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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
134.貴重なジョブ
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長テーブルの向こう側には、午前中と同じように、左側:茶髪ロングの女性/真ん中:黒髪ボブの女性/右側:オシャレ坊主の男性、といった順で並んでいます。
腕時計を確認した坊主頭さんが、
「時間やから、始めよか。」
そう述べました。
真ん中に居る女性がメモ帳に目を通して、
「では、そちらから見て、“レイヤー×スレイヤーを愛する者たちの集い”は左へ、“シンオウ連合隊”は右に、お並びください。」
「各代表者に、先鋒から大将までの名前を登録用紙に書いてもらいますが、渾名であったり、簡略化したものでも、構しまへん。」
このように告げてきたのです。
「じゃあ、団長さん、お願いします。」
「私達のリーダーですので。」
私が会釈したところ、
「ん? そっか??」
「…、それでは、僭越ながら。」
光沖さんが引き受けてくださいました。
あちらは、当然の如く、[赤髪の勇者]ことアケミさんが、出場者の名を記していきます。
「…………。」
「どちらも済まはったようなので、決勝戦を行う“清水の舞台”へと、ご案内します。」
「皆さん、私の後に、お続きください。」
“黒髪ボブの女性”に促されて、両グループが移動を開始したのです。
なお、“茶髪ロングの女性”と“オシャレ坊主の男性”は、集団の最後尾に付きました。
余談かもしれませんが、坊主頭さんは、脚を折りたたんだテーブルを、右肩に担いでおります。
なにはともあれ。
[本堂]へと歩きながら、真守さんが、
「あなた方も“新・京都見廻組”なんですか?」
そう尋ねたところ、先頭を行く“黒髪ボブ”さんが振り返って、
「いいえ。」
「私たちは、蘇生術士さんの“護衛隊”で……、万が一に備えて、10人で彼女の身辺警護をしとるんです。」
「うちら以外の7人は、現在、蘇生術士さんの側におります。」
と、答えました。
「誰かに狙われているのかい??」
勇者さんの質問に、
「今のところは。」
首を横に振った黒髪ボブさんが、
「ただ…、亡くなった方を甦らせるんに必要な金額を払えんかったり、予選で負けたチームのなかで、逆恨みした人らが襲ってくるとも限らしまへんし……。」
「それに、外におるときにエネミーに攻撃されたりだとか、“結界”を破壊されてしまう可能性もありますんで。」
このように説明したのです。
「蘇生術士は〝闘いには不向きな職種〟という事か。」
アケミさんの所の、アップバングの【侍】である“ジュンヤ”さんが伺います。
それに、後方のオシャレ坊主さんが、
「“ユニーク職”やよ、あのジョブは。」
「で、蘇生術士さんはパーティーを組んどらん“ソロ”やさかい、俺達で護ることにしたんや。」
こう教えてくださったのです。
「にしても、厳重だな。」
穂積さんの率直な意見に、
「以前、蘇生術士さんが〝この職種は世界各国に一人ずつしかおらへんて、ジョブんとこの項目に書いたったわ〟みたいなことを言うてはったさかい、用心してんねん。」
茶髪ロングさんが伝えてきました。
「つまり…、日本には、これから我々がお会いする方しか存在していない、という事ですね。」
[青髪の神官]ことカズヒコさんの解釈に、
「そや。」
頷いた黒髪ボブさんが、
「もし、ここの蘇生術士さんを失ってしもうたなら、国内では誰も復活できひんようになるし、海外への渡航は不可能になっとるさかい、“護衛隊”を結成したんや。」
「そないに乗り気やなかった本人を説得して。」
経緯を語ったのです。
「こんな状況になってしまった世の中において、最も死なれたら困る人物という訳か……。」
団長さんの見解によって、【蘇生術士】が如何に重要な職種なのかを再認識する私たちでした―。
腕時計を確認した坊主頭さんが、
「時間やから、始めよか。」
そう述べました。
真ん中に居る女性がメモ帳に目を通して、
「では、そちらから見て、“レイヤー×スレイヤーを愛する者たちの集い”は左へ、“シンオウ連合隊”は右に、お並びください。」
「各代表者に、先鋒から大将までの名前を登録用紙に書いてもらいますが、渾名であったり、簡略化したものでも、構しまへん。」
このように告げてきたのです。
「じゃあ、団長さん、お願いします。」
「私達のリーダーですので。」
私が会釈したところ、
「ん? そっか??」
「…、それでは、僭越ながら。」
光沖さんが引き受けてくださいました。
あちらは、当然の如く、[赤髪の勇者]ことアケミさんが、出場者の名を記していきます。
「…………。」
「どちらも済まはったようなので、決勝戦を行う“清水の舞台”へと、ご案内します。」
「皆さん、私の後に、お続きください。」
“黒髪ボブの女性”に促されて、両グループが移動を開始したのです。
なお、“茶髪ロングの女性”と“オシャレ坊主の男性”は、集団の最後尾に付きました。
余談かもしれませんが、坊主頭さんは、脚を折りたたんだテーブルを、右肩に担いでおります。
なにはともあれ。
[本堂]へと歩きながら、真守さんが、
「あなた方も“新・京都見廻組”なんですか?」
そう尋ねたところ、先頭を行く“黒髪ボブ”さんが振り返って、
「いいえ。」
「私たちは、蘇生術士さんの“護衛隊”で……、万が一に備えて、10人で彼女の身辺警護をしとるんです。」
「うちら以外の7人は、現在、蘇生術士さんの側におります。」
と、答えました。
「誰かに狙われているのかい??」
勇者さんの質問に、
「今のところは。」
首を横に振った黒髪ボブさんが、
「ただ…、亡くなった方を甦らせるんに必要な金額を払えんかったり、予選で負けたチームのなかで、逆恨みした人らが襲ってくるとも限らしまへんし……。」
「それに、外におるときにエネミーに攻撃されたりだとか、“結界”を破壊されてしまう可能性もありますんで。」
このように説明したのです。
「蘇生術士は〝闘いには不向きな職種〟という事か。」
アケミさんの所の、アップバングの【侍】である“ジュンヤ”さんが伺います。
それに、後方のオシャレ坊主さんが、
「“ユニーク職”やよ、あのジョブは。」
「で、蘇生術士さんはパーティーを組んどらん“ソロ”やさかい、俺達で護ることにしたんや。」
こう教えてくださったのです。
「にしても、厳重だな。」
穂積さんの率直な意見に、
「以前、蘇生術士さんが〝この職種は世界各国に一人ずつしかおらへんて、ジョブんとこの項目に書いたったわ〟みたいなことを言うてはったさかい、用心してんねん。」
茶髪ロングさんが伝えてきました。
「つまり…、日本には、これから我々がお会いする方しか存在していない、という事ですね。」
[青髪の神官]ことカズヒコさんの解釈に、
「そや。」
頷いた黒髪ボブさんが、
「もし、ここの蘇生術士さんを失ってしもうたなら、国内では誰も復活できひんようになるし、海外への渡航は不可能になっとるさかい、“護衛隊”を結成したんや。」
「そないに乗り気やなかった本人を説得して。」
経緯を語ったのです。
「こんな状況になってしまった世の中において、最も死なれたら困る人物という訳か……。」
団長さんの見解によって、【蘇生術士】が如何に重要な職種なのかを再認識する私たちでした―。
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