JK LOOPER

猫乃麗雅

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

121.試しておくみたいです・転じて

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「おっと!!」

慌てたマサさんが滑り込むかのように店内へと入ってきます。

間一髪で[風の刃]が当たらずに済んだマサさんが、建物の中で〝ふぅー〟と安堵の息を吐きました。

一方、団長こと神原光沖かんばらみつおきさんが〝くるッ!〟と反転するなり、

風斬ふうざん!!」

[バンプレート(護拳)状のランス]を、左から右に払って、やはり、三日月状の“風の刃”を、飛ばしたのです。

ただし、最大幅26㎝×長さ2.6Mらしいので、人外とはサイズが異なりました。

いずれにしろ、それ・・が、横並びになっていた二体の鴉天狗にヒットしたのです。

腹部が斬れた鴉天狗がバランスを崩すなか、残りの三体が旋回します。

地上では、いまだ身動きが取れずにいる“おとろし”が、口から最大幅50㎝×長さ1Mで[歪なクリスタル形の氷]を、団長さんに放ちました。

「ぬんッ!」

光沖さんがランスを前方へと繰り出し、

ドゴンッ!!

と、先端を当てた事によって、落下した氷が、

ズドォンッ!

道路で、大きめに割れて、消滅していきます。

このまま有利に展開していけるかと思いきや、団長さんの背後から、4~5㎝幅の【ビーム】が飛んできて、右肩を貫通したのです。

「ぐッ!?」

光沖さんがヨロめいたところで、マサさんが施していた【フィクス】の効果が失われてしまい、妖怪たちが再び前進しだしました。

そこへ、一体の鴉天狗が急降下してきて、錫杖しゃくじょうと槍が合体したかのような武器で、団長さんの顔面を刺そうとします。

光沖さんは、ご自身のランスを横向きにして〝ガツンッ!!〟と防いだものの、肩に痛みが走ったのか、

「ぬぅッ!」

苦しげな表情を浮かべて、フラつきました。

相対する鴉天狗がチャンスとばかりに、“錫杖型の槍”で突きに掛かります。

しかし、結構な速度で両者の間に割って入った穂積ほづみさんが、ジャンプするのと同時に、鴉天狗の首をダガーで切ったのです。

着地した穂積さんに、

「すまない、助かった。」

団長さんが感謝します。

店内では、

「んー、……、空中からの攻撃が厄介みたいだね。」

見解を示した真守まもるさんが、

「ちょっと行ってくる。」
「皆は待機しといて。」

このように述べ、建物から出ていきました。

「お、真守。」

気付いた穂積さんに、

「宙に浮いているエネミーらは僕が引き受けるから、それ以外は頼んだよ。」

真守さんが伝えます。

[体力回復ポーション]を飲み終え、治癒した光沖さんは、

「そいつぁ、ありがたい。」
「よろしくなッ!!」

任せることに決めた模様です。

真守さんが〝コクッ〟と頷き、

「取り敢えず…。」
「ファイア・ボール!」

“魔法の杖”から直径24㎝という【火の玉】を、負傷している鴉天狗へと発射しました。

当然、お腹を狙って。

命中した箇所が〝ボワッ!!〟と燃えた鴉天狗が、

「ガァーッ!」

と鳴いております。

それをきっかけに、改めて奮い立つ、[シンオウ神横連合隊]でした―。
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