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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
89.勇者さん達との共闘④
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私たちが挟み撃ちにしていくなか、敵集団が、それとなく二手に分かれました。
「せん」
琴音が【閃光】を発しようとしたところを、
「待った!!」
「勇者さん達とパーティーを組んでいないから、向こうも目がみえなくなっちゃうよ!」
私は、すぐさま、止めたのです。
これに、
「お!!」
「そうか!」
【勇者】である赤髪セミロングさんが反応しました。
(あの人も、“おバカさん”なのかな??)
そんな疑問が浮かびつつ、トロル並みの知能でないことを祈るばかりの私です。
ま、赤髪さんは、言語を理解できるので、大丈夫でしょう。
いえ、別に、マウントを取っているわけではありませんよ。
ただ、ちょっぴり不安を抱いただけです。
誰もが睨み合って、膠着状態に陥るなか、宙に浮いている修行僧みたいな鴉の一体が、両翼を〝ブンッ〟と前方に振るいました。
これによって、白銀ショートヘアーさんの【風斬】と同じような、三日月状の“風の刃”が、
ビュオッ!!
私めがけて飛んで来たのです。
大きさは、白銀さんの半分ぐらいですが、
「えッ?!」
予想だにしていなかった攻撃に固まってしまった私は、
ドシュッ!
胸元に、それをくらってしまい、
「がはッ!!」
軽く血を吐きながら、後方にヨロめいてしまいました。
「お姉ちゃん!」
慌てる妹を、別の鴉が武器で刺そうとします。
それに気付いた琴音が、
ガシィンッ!!
薙刀で払ったのです。
鴉たちは、錫杖と槍が合体したような代物を所持していました。
一方、私はというと、鎧の胸部に亀裂が入っております。
既に【恩恵】の効果は失われていたものの、父親お手製の防具に守られ、軽傷で済んだようです。
たとえ“薄鉄”であっても、鎧が無ければ、もっとダメージを負っていた事でしょう。
この間にも、人外らが襲ってきます。
「おんけい!」
妹が唱えたところ、緑色の牛みたいな奴が、左右の鋭い爪で〝ドンッ!〟と地面を突きました。
それによって、直径50㎝×高さ1Mほどの“歪な円錐状”に、
ズドォンッ!!
地が隆起したのです。
琴音は右へのサイドステップで逃れようとしたものの、至近距離だったので完全には躱しきれず、弾かれてしまい、
「あぐッ!」
ズザザ―ッ!!
私の左足あたりで、横倒れになりました。
「琴音!」
心配する私に、青色の獅子舞みたいなエネミーが、口から最大幅50㎝×長さ1Mの“クリスタル形の氷”を放ってきたではありませんか。
「!!」
驚きながらも、大剣を右斜め下から左斜め上へと振るい、
ガゴォンッ!
粉砕したのです。
〝ほッ〟とした私の横で立とうとしている妹に、一人のエンジェルボーイが指から【ビーム】を発射する構えになりました。
これが可能なのであれば、ボス天使と一緒に居た子分らは、なぜ使わなかったのでしょうか?
あくまで私の仮説ですが、魔力が少なくて乱用したくないのかもしれません。
正しいかどうかは不明ですが…。
いずれにせよ、琴音のピンチです―。
「せん」
琴音が【閃光】を発しようとしたところを、
「待った!!」
「勇者さん達とパーティーを組んでいないから、向こうも目がみえなくなっちゃうよ!」
私は、すぐさま、止めたのです。
これに、
「お!!」
「そうか!」
【勇者】である赤髪セミロングさんが反応しました。
(あの人も、“おバカさん”なのかな??)
そんな疑問が浮かびつつ、トロル並みの知能でないことを祈るばかりの私です。
ま、赤髪さんは、言語を理解できるので、大丈夫でしょう。
いえ、別に、マウントを取っているわけではありませんよ。
ただ、ちょっぴり不安を抱いただけです。
誰もが睨み合って、膠着状態に陥るなか、宙に浮いている修行僧みたいな鴉の一体が、両翼を〝ブンッ〟と前方に振るいました。
これによって、白銀ショートヘアーさんの【風斬】と同じような、三日月状の“風の刃”が、
ビュオッ!!
私めがけて飛んで来たのです。
大きさは、白銀さんの半分ぐらいですが、
「えッ?!」
予想だにしていなかった攻撃に固まってしまった私は、
ドシュッ!
胸元に、それをくらってしまい、
「がはッ!!」
軽く血を吐きながら、後方にヨロめいてしまいました。
「お姉ちゃん!」
慌てる妹を、別の鴉が武器で刺そうとします。
それに気付いた琴音が、
ガシィンッ!!
薙刀で払ったのです。
鴉たちは、錫杖と槍が合体したような代物を所持していました。
一方、私はというと、鎧の胸部に亀裂が入っております。
既に【恩恵】の効果は失われていたものの、父親お手製の防具に守られ、軽傷で済んだようです。
たとえ“薄鉄”であっても、鎧が無ければ、もっとダメージを負っていた事でしょう。
この間にも、人外らが襲ってきます。
「おんけい!」
妹が唱えたところ、緑色の牛みたいな奴が、左右の鋭い爪で〝ドンッ!〟と地面を突きました。
それによって、直径50㎝×高さ1Mほどの“歪な円錐状”に、
ズドォンッ!!
地が隆起したのです。
琴音は右へのサイドステップで逃れようとしたものの、至近距離だったので完全には躱しきれず、弾かれてしまい、
「あぐッ!」
ズザザ―ッ!!
私の左足あたりで、横倒れになりました。
「琴音!」
心配する私に、青色の獅子舞みたいなエネミーが、口から最大幅50㎝×長さ1Mの“クリスタル形の氷”を放ってきたではありませんか。
「!!」
驚きながらも、大剣を右斜め下から左斜め上へと振るい、
ガゴォンッ!
粉砕したのです。
〝ほッ〟とした私の横で立とうとしている妹に、一人のエンジェルボーイが指から【ビーム】を発射する構えになりました。
これが可能なのであれば、ボス天使と一緒に居た子分らは、なぜ使わなかったのでしょうか?
あくまで私の仮説ですが、魔力が少なくて乱用したくないのかもしれません。
正しいかどうかは不明ですが…。
いずれにせよ、琴音のピンチです―。
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