JK LOOPER

ネコのうた

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

94.勇者さん達との旅路①

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白銀ショートヘアーさんによる、

「いや、まだ、本人たちが“OK”してないけど?」

との指摘に、

「は!」
「そうだった…。」

赤髪セミロングさんが固まりました。

しかし、それは一瞬のことで、すぐに、

「いいよね?!」
「同行するってことで!!」
「何か問題あるかな!?」

おもいっきり詰め寄ってきたのです。

この勢いに押された私は、

「え、ええ、全然、構いません。」
「寧ろ、こちらから、お願いしたいぐらいです。」

深く考えず、了承してしまいました。

あとあと事件に繋がるとは露知らず。

この時の私は、ただ単純に、車に乗せてもらえる事を喜んだのです。

原付バイクに妹と二人乗りするわけにはいかないので、〝非常に助かる〟と思ったのでした。

なので、

「ありがとうございます。」

素直に感謝したのです。

琴音ことねも、

「ありがとーございますッ!」

頭を下げました。

人生初の[マイクロバス]に期待しながら。

勇者さんが、

「よっしゃあー!」
「今度こそ、正式に決定だぁーッ!!」

はしゃいでおられます。

引き気味の私に、

「すみませんね。」
「彼女は、“大人数が楽しいタイプ”みたいでして…。」
「人が増えると、あのように喜んでしまうらしいです。」

青髪ロングストレートさんが教えてくださいました。

「はぁ、なるほど……、覚えておきます。」

頷いた私が、自動車の窓から視線を感じたので、〝フ〟と見てみたところ、黒髪ロングと、ライトブラウンショートの、二人の女性が、こちらを窺っていたのです…。


皆が乗車したら、

「それでは紹介しよう!」
「彼女たちは、ボクらと一緒に滋賀まで行くことになった……、え~と??」

赤髪さんが私達の方を振り向きました。

「あ、私は…。」

と、名前を言おうとしたのですが、

「いや、ちょっと待ったぁあッ!!」
「まずは、ボクらが自己紹介していこう!」
「それが、っていうもんだろ?」

勇者さんに止められてしまったのです。

う~ん、このキャラに慣れるのには時間が掛かりそうであります。

ま、これはこれとして。

お一人ずつの名乗りによれば……、

赤髪セミロング = 21歳で大学生の“アケミ”さん。

白銀ショートヘアー = 21歳で大学生の“ハルカ”さん。

スポーツ刈り = 23歳で社会人の“サトシ”さん。

青髪ロングストレート = 22歳で大学生の“カズヒコ”さん。

アップバングの黒ずくめ = 20歳で社会人の“ジュンヤ”さん。

ウルフカットの迷彩服 = 19歳で専門学生の“ユウジ”さん。

黒髪ロング = 22歳で社会人の“マリナ”さん。

ライトブラウンショート = 20歳で専門学生の“ユミ”さん。

計8名のラインナップです。

ふむ。

…………。

一度に全部は覚えきれそうにありません!!

確実なるインプットは、追々にしましょう☆

さて。

あくまで勝手なイメージですが…、なんだか、片仮名で告げられたような気がしたので、

「私は高校生の“コトハ”で、こっちは妹で小学生の“コトネ”です。」

こちらもカタカナで返してあげましたとも!

いえ、別に、対抗心を燃やす必要はなかったのですが……。

なんとなく♪

そんなこんなで、〝駐車場を出て南下してから西へと進む〟との方針になりました―。
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