JK LOOPER

猫乃麗雅

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

119.試しておくみたいです・起こり

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私たちは、AM11:35頃に、和を基調としたお店に到着しました。

やはり、こういうご時世なのと、お昼にはエネミーらが出現するので、訪れている人は少なめであります。

椅子に腰掛けた私達は、それぞれに、親子丼/きつね丼/木の葉丼/きぬがさ丼や、並ライス+せいろそば/並ライス+冷やしそば等と、サイダーやジュースを、頼んだのです。

注文の品が届くまでの間に、【トラッパー罠師】であるマサさんがSNSで調べたところ、ここ・・は〝通常であれば行列が出来るほどの人気店〟との事でした…。


届いた料理を美味しく頂きながら、神岳穂積かみおかほづみさんが、

「正午に湧いてきやがる人外どもは、当然、倒していくとして……。」
「どうする?」
「“特殊依頼のバトル”に参加するメンバーで、戦い方を確認してみるか??」

と、尋ねたのです。

これに対して、

「ん?」
「〝スキルや魔法を使わない〟ってこと??」

神澤真守かんざわまもるさんが聞き返しました。

「いや、エネミー相手に、それは難しいだろうから、〝五人で連携を取っていく〟みたいなイメージだな。」

穂積さんが提案したところ、

「そうだな。」
「なにせ、俺たちは“即席チーム”だから、ぶっつけ本番で浮足立って、簡単に負けちまわないように、少しでも慣れておこう。」

団長さんが同意したのです。

それに、【シーフ盗賊】のヒデさん・神澤紗凪さなさん・最神壱紀もがみかずきくんが頷きます。

方針が決まったタイミングで、琴音ことねが、

「ねぇー、おじちゃんって、なんていう名前なの?」

ずっと気になっていたらしい疑問を投げかけたのです。

「あー、そういや、神里町かみさとちょうの自警団以外には、
まだ自己紹介してなかったな。」
「俺は…、“神原光沖かんばらみつおき”っていうだ。」
「皆、改めて、よろしくな。」

このように述べた流れで会釈する[団長]こと光沖さんでした……。


時刻はPM11:59です。

お店の外では、左から、紗凪さん/穂積さん/団長さん/ヒデさん/壱紀くんが、スタンバイしております。

その他は、【結界】が張られている安全な店内で見守る事になりました。

ちなみに、〝ピンチに陥った際には、すぐに建物に避難する〟〝あるいは、待機している者たちが加勢する〟との話しになっているため、扉は開けっ放しにしてあります。

お店の方に、きちんと許可をいただいて。


PM12:00となり、皆さんの左側に、いろんな種類のエネミーが〝シュンッ! シュンッ!シュンッ! シュンッ!〟と、登場しました。

満場一致でリーダーを務めてもらうことになった光沖さんの、

「いくぞッ!!」

との合図にて、攻撃が開始されたのです―。
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