189 / 283
3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
189.機工士というもの・ぜんぺん
しおりを挟む
宙に出現したのは、電気工事の業者さんが着けていそうな“腰道具”です。
私が両手で取ったところ、〝ズシリ〟とした重さが伝わり、
「ぅわッ!!」
危うく落としそうになりました。
これを、そっと畳に置いて、確認してみたら、ニッパーやらトンカチなどが備え付けられていたのです。
それらの工具のなかで、ケース状のホルダーに納められている物を、銃かと思って掴んだところ、[電動ドリル]でした☆
「ん??」
「武器は?」
私が首を傾げたタイミングで、眼前に“薄型の画面”が自動的にオープンされたのです。
目を通してみたら…、
▲初めての方へ▲
まずは、初心者向けのピストルを作成してみましょう。
現時点では下記の二つが可能です。
ワルサーP38
※日本人に馴染み深い某怪盗が愛用している銃
ワルサーP99ASコンパクト
※女性にオススメの銃
このように書かれていました。
「え?!」
「自分で作んないといけないの??」
初めて知った事実に、機械オンチを自負している私は、〝ムムムムムッ〟と頭を悩ませます。
とは言え。
やらないことには始まらないので、“女性にオススメ”となっている[ワルサーP99ASコンパクト]の文字を指先で触れたのです。
すると、画面が消えるなり、“アンティークな木箱”が現れました。
座卓の上で、箱を開けてみたところ、組み立てる前のピストルが入っていたのです。
「いや。」
「さすがに、分か……る?」
「あれ??」
「何をどうすればいいのか、私、知ってるんだけど。」
「なんで?」
目を丸くする私に、
「〝そういうジョブだから〟って事だろう。」
「俺らの“錬金術師”や、葵月たちの“裁縫師”に、うちの親父の“修復士”とかは、作業の工程が自然と脳内に浮かぶからな。」
暁斗くんが教えてくれました。
私が〝へぇー〟と感心していたら、
「ではでは。」
「早速ではありますが…、機工士用の防具を完成させていきますか!」
葵月ちゃんが、いつものメンバーを促したのです。
「じゃあ、私は、銃を……、あ、その前に。」
「ハルくんに“剣士”をレクチャーしとくよ。」
そう判断した私は、陽斗くんに説明していきました…。
2~3分が経ち、伝え終えたところで、次男さん夫婦&陽斗くんや、壱紀くんと月媛ちゃん兄妹が、一旦、帰宅することになったのです。
〝機工士の装備品が出来あがるのに、およそ1時間半は掛かるだろう〟との、我が父の計算によって。
お見送りを済ませた流れで、私と琴音は、脱衣所に足を運び、洗濯物を出しておきました。
これは、帰省した際の恒例となっております。
そんなこんなで、居間へと戻った私は、武器の作成を開始したのです―。
私が両手で取ったところ、〝ズシリ〟とした重さが伝わり、
「ぅわッ!!」
危うく落としそうになりました。
これを、そっと畳に置いて、確認してみたら、ニッパーやらトンカチなどが備え付けられていたのです。
それらの工具のなかで、ケース状のホルダーに納められている物を、銃かと思って掴んだところ、[電動ドリル]でした☆
「ん??」
「武器は?」
私が首を傾げたタイミングで、眼前に“薄型の画面”が自動的にオープンされたのです。
目を通してみたら…、
▲初めての方へ▲
まずは、初心者向けのピストルを作成してみましょう。
現時点では下記の二つが可能です。
ワルサーP38
※日本人に馴染み深い某怪盗が愛用している銃
ワルサーP99ASコンパクト
※女性にオススメの銃
このように書かれていました。
「え?!」
「自分で作んないといけないの??」
初めて知った事実に、機械オンチを自負している私は、〝ムムムムムッ〟と頭を悩ませます。
とは言え。
やらないことには始まらないので、“女性にオススメ”となっている[ワルサーP99ASコンパクト]の文字を指先で触れたのです。
すると、画面が消えるなり、“アンティークな木箱”が現れました。
座卓の上で、箱を開けてみたところ、組み立てる前のピストルが入っていたのです。
「いや。」
「さすがに、分か……る?」
「あれ??」
「何をどうすればいいのか、私、知ってるんだけど。」
「なんで?」
目を丸くする私に、
「〝そういうジョブだから〟って事だろう。」
「俺らの“錬金術師”や、葵月たちの“裁縫師”に、うちの親父の“修復士”とかは、作業の工程が自然と脳内に浮かぶからな。」
暁斗くんが教えてくれました。
私が〝へぇー〟と感心していたら、
「ではでは。」
「早速ではありますが…、機工士用の防具を完成させていきますか!」
葵月ちゃんが、いつものメンバーを促したのです。
「じゃあ、私は、銃を……、あ、その前に。」
「ハルくんに“剣士”をレクチャーしとくよ。」
そう判断した私は、陽斗くんに説明していきました…。
2~3分が経ち、伝え終えたところで、次男さん夫婦&陽斗くんや、壱紀くんと月媛ちゃん兄妹が、一旦、帰宅することになったのです。
〝機工士の装備品が出来あがるのに、およそ1時間半は掛かるだろう〟との、我が父の計算によって。
お見送りを済ませた流れで、私と琴音は、脱衣所に足を運び、洗濯物を出しておきました。
これは、帰省した際の恒例となっております。
そんなこんなで、居間へと戻った私は、武器の作成を開始したのです―。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
亡国の系譜と神の婚約者
仁藤欣太郎
ファンタジー
二十年前に起こった世界戦争の傷跡も癒え、世界はかつてない平和を享受していた。
最果ての島イールに暮らす漁師の息子ジャンは、外の世界への好奇心から幼馴染のニコラ、シェリーを巻き込んで自分探しの旅に出る。
ジャンは旅の中で多くの出会いを経て大人へと成長していく。そして渦巻く陰謀、社会の暗部、知られざる両親の過去……。彼は自らの意思と無関係に大きな運命に巻き込まれていく。
☆本作は小説家になろう、マグネットでも公開しています。
☆挿絵はみずきさん(ツイッター: @Mizuki_hana93)にお願いしています。
☆ノベルアッププラスで最新の改稿版の投稿をはじめました。間違いの修正なども多かったので、気になる方はノベプラ版をご覧ください。こちらもプロの挿絵付き。
見よう見まねで生産チート
立風人(りふと)
ファンタジー
(※サムネの武器が登場します)
ある日、死神のミスにより死んでしまった青年。
神からのお詫びと救済を兼ねて剣と魔法の世界へ行けることに。
もの作りが好きな彼は生産チートをもらい異世界へ
楽しくも忙しく過ごす冒険者 兼 職人 兼 〇〇な主人公とその愉快な仲間たちのお話。
※基本的に主人公視点で進んでいきます。
※趣味作品ですので不定期投稿となります。
コメント、評価、誤字報告の方をよろしくお願いします。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる