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3rd STAGE/海を越えねばならぬのです。
165.再会③
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それは、ハンバーグセットを食していた時でした――。
「なぁ、折角だから、大阪城に寄っていかないかい?」
勇者さんが、全員に提案したのです。
「お城が好きなんですか??」
私が伺ってみたら、
「いや、そうでもないんだが…、ボクが扮している“レイヤー×スレイヤー”の主人公が歴女でね、なかでもお城巡りが趣味なんだよ。」
「ね、コトネくん。」
我が妹に視線を送りました。
「うん!」
「あのね、お休みのときには、江戸城とか、いろんな所を見て回っているんだよ。」
琴音の説明に、私は〝へぇー〟と頷きます。
あのアニメを二話目以降はきちんと観ていない私にとっては初耳です。
「あ、だから、名古屋城に訪れていたんですか?」
私が、アケミさんに尋ねてみたところ、
「ああ、そうさ。」
「ま、いわゆる“聖地巡礼”の一つだよ。」
「なので、大阪城を目指しても構わないかい??」
こう返ってきました。
「私達は別に問題ないよね?」
壱紀くんに確認してみたら、
「琴晴ちゃんが、それでいいんだったら、OKだよ。」
そのように同意してくれたのです。
これによって、
「よし!」
「決まりだな!!」
「それでは、サトシくん、運転、頼んだよ!」
勇者さんが喜びしました。
――、という訳で、現在、我々は、車に揺られつつ、大阪城へと向かっております……。
約1時間15分後。
[大阪城公園駅前駐車場]にマイクロバスが停まり、我々は“天守”へと歩いていました。
すると、[大阪城ホール]あたりに屯している集団がいたのです。
カズヒコさんが、
「ん?」
「あの人たちは、確か…。」
記憶を辿ろうとしたところ、
「やっぱ、そうやん!!」
「京都で会うた人らやで!」
男性の一人が笑みを浮かべました。
そんな“金髪リーゼントさん”の近くで、
「ホンマや……、けど、メンバーが少し違うんちゃうん??」
“ライトブラウンロングパーマの女性”が首を傾げます。
この流れにて、
「あー!!」
「円山公園での予選に出場していた暴走族か!」
アケミさんも思い出していました。
そうです。
私達の眼前には、[強虎嵐武]と[虎超乱]の方々が集まっていたのでした。
ただし、おおよそではありますが、男性40人&女性20人といった規模なので、あの時よりは数が増えています。
おそらく、京都には少人数で赴いていたのでしょう。
なにはともあれ。
特攻服姿のなかでも、面識のある人々によって、
「なんで、ここにおるん?」
「あれから、試合、どないなった??」
「ひょっとして、どっかで状況を知って、うちらの助っ人に来てくれたんかいな?」
「結局、どこが優勝したん??」
「アンタら、別々のパーティーやったよな?」
「その髪って、地毛ちゃうん??」
と、質問攻めにされてしまう私たちでした―。
「なぁ、折角だから、大阪城に寄っていかないかい?」
勇者さんが、全員に提案したのです。
「お城が好きなんですか??」
私が伺ってみたら、
「いや、そうでもないんだが…、ボクが扮している“レイヤー×スレイヤー”の主人公が歴女でね、なかでもお城巡りが趣味なんだよ。」
「ね、コトネくん。」
我が妹に視線を送りました。
「うん!」
「あのね、お休みのときには、江戸城とか、いろんな所を見て回っているんだよ。」
琴音の説明に、私は〝へぇー〟と頷きます。
あのアニメを二話目以降はきちんと観ていない私にとっては初耳です。
「あ、だから、名古屋城に訪れていたんですか?」
私が、アケミさんに尋ねてみたところ、
「ああ、そうさ。」
「ま、いわゆる“聖地巡礼”の一つだよ。」
「なので、大阪城を目指しても構わないかい??」
こう返ってきました。
「私達は別に問題ないよね?」
壱紀くんに確認してみたら、
「琴晴ちゃんが、それでいいんだったら、OKだよ。」
そのように同意してくれたのです。
これによって、
「よし!」
「決まりだな!!」
「それでは、サトシくん、運転、頼んだよ!」
勇者さんが喜びしました。
――、という訳で、現在、我々は、車に揺られつつ、大阪城へと向かっております……。
約1時間15分後。
[大阪城公園駅前駐車場]にマイクロバスが停まり、我々は“天守”へと歩いていました。
すると、[大阪城ホール]あたりに屯している集団がいたのです。
カズヒコさんが、
「ん?」
「あの人たちは、確か…。」
記憶を辿ろうとしたところ、
「やっぱ、そうやん!!」
「京都で会うた人らやで!」
男性の一人が笑みを浮かべました。
そんな“金髪リーゼントさん”の近くで、
「ホンマや……、けど、メンバーが少し違うんちゃうん??」
“ライトブラウンロングパーマの女性”が首を傾げます。
この流れにて、
「あー!!」
「円山公園での予選に出場していた暴走族か!」
アケミさんも思い出していました。
そうです。
私達の眼前には、[強虎嵐武]と[虎超乱]の方々が集まっていたのでした。
ただし、おおよそではありますが、男性40人&女性20人といった規模なので、あの時よりは数が増えています。
おそらく、京都には少人数で赴いていたのでしょう。
なにはともあれ。
特攻服姿のなかでも、面識のある人々によって、
「なんで、ここにおるん?」
「あれから、試合、どないなった??」
「ひょっとして、どっかで状況を知って、うちらの助っ人に来てくれたんかいな?」
「結局、どこが優勝したん??」
「アンタら、別々のパーティーやったよな?」
「その髪って、地毛ちゃうん??」
と、質問攻めにされてしまう私たちでした―。
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