JK LOOPER

ネコのうた

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

152.ここで会ったがナントヤラ

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「あ!」
「あなたは……。」
「ぶべぇーッ番長!!」

私の発言に誰もがフリーズするも、次の瞬間には敵味方問わず〝ドッ!〟と吹き出したのです。

“筋肉ダサ”以外は。

「このガキャァ~ッ、どこまでもナメくさりやがって。」

怒りで〝ワナワナ〟と震えた“角刈りピタT”が、後ろを振り向くなり、

「つーか、お前らまで笑ってんじゃねぇよッ!!」

仲間に吠えました。

こういった状況で、ヒデさんが、

「ぶべ、…、カヤマ。」

そのように声を掛けたところ、

「今、〝ぶべぇーッ番長〟て言おうとしたべ!?」

“筋肉ダサ男”がツッコミを入れてきたのです。

これには、“角刈りピタT”を除く人々が、顔をそむけて〝クククククッ〟と堪えます。

「どいつもこいつも、マジでムカつく!」

苛立ちを隠せない“筋肉ダサ男”に、〝ふぅ――〟と息を吐いて整えたヒデさんが、

「ところで……。」
「お前達は、なんで、ここに居るんだ?」
「“ネクロマンサー”と繋がりがあるのか??」

そう質問したら、

「ふんッ!」
「タダじゃ教えてやんねぇよ。」
「知りたきゃ、俺らを倒すんだな!!」

と、イキってきたのです。

ヒデさんと“角刈りピタT”が、

「いや、別に興味ねぇから、どうでもいい。」

「何ッ?!」

「てか、円山まるやま公園での試合んとき、秒で負けてたじゃねぇかよ、俺たちに。」

「あ、あん時は、あれだ…。」
「油断したんだよ!」
「今度は、そうはいかねぇかんなッ!!」

こんなやり取りを交わしていたところ、病院内の東側から〝ぐわーッ!〟〝あぎゃーッ!!〟〝ぬおーッ!?〟〝皆さん落ち着いてください!〟といった叫びが聞こえてきました。

「勇者の嬢ちゃん達みたいだな。」

団長さんが呟いた流れで、

「相手は、ネクロマンサーか?」

そのように訊ねたら、

「さぁな。」
「自分らで確かめてみろよ。」
「俺たちに勝ってからな。」

“筋肉ダサ男”が薄ら笑いを浮かべたのです。

「ホント、お前の、その根拠のない自信は、どこから湧いてくるんだ??」
よえ―くせに。」

呆れるヒデさんに対して、

「俺はポジティブなんだよ!!」
「生まれつき!」

“角刈りピタT”が、何故だかドヤってきました。

こんな最中さなか、いい加減メンドーになったらしい琴音ことねが、〝スルスル〟と最前線に進んで、

「せん光!!」

[旧ミツル一派]の目を眩ませたのです。

さすがは、卑怯、いえ、戦略家であります。

躊躇や遠慮などは微塵もございません。

「うぉッ?!」

「しまった!」

といった具合に、相手の10人が焦るなか、

「おんけい!!」

我が妹が、[シンオウ神横連合隊]のステータスを増加させました。

「ナーィス! 琴音!!」

“魔法の杖”を突き出した私は、

「サンダー・ボール!」
「ファイア・ボール!」
「アイス・ボール!」
「エクスプロージョン・ボール!」

などなど、次から次へと魔法を敵集団に放ったのです。

姉としておくれを取る訳にはいきませんしね☆

更には、〝ぬぁッ!?〟〝きゃッ!!〟と痛がっている十人組に、【罠師トラッパー】のマサさんが、

「レッグホールドトラップ!」

[虎挟み]を発動しました。

その結果、

「があ――――ッ!!!!」

“筋肉ダサ男”らの悲鳴が一斉に響き渡ったのです。

「チャンスだ、嬢ちゃん。」
「号令を。」

光沖みつおきさんに促されて、

「……、了解です。」
「皆さん、お願いします!!」

私が頼んだところ、総攻撃が開始されました。

これによって、スラムダンカーズ…、私のなかでは、もはや[パクリーズ]が、為す術無く敗れ去ったのです。

またしても―。
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