JK LOOPER

ネコのうた

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3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。

176.リトライ、大阪城!

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暴走族の人々が、ボスキャラなどの説明を終えたところで、

「ボクらも一緒に行くよ。」

アケミさんが告げました。

「いや、あんたらには関係ない事やから、無理に加わらんでも、ええねんで?」

そう述べた金髪リーゼントさんに、

「我々は、名古屋城でセカンドステージのボスと戦った経験がありますので、お役に立てると思いますよ。」

カズヒコさんが返したのです。

「そうなん??」

ライトブラウン茶髪ロングパーマの女性”が質問してきたら、

「ま、とどめを刺したのは、こちらの眼鏡の女性ですけどね。」

カズヒコさんが私に視線を向けたのです。

皆さんが〝おお―!!〟と感心する流れで、

「そんなに強いんやったら、なんで、京都んとき、見学しとったん?」

金髪リーゼントさんが疑問を投げかけてきます。

「あー、まぁ、そのぉ、……、名古屋のボスキャラを倒せたのは、勇者さん達が協力してくださったお陰でして…。」

私が答えていたところ、

「勇者?!」

[強虎嵐武きょうこらんぶ]&[虎超乱こちょうらん]のパーティーが眉をひそめました。

「ああ、それは、ボクのことだ!」

アケミさんが名乗ったら、

「そんなジョブがあるん??」

「知っとったか?」

「知らん。」

「なんや、ドラ○エみたいやな。」

暴走族の人たちがザワつき出したのです。

「一旦、落ち着いてくれ。」

騒がしくなっていたのを静めたサトシさんが、

にわかに信じられないのは分かるが、今は、それどころじゃないんだろ??」
「だったら、この件は取り敢えず置いといて、全員で突撃しようぜ。」
「城を占拠してる連中を残らず片付けるために、な。」

このように促しました。

「……、確かにな。」
「ほんなら、手伝ってもらうで。」

提案を受け入れた金髪リーゼントさんに、

「ああ、勿論さ!!」

勇者さんが笑顔で応じます。

その近くで、京都の事が有耶無耶うやむやになって内心〝ホッ〟とする私でした…。


PM14:30となりました。

「あんた達は、俺らに付いて来てや。」

金髪リーゼントさんを先頭に、暴走族の方々が、[青屋門あおやもん]へと歩いていきます。

スタイルを[戦闘モード]に変更した“東京組”が、彼らの後ろに続きました。

暴走族のメンバーは、やはり、防具を装備しておりません。

金髪リーゼントさんが、刀身の長さ80㎝×柄の長さ25㎝ぐらいの“ロングソード長剣”を右手で抜きます。

あとは、前回と同様に、左右に分かれて、仏らを殲滅したのです。


私たちは、北へと歩き、[極楽橋]に到着しました。

黒髪セミロングソバージュの男性が、

「“京橋口”の連中は、まだみたいやな。」
「手こずっとんのか?」

軽く首を傾げます。

「どないするん??」
「合流して来んの、待つ?」

茶髪ロングパーマの女性が尋ねたところ、

「んんー、……、ま、東京の人らもおるし、このまま進んでも大丈夫やろ。」

金髪リーゼントさんが、こう判断したのです。

まるで再放送を視聴しているかのような…、やめておきましょう。

いささか、しつこいので。

「その仲間の人達って、同じ暴走族なのかな??」

ユウジさんが訊いたら、

「いいや、今回のために集まった面子で……、大学生や。」
「南側は、高校生と社会人が分担しとる。」

黒髪ソバージュさんが教えてくれました。

それによって、ハルカさんが、

「ということは…、〝あっち・・・〟でいいのよね?」

私に確認してきます。

暴走族の皆さんは〝ん??〟と謎を抱いたようです。

[東京組]である私たちは、前もって作戦を考えてきたのですが……、タイムループに関しては秘密にしておきたいので、

「知り合いの“元傭兵さん”が、〝人数が多くなると連携を取るのが難しくなっていく〟〝日々、一緒に訓練を積んできた仲じゃないのなら尚更だ〟みたいな事を仰っていました。」
「そのため、ここに居るグループだけで突入しましょう。」

こう大阪の人々に伝えて、誤魔化すのと共に納得してもらう私でした―。
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