JK LOOPER

猫乃麗雅

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

93.お仲間さんとの合流・こうへん

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刀から “白い炎”が発せられます。

黒ずくめのアップバングさんが間合いを詰めて、日本刀を右から左へと払うなり、【白炎びゃくえん】が幅10㎝×長さ3Mになりました。

バックアップさんが、スキルを用いた刀で、トロルの腰を、

ズブシュッ!!

と斬ります。

私の居る場所からは、ハッキリとは見えませんでしたが、負傷した部分が〝ボワッ!〟と燃えたみたいです。

「グォッ?!」

呻いたトロルが左膝を着きます。

その後頭部を狙って、迷彩柄アーミー服のウルフカットさんが、[ピストルグレネードランチャー]を発砲しました。

バンッ!!

命中したトロルが、

「ガァアーッ!」

うつ伏せで倒れていったのです。

いまだ両目が塞がっている人外らのうち、ホブゴブリン・アルミラージ・緑色の牛・青色の獅子舞が一体ずつ、

ズドォンッ!!

と、下敷きになりました。

微かに痙攣しているトロルの脳天に、

エクスプロージョン・ボール爆発の玉!」

勇者さんが直径20㎝ほどの[オレンジ色の球体]を飛ばし、

ボォオンッ!!

爆破したところ、粒子になって消滅したのです。

トロルの巻き添えになっていたエネミー達は健在であります。

多少なりともダメージがあるみたいですが。

ともあれ、【閃光】の効果が失われ、敵集団が前後に分かれようとしました。

しかしながら、

「挑発!」

女騎士さんが、全ての人外を、ご自身に引き付けたのです。

ほぼ同じタイミングで、私の麻痺状態が解けました。

ここからは、それぞれに、各個撃破していったのです……。


駐車場のエネミーを片付けたところ、

「無事で何よりだ。」

武闘家さんが、お二人に声を掛けたのです。

「ああ、“結界”を強化してくれていたお陰でな。」
「それがなかったら危なかっただろう。」

アップバングさんが述べる流れで、

「その子たちは?」

と質問してきました。

「うむ!」
「彼女達は…。」

赤髪セミロングさんが説明していきます。


「……、へぇー。」
「“ボスキャラ”らしき奴に勝ったのかぁ…。」
「スゲェじゃん!!」

褒めてくださったのはウルフカットさんです。

「いえ、それほどでも。」

謙遜しつつも、満更まんざらではない私であります。

琴音ことねにいたっては、得意気になっている模様です。

このような状況下で、神官さんが、

「そう言えば……、貴女がたは、なぜ、名古屋城に訪れていたんですか??」
「こんなご時世に、姉妹だけで、観光に来たとは思えませんし…。」

首を傾げました。

「あー、まぁ、そのぉ……、東京から京都に行く途中でしてぇ…。」
「お城を見物しようかと立ち寄ってみたら、“セカンドステージ”になってしまった次第です、はい。」

タイムループや蘇生に関する事は信じてもらえないかもしれないので、内密にしながら、告げたところ、

「じゃあ、マイクロバスに、一緒に乗ればいい!」
「ボクらは滋賀県を目指しているからね。」
「そこまで送ってあげても構わないだろ?!」

赤髪さんが、スポーツ刈りさんに確認したのです。

それを受けて、

「勿論だ。」

日焼けマッチョさんが了承してくださいました。

どうやら、この方が運転手みたいです。

「よし!」
「そうと決まれば、早速、出発しよう!!」

なにかとテンション高めの勇者さんでした―。
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