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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
161.北か南か
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「朗報、ですか??」
首を傾げる私に、
「ああ、そうだとも!」
アケミさんが嬉々として答えます。
しかし、ウルフカットの【機工士】たるジュンヤさんが、
「いや、まだ確定じゃないんだけどね。」
やや困り顔で告げたのです。
その流れで、
「さっき、君が電話していた間に、〝何か策はないか〟とネットを検索してみたんだ。」
「すると…、一部の港で貨物船を運航しようと政府が検討している事が判明してね。」
「ま、どの国も滞っていた貿易を再開したいらしい。」
「で。」
「〝試験的にやってみよう〟となったそうで、日本では北海道と九州の幾つかの港が候補に挙がっている。」
「あと、国内の島々や沖縄県にも物質を運搬したいみたいで、これらは全国的に展開していく方針らしい。」
「そこで、船を護るための“戦闘職”や“ユニーク職”を募集しようと考えたみたいなんだ。」
こう教えてくれるジュンヤさんでした。
「はぁ?」
私が頭の中を整理できずにいたら、
「つまり、〝それに応募して雇ってもらえれば、海外に渡れる〟という話しですよ。」
青髪ウィッグの【神官】であるカズヒコさんが、説明してくださったのです。
「あー、なるほど。」
一応に理解した私ではありましたが、
「“一般職”の方々は、どうなるんです??」
「お留守番ですか?」
疑問が浮かんだので訊いてみました。
「いや。」
「そもそも、コンテナ船などは、法律上、お金さえ払えば客として搭乗させてくれるらしい。」
「定員数は少なめだが。」
「まぁ、船で働いているスタッフの家族が一緒に乗るケースが多かったみたいだ。」
「なかには、これを活用した旅行プランもあったらしいが、今の世の中で使う人間は殆どいないだろう。」
そのように述べたのは、アップバンクの【侍】たるジュンヤさんであります。
赤髪ウィッグの勇者さんが、
「要は、〝上手くいけば全員で国外に渡航できる〟という訳さ!!」
瞳を輝かせるも、
「落ち着きなさいよ。」
「まだ募集は始まってないでしょ。」
黒髪ロングの【錬金術師】であるマリナさんに、優しく指摘されました。
「それでも、ボクたちは九州に赴く予定だから、好都合だろ。」
アケミさんはニコニコしております。
「じゃあ、うちらは、ゆくゆく、北海道に向かってみよか??」
オシャレ坊主のサカイダさんが提案したところ、
「…、そやね。」
「あとで、“護衛隊”の皆と相談しましょ。」
黒髪ボブのナガハマさんが同意しました。
「君達は、どうする?」
勇者さんに尋ねられて、
「あ、はい。」
「宮崎県に行くつもりです。」
私が返したら、
「そうなの??」
壱紀くんに確認されたので、〝うん〟と頷いたのです。
「じゃあ、マイクロバスに乗っていくかい?」
「俺たちは長崎を目指すから、大分まで送ってあげるよ。」
「それであれば旅費も浮くし……、どうだろ??」
スポーツ刈りで日焼けマッチョの【武闘家】たるサトシさんに勧められ、
「そうですね…。」
「では、お願いします。」
私は〝ペコリ〟と頭を下げました。
アケミさんが、「よーし、それじゃあ」といった具合に、まとめようとするも、
「まずは、パフェッ!!」
琴音によって阻止されてしまったのです―。
首を傾げる私に、
「ああ、そうだとも!」
アケミさんが嬉々として答えます。
しかし、ウルフカットの【機工士】たるジュンヤさんが、
「いや、まだ確定じゃないんだけどね。」
やや困り顔で告げたのです。
その流れで、
「さっき、君が電話していた間に、〝何か策はないか〟とネットを検索してみたんだ。」
「すると…、一部の港で貨物船を運航しようと政府が検討している事が判明してね。」
「ま、どの国も滞っていた貿易を再開したいらしい。」
「で。」
「〝試験的にやってみよう〟となったそうで、日本では北海道と九州の幾つかの港が候補に挙がっている。」
「あと、国内の島々や沖縄県にも物質を運搬したいみたいで、これらは全国的に展開していく方針らしい。」
「そこで、船を護るための“戦闘職”や“ユニーク職”を募集しようと考えたみたいなんだ。」
こう教えてくれるジュンヤさんでした。
「はぁ?」
私が頭の中を整理できずにいたら、
「つまり、〝それに応募して雇ってもらえれば、海外に渡れる〟という話しですよ。」
青髪ウィッグの【神官】であるカズヒコさんが、説明してくださったのです。
「あー、なるほど。」
一応に理解した私ではありましたが、
「“一般職”の方々は、どうなるんです??」
「お留守番ですか?」
疑問が浮かんだので訊いてみました。
「いや。」
「そもそも、コンテナ船などは、法律上、お金さえ払えば客として搭乗させてくれるらしい。」
「定員数は少なめだが。」
「まぁ、船で働いているスタッフの家族が一緒に乗るケースが多かったみたいだ。」
「なかには、これを活用した旅行プランもあったらしいが、今の世の中で使う人間は殆どいないだろう。」
そのように述べたのは、アップバンクの【侍】たるジュンヤさんであります。
赤髪ウィッグの勇者さんが、
「要は、〝上手くいけば全員で国外に渡航できる〟という訳さ!!」
瞳を輝かせるも、
「落ち着きなさいよ。」
「まだ募集は始まってないでしょ。」
黒髪ロングの【錬金術師】であるマリナさんに、優しく指摘されました。
「それでも、ボクたちは九州に赴く予定だから、好都合だろ。」
アケミさんはニコニコしております。
「じゃあ、うちらは、ゆくゆく、北海道に向かってみよか??」
オシャレ坊主のサカイダさんが提案したところ、
「…、そやね。」
「あとで、“護衛隊”の皆と相談しましょ。」
黒髪ボブのナガハマさんが同意しました。
「君達は、どうする?」
勇者さんに尋ねられて、
「あ、はい。」
「宮崎県に行くつもりです。」
私が返したら、
「そうなの??」
壱紀くんに確認されたので、〝うん〟と頷いたのです。
「じゃあ、マイクロバスに乗っていくかい?」
「俺たちは長崎を目指すから、大分まで送ってあげるよ。」
「それであれば旅費も浮くし……、どうだろ??」
スポーツ刈りで日焼けマッチョの【武闘家】たるサトシさんに勧められ、
「そうですね…。」
「では、お願いします。」
私は〝ペコリ〟と頭を下げました。
アケミさんが、「よーし、それじゃあ」といった具合に、まとめようとするも、
「まずは、パフェッ!!」
琴音によって阻止されてしまったのです―。
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