JK LOOPER

ネコのうた

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3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。

182.兵庫にて・こうへん

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PM19:00頃、宿泊先であるホテルの温泉に訪れました。

豪華な造りに、琴音ことね月媛ひかりちゃんコンビが、はしゃいでおります。

注意しようとしたところ、勇者さんが誰よりも〝ひゃっほぉーい♬〟とテンション爆上がりになったので、出鼻をくじかれてしまいました。

まるで“大きな子供”がいるかのようです。

言葉を失った私を察してか、【調理士】のユミさんが、

「まぁ、今は、いいんじゃない?」
「私たち以外に居ないみたいだし。」

そう述べました。

これが聞こえていたらしいハルカさんに、

「他の利用客が来たら、やめるのよ!」

注意された三人が〝はーい〟と揃って手を挙げます。

「露天風呂が在るみたいだから、行ってみない??」

ユミさんに促され、我々は、そちらへと向かったのです。

割と有名なのだという“金泉”に“銀泉”を堪能する私達でした…。


入浴後に、男性陣と合流したら、

「防具が破損している人は、私に渡して。」
「直しておくから。」

【錬金術師】のマリナさんが告げ、

「じゃあ、穴が開いていたり破れている服は、私が引き受けるね。」

【裁縫師】のミオさんが続いたのです。

これによって、装備品を預ける、【騎士】のハルカさんや、【侍】のジュンヤさんと、【機工士】のユウジさんに、壱紀かずきくんでした。


お部屋に関しては、私と、妹に、月媛ちゃんが、同室です。

ちびっ子二人は、一つのベッドを仲良く使っています。

ボスキャラとの争いで疲れていたのか、ぐっすりと眠る我々でした☽


翌日のAM07:30となり、一同は、朝食を摂っています。

ちなみに、ビッフェ式です。

日本で言うところのバイキングであります。

パン・ソーセージ・チキンナゲット・パスタなどの洋食に、おにぎり・焼き魚・すき焼き・だし巻き玉子といった和食が、用意されていました。

それらだけでなく、ポテトサラダ・豚まん・フルーツ&デザート・etcと、豊富なラインナップです。

ただ、ご時世からして、お客さんは少なめでした……。


「腹ごしらえも済んだことだし、ひと運動しとこうか!!」

勇者さんの提案を、

「あー、もうすぐ八時になるしな。」
「ま、いいんじゃないか。」

理解したらしい【武闘家】のサトシさんが、

「“一般職”は、ここで待っていてくれ。」
「また戻ってくるから。」

このように伝えます。

「エネミーを倒しに、外に出るって事ね?」

ハルカさんに確認されて、

「うむ!」

アケミさんが頷きました。

「それじゃあ、返しとくわ。」

マリナさんと、

「私も。」

ミオさんが、各自の[イベントリ]から、修理した品々を出現させます。

それぞれ手に取ったところで、

「よし!!」
「赴くとしよう!」

席を立つ勇者さんでした。


まずは、駐車場の人外とバトルになった私たちです。

従業員に宿泊客の数人も、共に戦っています。

一掃し終えた流れで、周辺の敵も殲滅していく運びとなった[東京組]でした―。
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