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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
136.決勝戦です・ゼロ
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礼堂の“外陣”には、4台の長テーブルを横並びで隣り合わせにしたのが2セットありました。
どちらも、それらのテーブル上に、木製の武器が置かれています。
私たちから見て、右側のテーブル群を[シンオウ連合隊]が選びました。
左側は、当然、勇者さん達です。
双方の出場メンバーが武器を手に取っていくなかで、真守さんが、
「しかし、よく、お寺がOKしてるね。」
「ここで試合したりするのを。」
疑問を呈したところ、
「まぁ、それも、蘇生術士さんのお陰や。」
「彩さんは、清水寺の近くに住んでおられて、この界隈の為に尽力してくださったんやて。」
「世界にエネミーが現れた初日から、住民や、お坊さんに、観光客と、亡くならはった人らを生き返らせてあげたり…。」
「お寺の破壊されてしもうとった箇所を、知り合いの“修復士”に直してあげるよう頼んでくださったりと。」
「それで感謝したお坊さんたちが提供してくれとるんよ。」
「今は来訪する人も激減しとるさかい、お寺の邪魔にはならんようやわ。」
近くに居た“茶髪ロングの女性”が教えてくれました。
更に、
「で、蘇生術士さんの活動に感銘を受けた者達が集まって来て、“新・京都見廻組”と“護衛隊”を結成したんや。」
補足したのはオシャレ坊主さんです。
この間に武器のチョイスが終わったようで、
「それでは、東西に分かれてください。」
「約2分後に決勝戦を開催します。」
彩さんに誘導される我々でした……。
[清水の舞台]の東と西には“楽舎”なるものが在り、何脚かの長イスが置かれています。
北側は“礼堂廊下”となっており、パイプ椅子に蘇生術士さんが腰掛けました。
彼女の左右と背後には、[護衛隊]が三人ずつ直立しております。
それこそ彩さんを護るかのように。
ちなみに、お一人は審判を務めるのだそうです。
舞台の南にて、黒髪ボブさんが、
「決勝は、一試合5分となります。」
「ぼちぼち時間になるんで、両チームの先鋒は、近くまでお越しください。」
このように述べました。
「じゃあ、行ってくる。」
そう告げた【シーフ】のヒデさんが、東側から舞台の中央あたりまで歩いていきます。
西から進んできたのは、青髪ウィッグの【神官】こと“カズヒコ”さんです。
足を止めた2名を、
「では、防具をセットしてください。」
審判である黒髪ボブさんが促します。
「“円山公園”での戦いっぷりからして、あちらさんは、かなり強いよな。」
団長さんが腕を組んで渋い顔つきになりました。
「ええ。」
「予選も準決勝も、余裕で勝ってましたよ。」
【罠師】であるマサさんが答えます。
「どっちも弱かっただけ、じゃなく?」
「“カヤマ”のグループみたいに。」
尋ねたのは、“茶髪のギャル”こと、ミサさんです。
紗凪さんが、
「いえ、これから対戦するメンバーは、私達と同等以上の印象だったわ。」
冷静に伝えます。
「じゃあ、負けるかもしれない、と??」
“金髪ロング”のカナさんが眉間にシワを寄せました。
「正直、こっちは厳しいだろうな。」
軽く〝ふぅ〟と息を吐いた穂積さんが、
「ま、優勝できるように務めるがな。」
「無論、全員が。」
そのように締め括ったのです。
あとはもう、皆さんの勝利を信じるより他に術がありません。
なかでも特に、観戦するだけの面子に出来る事は―。
どちらも、それらのテーブル上に、木製の武器が置かれています。
私たちから見て、右側のテーブル群を[シンオウ連合隊]が選びました。
左側は、当然、勇者さん達です。
双方の出場メンバーが武器を手に取っていくなかで、真守さんが、
「しかし、よく、お寺がOKしてるね。」
「ここで試合したりするのを。」
疑問を呈したところ、
「まぁ、それも、蘇生術士さんのお陰や。」
「彩さんは、清水寺の近くに住んでおられて、この界隈の為に尽力してくださったんやて。」
「世界にエネミーが現れた初日から、住民や、お坊さんに、観光客と、亡くならはった人らを生き返らせてあげたり…。」
「お寺の破壊されてしもうとった箇所を、知り合いの“修復士”に直してあげるよう頼んでくださったりと。」
「それで感謝したお坊さんたちが提供してくれとるんよ。」
「今は来訪する人も激減しとるさかい、お寺の邪魔にはならんようやわ。」
近くに居た“茶髪ロングの女性”が教えてくれました。
更に、
「で、蘇生術士さんの活動に感銘を受けた者達が集まって来て、“新・京都見廻組”と“護衛隊”を結成したんや。」
補足したのはオシャレ坊主さんです。
この間に武器のチョイスが終わったようで、
「それでは、東西に分かれてください。」
「約2分後に決勝戦を開催します。」
彩さんに誘導される我々でした……。
[清水の舞台]の東と西には“楽舎”なるものが在り、何脚かの長イスが置かれています。
北側は“礼堂廊下”となっており、パイプ椅子に蘇生術士さんが腰掛けました。
彼女の左右と背後には、[護衛隊]が三人ずつ直立しております。
それこそ彩さんを護るかのように。
ちなみに、お一人は審判を務めるのだそうです。
舞台の南にて、黒髪ボブさんが、
「決勝は、一試合5分となります。」
「ぼちぼち時間になるんで、両チームの先鋒は、近くまでお越しください。」
このように述べました。
「じゃあ、行ってくる。」
そう告げた【シーフ】のヒデさんが、東側から舞台の中央あたりまで歩いていきます。
西から進んできたのは、青髪ウィッグの【神官】こと“カズヒコ”さんです。
足を止めた2名を、
「では、防具をセットしてください。」
審判である黒髪ボブさんが促します。
「“円山公園”での戦いっぷりからして、あちらさんは、かなり強いよな。」
団長さんが腕を組んで渋い顔つきになりました。
「ええ。」
「予選も準決勝も、余裕で勝ってましたよ。」
【罠師】であるマサさんが答えます。
「どっちも弱かっただけ、じゃなく?」
「“カヤマ”のグループみたいに。」
尋ねたのは、“茶髪のギャル”こと、ミサさんです。
紗凪さんが、
「いえ、これから対戦するメンバーは、私達と同等以上の印象だったわ。」
冷静に伝えます。
「じゃあ、負けるかもしれない、と??」
“金髪ロング”のカナさんが眉間にシワを寄せました。
「正直、こっちは厳しいだろうな。」
軽く〝ふぅ〟と息を吐いた穂積さんが、
「ま、優勝できるように務めるがな。」
「無論、全員が。」
そのように締め括ったのです。
あとはもう、皆さんの勝利を信じるより他に術がありません。
なかでも特に、観戦するだけの面子に出来る事は―。
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