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3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
179.大阪城奪還戦④
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体勢を整え直そうとする“ボス仏”に、
ボンッ!!
ユウジさんが改めて[ピストルグレネードランチャー]を発砲しました。
“正面の顔”の額を狙ったみたいです。
「!」
ボスキャラは、咄嗟に、自分の左へと躱します。
しかし、反応が遅れてしまったようで、右顔の“左こめかみ”にヒットしました。
「ぎッ!?」
ボスは、痛がりながら、軽くふらついています。
この間に、カズヒコさんがパーティーメンバーへと新たに【恩恵】を施しました。
琴音も、
「おんけい!!」
我ら“モガミーズ”のステータスを再び倍増させてくれます。
更には、妹が「せん」と唱えかけたところ、ボス仏が【ビーム】を放ってきたのです。
ただし、“右側”は機能を停止しているらしく、【光線】は合計で4本でした。
一本は誰も居ない場所に飛んでいったものの、一本はジュンヤさんの右肩に当たったみたいです。
他の一本は私に向かってきましたが、まだ【身かわし】の効果が失われていなかったので、余裕で避けれました。
残りの一本は、壱紀くんの腹部にヒットしています。
後方で、
「お兄ちゃん!」
月媛ちゃんが血相を変えるも、
「回ふく!!」
我が妹が、すかさず傷を癒したので、安心したようです。
ジュンヤさんは、ご自身の[体力回復ポーション]を飲んでいました。
【神官】であるカズヒコさんの位置からでは、ボスキャラが邪魔で、お仲間であるジュンヤさんの状況が分からず、治癒魔法を使うには至らなかったみたいです。
何はともあれ。
「人間どもめがッ、許さんぞ!」
ボスが、またしても[巨大な両口ハンマー]を両手で振り上げます。
その近くには、アケミさんとハルカさんの姿が見受けられました。
ボス仏は、お二人にハンマーを叩き付けるつもりなのでしょう。
ですが、
「隙だらけね。」
こう指摘した【騎士】のハルカさんが、
「風斬!!」
[大剣]を左から右へと払い、最大幅27㎝×長さ2.7Mぐらいで三日月状の“風の刃”を発動したのです。
それが、両方の太腿に〝ズブシャッ!〟と直撃して、負傷したボスキャラが、
「ぐあッ!?」
左右の膝を、地に着けました。
この流れで、勇者さんが、
バチ、バチバチッ、バチィッ!!
“白雷”を纏わせた剣を、
「ストラッシュ!」
おもいっきり突き出します。
ズワッボゥッ!!
一直線に放たれた[雷]に〝ドシュッ!〟と心臓部を貫かれたボスは、本日二度目の“感電”に見舞われたのです。
「がッ、あ。」
ズドォンッ!!
ボス仏が、うつ伏せで倒れました。
「よし!」
「あとは、皆で、仕留めよう!!」
アケミさんの指示によって、痙攣しているボスキャラに、[東京組]が総攻撃を開始したのです…。
数十秒後――。
遂に、[6M級のボス]が消滅しました。
武器と防具に、40gほどの歪な“金の塊”を、遺して。
私の脳内に、
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
例の“女性の音声”が4連続で響きます。
ボス仏の絶命を認識した家来たちは、南へ逃げようとしていました。
しかしながら、そちらの方角より駆けつけた人々によって阻まれたのです。
数は、100人くらいでしょう。
この方々に、
「丁度ええとこに来た!」
「コイツラ、挟み撃ちにすんで!!」
金髪リーゼントさんが告げたので、きっと、お仲間に違いありません。
そんな光景を余所に、
「これ、どうする?」
【機工士】のユウジさんが、全員に尋ねてきたのです。
ご本人は、ボスキャラの装備品などの分配について、考えを求めていました。
「アケミさん達のお陰で勝てたので、全部お譲りします。」
「私たちは、名古屋城で獲得していますので、今回は結構です。」
このように伝えたところ、
「いいのかい?!」
勇者さんが、いささか驚いたのです。
「ええ。」
私が頷いたら、
「じゃあ、遠慮なく、そうさせてもらうとしよう!」
アケミさんが快諾してくれました。
「それにしても……、ここのボスは、どこに潜んでいたんだろうね??」
壱紀くんが疑問を口にしたことによって、誰もが空に視線を送ります。
「あー、おそらく、あれじゃねぇか?」
「今日は、大きな雲が割と在るからな。」
「そのどれかの、上か、あるいは、中にでも、隠れてたんじゃないか??」
【侍】たるジュンヤさんの意見に、皆が〝なるほどぉ〟といった具合に納得しました。
「ところで、あのボスキャラは、なんだったんでしょうねぇ??」
「顔が三つもありましたし…。」
私が首を傾げたところ、
「ありゃ、“三面大黒天”だろうな。」
【武闘家】のサトシさんが、そう教えてくれたのです。
まぁ、なんだかんだで、平穏を取り戻していく[大阪城]でした―。
ボンッ!!
ユウジさんが改めて[ピストルグレネードランチャー]を発砲しました。
“正面の顔”の額を狙ったみたいです。
「!」
ボスキャラは、咄嗟に、自分の左へと躱します。
しかし、反応が遅れてしまったようで、右顔の“左こめかみ”にヒットしました。
「ぎッ!?」
ボスは、痛がりながら、軽くふらついています。
この間に、カズヒコさんがパーティーメンバーへと新たに【恩恵】を施しました。
琴音も、
「おんけい!!」
我ら“モガミーズ”のステータスを再び倍増させてくれます。
更には、妹が「せん」と唱えかけたところ、ボス仏が【ビーム】を放ってきたのです。
ただし、“右側”は機能を停止しているらしく、【光線】は合計で4本でした。
一本は誰も居ない場所に飛んでいったものの、一本はジュンヤさんの右肩に当たったみたいです。
他の一本は私に向かってきましたが、まだ【身かわし】の効果が失われていなかったので、余裕で避けれました。
残りの一本は、壱紀くんの腹部にヒットしています。
後方で、
「お兄ちゃん!」
月媛ちゃんが血相を変えるも、
「回ふく!!」
我が妹が、すかさず傷を癒したので、安心したようです。
ジュンヤさんは、ご自身の[体力回復ポーション]を飲んでいました。
【神官】であるカズヒコさんの位置からでは、ボスキャラが邪魔で、お仲間であるジュンヤさんの状況が分からず、治癒魔法を使うには至らなかったみたいです。
何はともあれ。
「人間どもめがッ、許さんぞ!」
ボスが、またしても[巨大な両口ハンマー]を両手で振り上げます。
その近くには、アケミさんとハルカさんの姿が見受けられました。
ボス仏は、お二人にハンマーを叩き付けるつもりなのでしょう。
ですが、
「隙だらけね。」
こう指摘した【騎士】のハルカさんが、
「風斬!!」
[大剣]を左から右へと払い、最大幅27㎝×長さ2.7Mぐらいで三日月状の“風の刃”を発動したのです。
それが、両方の太腿に〝ズブシャッ!〟と直撃して、負傷したボスキャラが、
「ぐあッ!?」
左右の膝を、地に着けました。
この流れで、勇者さんが、
バチ、バチバチッ、バチィッ!!
“白雷”を纏わせた剣を、
「ストラッシュ!」
おもいっきり突き出します。
ズワッボゥッ!!
一直線に放たれた[雷]に〝ドシュッ!〟と心臓部を貫かれたボスは、本日二度目の“感電”に見舞われたのです。
「がッ、あ。」
ズドォンッ!!
ボス仏が、うつ伏せで倒れました。
「よし!」
「あとは、皆で、仕留めよう!!」
アケミさんの指示によって、痙攣しているボスキャラに、[東京組]が総攻撃を開始したのです…。
数十秒後――。
遂に、[6M級のボス]が消滅しました。
武器と防具に、40gほどの歪な“金の塊”を、遺して。
私の脳内に、
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
例の“女性の音声”が4連続で響きます。
ボス仏の絶命を認識した家来たちは、南へ逃げようとしていました。
しかしながら、そちらの方角より駆けつけた人々によって阻まれたのです。
数は、100人くらいでしょう。
この方々に、
「丁度ええとこに来た!」
「コイツラ、挟み撃ちにすんで!!」
金髪リーゼントさんが告げたので、きっと、お仲間に違いありません。
そんな光景を余所に、
「これ、どうする?」
【機工士】のユウジさんが、全員に尋ねてきたのです。
ご本人は、ボスキャラの装備品などの分配について、考えを求めていました。
「アケミさん達のお陰で勝てたので、全部お譲りします。」
「私たちは、名古屋城で獲得していますので、今回は結構です。」
このように伝えたところ、
「いいのかい?!」
勇者さんが、いささか驚いたのです。
「ええ。」
私が頷いたら、
「じゃあ、遠慮なく、そうさせてもらうとしよう!」
アケミさんが快諾してくれました。
「それにしても……、ここのボスは、どこに潜んでいたんだろうね??」
壱紀くんが疑問を口にしたことによって、誰もが空に視線を送ります。
「あー、おそらく、あれじゃねぇか?」
「今日は、大きな雲が割と在るからな。」
「そのどれかの、上か、あるいは、中にでも、隠れてたんじゃないか??」
【侍】たるジュンヤさんの意見に、皆が〝なるほどぉ〟といった具合に納得しました。
「ところで、あのボスキャラは、なんだったんでしょうねぇ??」
「顔が三つもありましたし…。」
私が首を傾げたところ、
「ありゃ、“三面大黒天”だろうな。」
【武闘家】のサトシさんが、そう教えてくれたのです。
まぁ、なんだかんだで、平穏を取り戻していく[大阪城]でした―。
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