JK LOOPER

猫乃麗雅

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

164.大阪へ

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「お店には、どれくらいで到着するんだい?」

勇者さんの質問に、

「通常であれば1時間15分といったところだけど…、正午にはエネミーが出現するから、スムーズにはいかないだろうね。」

ユウジさんが答えます。

これを聞いていた我が妹が、

「ねぇ、アケミお姉ちゃん。」
「“レイヤー×スレイヤー”の続き見てもいい??」

と、伺いました。

「ん?」
続き・・??」

勇者さんが首を傾げたので、

「あー、ループする前に視聴させてもらっていたんですよ。」
「アケミさんのノートパソコンで。」

そのように私が説明したところ、

「へぇー、成程ぉ。」
「つまり……、気に入ってくれたという事かい?!」

興味津々で琴音ことねに尋ねたのです。

「うん!!」

妹が力強く頷いたら、

「そうであろう、そうであろう!」
「君とは気が合いそうだな、コトネくん!!」

アケミさんが〝あははははッ!〟と上機嫌で笑いました。

これまたデジャヴであります。

何はともあれ、アニメに再び没頭していく琴音でした…。


一話分を観終えた妹が、

「この次は、後にする。」
「もうすぐお昼だから。」

ノートPCを勇者さんに返しました。

そこから約10分が経ち、サトシさんが車を路肩に停めて、

「あと2分ぐらいで人外どもが現れるから、“戦闘職”と“ユニーク職”は降りて備えよう。」

こう告げたのです。


PM12:00ジャストになり、天使×10・仏×10・烏天狗×6・ホブゴブリン×6・トロル×1が登場しました。

それらを危なげなく倒した私たちは、改めてマイクロバスに乗り込みます。

ここから、車を少し走らせては、立ちふさがるエネミー達とバトルになっていったのです。

先ほどの面子はもとより、わいら/おとろし/アルミラージ/ハーピー/ウッドゴーレム/アルラウネ/ジャイアントアントマンティスかまきりといった、お馴染みのメンバーも代わる代わる出てきました。

なお、勇者さんは別とした女性陣が、いつもどおり昆虫類に腰が引けております。

ちなみに、少数ではありますが、私たちの他にも、いろんな人々がエネミーと戦っていました。

自動車・バイク・自転車に乗っていた人達や、歩行者に、地域住民の方々です。

そんなこんなで、お店の近くに着く頃には、敵たちを殲滅したのであります。

この結果、私はレベルが一つアップして“9”となったのです♪

それ以外は、誰もレベルが上がっていませんでした。

時刻は13時あたりです。

コインパーキングに停車して、ハンバーグ店へと歩く〝ハラペコ集団〟でした……。


店舗は、ロッジになっています。

デミグラス・チーズ・和風おろし・わさび醤油であったり、海老フライ・カニクリームコロッケ・赤身ステーキを添えたハンバーグが有るようです。

どれを頼んでも、スープとサラダに、ライスor自家製パンが、付いてきます。

トッピングは、目玉焼き/チェダーチーズ/万願寺とうがらし/半熟温玉/ソーセージから選べるみたいです。

メニューにはピザも載っていました。

ただ、まぁ、せっかくなので、全員が“ハンバーグセット”を注文したのです。


写真でチェックした際に分かってはいたのですが、テーブルに運ばれた品々は、どれもボリューミーでした。

これらによって、我々は満腹になったのです。

私は、パフェからの流れで、束の間の幸せに浸っています。

前途多難だとは、つゆ知らずに―。
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