JK LOOPER

猫乃麗雅

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

122.試しておくみたいです・結ぶ

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一体の仏が、直径20㎝くらいの“オレンジ色の球体”である【エクスプロージョン・ボール】を、壱紀かずきくんへと放ちました。

壱紀くんが右斜め下から左斜め上へと払った片刃の戦斧バトルアックスによって、衝突した球体が、

ボォオンッ!

と、ぜます。

我が従兄妹の左側にいるヒデさんが、

「具現。」

そう唱えたところ、右手に半透明はんとうめいのナイフが〝フッ〟と出てきたのです。

ちなみに、左手にはダガーを握っておられます。

とにもかくにも、ヒデさんが“不思議なナイフ”を先程の仏へと投げつけて、右目を刺しました。

あれ・・は??」

首を傾げる私に、

「あー、そういえば、君と会った頃は、まだマスターしてなかったね。」
「なんでも、レベルが10になった時に収得した“シーフのスキル”らしいよ。」
「〝魔力を消費して半透明のナイフを生産する〟んだって。」

マサさんが教えてくれたのです。

「へぇ~。」

私が納得していたら、壱紀くんの右側にいた紗凪さなさんが、仏との間合いを詰めて、

「サマーソルトキック!!」

バク転による蹴りを、あごにヒットさせました。

仰向けで倒れた仏を、トロルが左足で踏み付けます。

容赦ない魔物にダッシュで近づいた壱紀くんが、

デストロイ破壊!」

バトルアックスを右から左に払い、左の太腿ふとももを斬ったのです。

この機を逃さず、紗凪さんとヒデさんが更なるダメージを負わせていきました。

一方、光沖みつおきさん&穂積ほづみさんは、“わいら”と“おとろし”に猛攻を仕掛けています。

真守まもるさんは、約束どおりに、空中の鴉天狗と天使に向かって魔法を飛ばしていました。

それぞれに、敵の反撃をかわしつつ……。


皆さんが人外を掃討して一息ついたところ、

「いッ!?」

紗凪さんが何かしらに嫌悪感を示したのです。

私が覗いてみたら、お店の右側より“昆虫系”が向かってきていたではありませんか。

顔ぶれは、“2M大のあり”である[ジャイアントアント]に、“2.5M級の蟷螂かまきり”こと[マンティス]でした。

どちらも5匹ずつのようです。

「こっちからは“植物”どもが来ているぞ。」

穂積さんの言葉どおり、反対側からは、ウッドゴーレム樹木人形×4・アルラウネ(赤い花と同化している黄緑色の女性)×4が行進しております。

「ウッドゴーレムは、僕が燃やしていくよ。」
「で…、姉貴と団長は、ポジションをチェンジして。」
「それなら、まだ、平気でしょ?」

確認する真守まもるさんに、紗凪さんが〝コク コク〟と頷きました。

お二人が入れ替わり、新たな戦闘に突入していったタイミングで、男女5人ずつのグループが、昆虫系の後ろから駆けてきたのです。

各々に異なる武器と防具を装備していらっしゃる10人組が、

恩恵おんけい!!」

風斬ふうざん!!」

「サンダー・ボール!!」

「ホーリー・ウォーター!!」

白炎びゃくえん!!」

アクスキックかかと落とし!!」

刺突しとつ!!」

といった具合に、様々なスキルと魔法を発動していきました―。
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