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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
148.現状⑧
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ロビーの出入り口から、
「ほな、俺らは。」
「うん。」
「よろしくね。」
との声が聞こえてきた後に、黒髪ボブの女性と、オシャレ坊主さんが、私達の所へと歩いてきました。
「どうかしたんですか??」
私の質問を察した黒髪ボブさんが、
「あと5分くらいでエネミーが現れる時間になるさかい、護衛隊の八人は、ホテルの“戦闘職”と“ユニーク職”の従業員らと一緒に、対応してもらいます。」
このように答え、
「その間に、俺たちは、いろいろと話しをしていきたいんで、よろしゅうお頼申します。」
オシャレ坊主さんが続いたのです。
「紹介が遅なりましたが…、私は護衛隊の隊長で“ナガハマ”いいます。」
「こちらは、副隊長の“サカイダ”です。」
黒髪ボブのナガハマさんが会釈して、坊主頭のサカイダさんが倣いました。
「まず、蘇生術士の彩さんは、清水寺に安置させてもろとります。」
「ご遺族が斎場を選んではる最中なんで、今日中には運ばれるでしょう。」
ナガハマさんが、そう述べました。
「……で?」
「あの小僧どもの行方は??」
団長さんが訊ねたところ、
「今、“新・京都見廻組”が血眼になって探しとるさかい、じきに連絡が入るでしょう。」
サカイダさんが伝えてくれたのです。
「しかし、お化けを操るとは…、あれがどういうジョブなのかは分かるのかい?」
勇者さんの問いに、
「こっちで調べてみたとこ、“ネクロマンサー”とかいうらしく、日本語に翻訳すると“死霊使い”や“屍術師”などになるそうです。」
サカイダさんが説明しました。
「それで、彼は、なぜ、彩さんを襲撃したのでしょう??」
私が伺ってみたら、
「ネットによれば、世界中で似たような事件が起きとるみたいなんです。」
「ネクロマンサーは、亡くなった人間と動物の霊を扱うため、これらが復活すると手駒を失っていき、自分が不利になるんで、蘇生術士を狙っとるとか……。」
「ま、全てのネクロマンサーが、そうとは限らんようですが。」
ナガハマさんが教えてくださったのです。
その流れで、青髪ウィッグのカズヒコさんが、
「ん??」
「あの少年が出現させたのは、“乱世の武士”とかいう一体だけでしたよね?」
「〝他にも呼び寄せることが出来る〟のでしょうか??」
「数に際限なく。」
首を傾げました。
「ま、〝限りは有る〟みたいなんやけど…。」
「あの鎧武者は、アイツが手始めに貰うた幽霊やないんかと思われます。」
「例えば、ヨーロッパ各国のネクロマンサーらは“中世の騎士”を使おとるみたいやさかい。」
「“戦闘職”あたりに置き換えると、“最初の武器”ゆうたとこでしょう。」
「剣とか、槍であったり、薙刀みたいな。」
「で。」
「ネクロマンサー達は、レベルがアップしていけば、操作できるコマが増えるらしく……、それらは“現代の死霊”みたいです。」
こう解説したのはサカイダさんです。
紗凪さんが、
「それじゃあ、あの男の子は〝武士以外にも幾つかの霊をストックしている可能性が高い〟という事ね?」
「彼が〝LV.1ではない〟と想定した場合。」
そのように尋ねたところ、
「おそらくは。」
ナガハマさんと、
「十中八九。」
サカイダさんが、ほぼ同時に頷きました―。
「ほな、俺らは。」
「うん。」
「よろしくね。」
との声が聞こえてきた後に、黒髪ボブの女性と、オシャレ坊主さんが、私達の所へと歩いてきました。
「どうかしたんですか??」
私の質問を察した黒髪ボブさんが、
「あと5分くらいでエネミーが現れる時間になるさかい、護衛隊の八人は、ホテルの“戦闘職”と“ユニーク職”の従業員らと一緒に、対応してもらいます。」
このように答え、
「その間に、俺たちは、いろいろと話しをしていきたいんで、よろしゅうお頼申します。」
オシャレ坊主さんが続いたのです。
「紹介が遅なりましたが…、私は護衛隊の隊長で“ナガハマ”いいます。」
「こちらは、副隊長の“サカイダ”です。」
黒髪ボブのナガハマさんが会釈して、坊主頭のサカイダさんが倣いました。
「まず、蘇生術士の彩さんは、清水寺に安置させてもろとります。」
「ご遺族が斎場を選んではる最中なんで、今日中には運ばれるでしょう。」
ナガハマさんが、そう述べました。
「……で?」
「あの小僧どもの行方は??」
団長さんが訊ねたところ、
「今、“新・京都見廻組”が血眼になって探しとるさかい、じきに連絡が入るでしょう。」
サカイダさんが伝えてくれたのです。
「しかし、お化けを操るとは…、あれがどういうジョブなのかは分かるのかい?」
勇者さんの問いに、
「こっちで調べてみたとこ、“ネクロマンサー”とかいうらしく、日本語に翻訳すると“死霊使い”や“屍術師”などになるそうです。」
サカイダさんが説明しました。
「それで、彼は、なぜ、彩さんを襲撃したのでしょう??」
私が伺ってみたら、
「ネットによれば、世界中で似たような事件が起きとるみたいなんです。」
「ネクロマンサーは、亡くなった人間と動物の霊を扱うため、これらが復活すると手駒を失っていき、自分が不利になるんで、蘇生術士を狙っとるとか……。」
「ま、全てのネクロマンサーが、そうとは限らんようですが。」
ナガハマさんが教えてくださったのです。
その流れで、青髪ウィッグのカズヒコさんが、
「ん??」
「あの少年が出現させたのは、“乱世の武士”とかいう一体だけでしたよね?」
「〝他にも呼び寄せることが出来る〟のでしょうか??」
「数に際限なく。」
首を傾げました。
「ま、〝限りは有る〟みたいなんやけど…。」
「あの鎧武者は、アイツが手始めに貰うた幽霊やないんかと思われます。」
「例えば、ヨーロッパ各国のネクロマンサーらは“中世の騎士”を使おとるみたいやさかい。」
「“戦闘職”あたりに置き換えると、“最初の武器”ゆうたとこでしょう。」
「剣とか、槍であったり、薙刀みたいな。」
「で。」
「ネクロマンサー達は、レベルがアップしていけば、操作できるコマが増えるらしく……、それらは“現代の死霊”みたいです。」
こう解説したのはサカイダさんです。
紗凪さんが、
「それじゃあ、あの男の子は〝武士以外にも幾つかの霊をストックしている可能性が高い〟という事ね?」
「彼が〝LV.1ではない〟と想定した場合。」
そのように尋ねたところ、
「おそらくは。」
ナガハマさんと、
「十中八九。」
サカイダさんが、ほぼ同時に頷きました―。
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