPER

猫乃麗雅

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3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。

200.山口へ

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PM12:50頃という事もあってか、お客さんは少なめです。

テイクアウトにデリバリーもあるようなので、そこらへんも関係しているのかもしれませんが…。

店内には、テーブル席とカウンター席が用意されており、座る場所によっては、窓から瀬戸内海に宮島を展望できます。

幾つかのグループに分かれて、テーブル席に案内してもらった、我ら[ハラヘリペッコリーナーズ♢]は、飢えた野生の動物かのように、血眼になってメニューに目を通していったのでしたw


お店のシステムとしては、まず、お好み焼きの種類を選んでから、パリパリ生麺/むしめん/うどんのどれにするかを決めるのだそうです。

各自、牛しょぶり焼・焦がしネギマヨ・牡蠣かき祭・肉玉そば等を頼みました。

飲み物も、コーラ/メロンソーダ/ジンジャーエール/アイスコーヒーといった具合に、それぞれであります。

アルコールを摂取したがった人々もいましたが、〝まだ昼間だからめておこう〟と、断念しておりました☼


飲食しながら、

「そう言や、ガソリンを入れておきたいんだが……、どこか知らないか??」

このように尋ねたサトシさんに、

「あー、…。」
「世界がこうなってからというもの、人外らに襲撃されてスタッフが亡くなってしまい、やむを得ず閉鎖したガソリンスタンドが割とあるみたいで……、現在も営業している店舗までは、ちょっと分かんないです。」
「すみません。」

リョウさんが軽く頭を下げます。

「いや、気にしなくていい。」
「それだったらネットで調べるとしよう。」
「何かしらの情報がアップされているだろうから。」
「ま、なかには、フェイクも紛れているかもしれんがな。」

サトシさんが述べたところ、

「店員さんに聞いてみたら如何です?」
「地元の方々であれば、詳しい筈でしょう。」

カズヒコさんが提案したのです。

それに、

「確かにな。」
「じゃあ、そうすっか。」

納得するサトシさんでした。


およそ一時間が経ち、全員が、お腹いっぱいになっております。

琴音ことね月媛ひかりちゃんの[ちびっ子コンビ]も上機嫌のようです。

お会計の際に、サトシさんが、店員の方に“給油所”に関して質問していました…。


車は、宮島口から西へ二駅ふたえきの大野浦あたりに来ています。

お好み焼き屋さんで教えてもらったガソリンスタンドにて、私たち同様に胃袋を満たしていくマイクロバスです♪

この間に、

「お姉ちゃんは、バイクにガソリン入れなくていいの??」

と、我が妹に訊かれ、

「あ!」
「すっかり乗らなくなってから、完全に忘れてた。」
「“アイテムBOX”に収納したままだわ……。」
「今度お家に帰ることがあったら、お庭の定位置に戻してあげよう。」

そう伝えた流れで、

(アイムソーリー、マイ原チャ。)

心の中で謝る私でした☆彡


広島県を越え、山口県岩国市に入った私達は、ある駐車場から5分ほど歩いて、ソフトクリームが有名な商店に訪れております。

ちなみに、時刻はPM15:00あたりです。

ここ・・は、“巌流島がんりゅうじまの戦い”で知られる剣豪を文字った店名となっていました。

なお、[物干し竿]とも呼ばれる“長い刀”を愛用していたほうの人物です。

いずれにしろ。

個々に、バニラ・アップルマンゴー・プリン・いちごミルク・ハーシーチョコなど、好きな物をチョイスして、木製ベンチに腰掛け、堪能したのであります。

お好み焼きが未だ消化しきれていないというのに、デザートは別腹な我々でした―。
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