JK LOOPER

猫乃麗雅

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

162.人生には憩いも必要なのです。

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「おー、そうだったな!」
「では、先にパフェを食べに行くとしよう。」

と、述べた勇者さんが、

「お店は、ここから近いのかい??」

お仲間の“丸メガネさん”に尋ねます。

滋賀県出身の【裁縫師】である“ミオさん”が、

「んー、…、どれくらいの距離かまでは分かんないや。」
「ごめんね。」

そう答えたところ、

「地元の人達に聞いてみればいいんじゃないかな?」

マッシュ―ブロックの【罠士トラッパー】たるマサさんが提案したのです。

「確かに、そうだね。」

納得したミサさんが、ナガハマさん&サカイダさんに話していきました…。

「あの本店やったら、こっから車で10分ぐらいやろか??」

ナガハマさんに問われて、

「そやな。」

サカイダさんが頷きます。

「となると……、徒歩で30分は掛かるだろうな。」

呟いた【武闘家】のサトシさんが、

「取り敢えず、駐車場に向かおう。」
「車を置きっ放しだからな。」

このように促したのです。


ホテルを出た我々は、清水寺の方へと歩いております。

では、ここで…、今回もまた興味ないかもしれませんが、本日の最神一族3人組のコーディネートを確認しておきましょう。

私は、赤ぶち眼鏡/ブラックのロンT/ショートデニムジャケット/ホワイトのワイドパンツです。

琴音ことねは、ホワイトのシャツワンピース/ピンクを基調としたチェック柄のバイカラーベスト/デニムパンツとなっています。

壱紀かずきくんは、ブラックのキャスケット帽/ホワイトの長袖シャツ/ライトベージュのコーチジャケット/ブラックのパンツです。

足元は三者三様のスニーカーであります。

さて。

目的地に着いたら、

「ここの料金も、うちらが支払いますんで。」

ナガハマさんが申し出てくれました。

一同が感謝していたところ、

「あっこの珈琲店には専用の駐車場が無いさかい、周辺のパーキングに停めるしかあらへんですよ。」

サカイダさんに告げられたのです。

「じゃあ、車の中で、僕がネットで検索するから、神奈川の人たちは後ろから付いてきてもらおう。」

【機工士】であるユウジさんの意見に、誰もが賛成します。

私と妹に従姉弟の3人は、サトシさんが運転する車に乗せてもらう事になったのです。

かくして、[護衛隊]のお二人と別れの挨拶を交わした私達は、パフェを提供してくれる店舗へと向かったのでした……。


マイクロバス内で改めての自己紹介を済ませ、コインパーキングに停車して、足を運ぶこと約1分。

お目当ての珈琲店に、やって参りました。

時刻はAM10:38あたりです。

ショーケースの食品サンプルにワクワクした我らは、その流れで椅子に座りて、メニューと格闘しております。

何故ならば、パフェだけでも種類が豊富だというのに、ドリンクまでもが魅了してきたからです。

更には様々なフードもあって、どれを注文するか悩みが尽きません。

なかでも驚かされたのは、“ジョッキ”や“パーティー”といった[ジャンボパフェシリーズ]でした。

ここら辺を頼んでシェアしても良かったのですが、相談の結果、〝それぞれの好みを選ぼう〟となったのです。

ちなみに、[おもしろ系シリーズ]には、たこ焼き・アメリカンドッグ・エビフライ・からあげ・ロースかつ・ポテトフライという“パフェ・・・”も存在しています。

とにもかくにも。

メニュー表のページをめくっては、瞳を輝かせる琴音でした―。
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