88 / 283
2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
88.勇者さん達との共闘③
しおりを挟む
妹による、
「おんけい!」
からの、
「デストロイ!!」
にて、
ブシャアーッ!
と、今度は左太腿を斬りました。
更に、
「ライト・ボール!!」
琴音が、新たな傷口に【光の玉】を命中させたのです。
流石は、本家本元。
“塩を塗るかのような行為”が絶好調であります。
そこには、一切の躊躇も容赦もありません。
なんと、まぁ、逞しく育っていってる事でしょう。
姉は秘かに心の中で拍手しております。
ある意味、リスペクトしちゃいそうです。
このような状況で、
「グオーッ!」
トロルが、モーニングスターを、横に払ってきました。
ブォンッ!!
「おっと!」
妹がバックステップで、
「危なッ!」
私が、しゃがんで、躱したところ、勢い余ったらしく、
ズドォンッ!!
うつ伏せで倒れたのです。
(“おバカさん”なのかな?)
疑問が生じた私ではありますが、〝ファンタジーやRPGの設定において、トロルは知能が低いことが多い〟との話しを思い出しました。
“エ○ン・イ○―ガー”たちの世界に現れる[無○の巨人]を連想していたら、
「グッ、ウゥ~ッ!」
トロルが、上体を起こしつつ、私達を睨んできたのです。
改めて、
「せん光!!」
琴音が発動しました。
(チャンス!)
一気に、間合いに踏み込んだ私は、
「デストロォーイッ!!」
ズブシュッ!
再び、心臓を突いたのです。
先程よりはラージソードが深めに刺さったようで、
「ガアア――ッ!!!!」
喚いた相手が、粒子になって消滅していき、装備品と、2gの“銀子”が、遺されました。
[ファ―ストステージ]におけるモブキャラの銀子は“1g”だったので、二倍の大きさになっています。
「ふぅー。」
一仕事終えて息を吐いた私が、4人組さんの方を見てみたところ、あれから更に、敵集団の二割を倒していたみたいです。
「残りを片付けるよ、琴音。」
あとの6割を葬るべく、勇者さん達に加勢しようと促した私に、
「うん!」
妹が同意しました。
「デストロイ!!」
「ライト・ボール!!」
四人とのバトルに専念しているエネミーらの背後を急襲します。
ええ、ええ、“悪者”ですよ。
二人揃って。
……、否!
“頭脳的戦略”です!!
そういうことに、させてください。
さて…。
人外たちが、こちらを振り向きました。
すかさず、4人組さんが、打撃・スキル・魔法などを、繰り出していきます。
“勇者と仲間達”ですら、後ろから攻めているので、私と琴音が特に卑怯なわけではない事が証明されたと言えるでしょう!
もはや、勝った方が正義を語れるのです!!
すみません。
こじつけました。
正直なところ、誰もが、明日をも知れぬ身であるがため、必死なのです。
この世界を生き抜くために―。
「おんけい!」
からの、
「デストロイ!!」
にて、
ブシャアーッ!
と、今度は左太腿を斬りました。
更に、
「ライト・ボール!!」
琴音が、新たな傷口に【光の玉】を命中させたのです。
流石は、本家本元。
“塩を塗るかのような行為”が絶好調であります。
そこには、一切の躊躇も容赦もありません。
なんと、まぁ、逞しく育っていってる事でしょう。
姉は秘かに心の中で拍手しております。
ある意味、リスペクトしちゃいそうです。
このような状況で、
「グオーッ!」
トロルが、モーニングスターを、横に払ってきました。
ブォンッ!!
「おっと!」
妹がバックステップで、
「危なッ!」
私が、しゃがんで、躱したところ、勢い余ったらしく、
ズドォンッ!!
うつ伏せで倒れたのです。
(“おバカさん”なのかな?)
疑問が生じた私ではありますが、〝ファンタジーやRPGの設定において、トロルは知能が低いことが多い〟との話しを思い出しました。
“エ○ン・イ○―ガー”たちの世界に現れる[無○の巨人]を連想していたら、
「グッ、ウゥ~ッ!」
トロルが、上体を起こしつつ、私達を睨んできたのです。
改めて、
「せん光!!」
琴音が発動しました。
(チャンス!)
一気に、間合いに踏み込んだ私は、
「デストロォーイッ!!」
ズブシュッ!
再び、心臓を突いたのです。
先程よりはラージソードが深めに刺さったようで、
「ガアア――ッ!!!!」
喚いた相手が、粒子になって消滅していき、装備品と、2gの“銀子”が、遺されました。
[ファ―ストステージ]におけるモブキャラの銀子は“1g”だったので、二倍の大きさになっています。
「ふぅー。」
一仕事終えて息を吐いた私が、4人組さんの方を見てみたところ、あれから更に、敵集団の二割を倒していたみたいです。
「残りを片付けるよ、琴音。」
あとの6割を葬るべく、勇者さん達に加勢しようと促した私に、
「うん!」
妹が同意しました。
「デストロイ!!」
「ライト・ボール!!」
四人とのバトルに専念しているエネミーらの背後を急襲します。
ええ、ええ、“悪者”ですよ。
二人揃って。
……、否!
“頭脳的戦略”です!!
そういうことに、させてください。
さて…。
人外たちが、こちらを振り向きました。
すかさず、4人組さんが、打撃・スキル・魔法などを、繰り出していきます。
“勇者と仲間達”ですら、後ろから攻めているので、私と琴音が特に卑怯なわけではない事が証明されたと言えるでしょう!
もはや、勝った方が正義を語れるのです!!
すみません。
こじつけました。
正直なところ、誰もが、明日をも知れぬ身であるがため、必死なのです。
この世界を生き抜くために―。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
そして、アドレーヌは眠る。
緋島礼桜
ファンタジー
長く続いた大戦、それにより腐りきった大地と生命を『奇跡の力』で蘇らせ終戦へと導いた女王――アドレーヌ・エナ・リンクス。
彼女はその偉業と引き換えに長い眠りについてしまいました。彼女を称え、崇め、祀った人々は彼女の名が付けられた新たな王国を創りました。
眠り続けるアドレーヌ。そこに生きる者たちによって受け継がれていく物語―――そして、辿りつく真実と結末。
これは、およそ千年続いたアドレーヌ王国の、始まりと終わりの物語です。
*あらすじ*
~第一篇~
かつての大戦により鉄くずと化し投棄された負の遺産『兵器』を回収する者たち―――狩人(ハンター)。
それを生業とし、娘と共に旅をするアーサガ・トルトはその活躍ぶりから『漆黒の弾丸』と呼ばれていた。
そんな彼はとある噂を切っ掛けに、想い人と娘の絆が揺れ動くことになる―――。
~第二篇~
アドレーヌ女王の血を継ぐ王族エミレス・ノト・リンクス王女は王国東方の街ノーテルの屋敷で暮らしていた。
中肉中背、そばかすに見た目も地味…そんな引け目から人前を避けてきた彼女はある日、とある男性と出会う。
それが、彼女の過去と未来に関わる大切な恋愛となっていく―――。
~第三篇~
かつての反乱により一斉排除の対象とされ、長い年月虐げられ続けているイニム…ネフ族。
『ネフ狩り』と呼ばれる駆逐行為は隠れ里にて暮らしていた青年キ・シエの全てを奪っていった。
愛する者、腕、両目を失った彼は名も一族の誇りすらも捨て、復讐に呑まれていく―――。
~第四篇~
最南端の村で暮らすソラはいつものように兄のお使いに王都へ行った帰り、謎の男二人組に襲われる。
辛くも通りすがりの旅人に助けられるが、その男もまた全身黒尽くめに口紅を塗った奇抜な出で立ちで…。
この出会いをきっかけに彼女の日常は一変し歴史を覆すような大事件へと巻き込まれていく―――。
*
*2020年まで某サイトで投稿していたものですがサイト閉鎖に伴い、加筆修正して完結を目標に再投稿したいと思います。
*他小説家になろう、アルファポリスでも投稿しています。
*毎週、火・金曜日に更新を予定しています。
亡国の系譜と神の婚約者
仁藤欣太郎
ファンタジー
二十年前に起こった世界戦争の傷跡も癒え、世界はかつてない平和を享受していた。
最果ての島イールに暮らす漁師の息子ジャンは、外の世界への好奇心から幼馴染のニコラ、シェリーを巻き込んで自分探しの旅に出る。
ジャンは旅の中で多くの出会いを経て大人へと成長していく。そして渦巻く陰謀、社会の暗部、知られざる両親の過去……。彼は自らの意思と無関係に大きな運命に巻き込まれていく。
☆本作は小説家になろう、マグネットでも公開しています。
☆挿絵はみずきさん(ツイッター: @Mizuki_hana93)にお願いしています。
☆ノベルアッププラスで最新の改稿版の投稿をはじめました。間違いの修正なども多かったので、気になる方はノベプラ版をご覧ください。こちらもプロの挿絵付き。
誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
スナッチ ボクに魔力はありません 王都学院の異端児
hakusuya
ファンタジー
コーネル家唯一の男子として生まれたロアルドには生まれつき魔法の才がなかった。使える魔法なし、魔力ゼロ。あるのは意味不明の特性「スナッチ」。その卑怯なチートスキルは温厚で聡明なロアルドだから許されたものだった。
十二歳になったロアルドは父のコネで、三人の優秀な姉が通う王都学院に進学する。
「どろぼうだなんて、ちょっと借りるだけです」
そんなセリフを何度も口にすることになろうとは思いもしなかった。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
見よう見まねで生産チート
立風人(りふと)
ファンタジー
(※サムネの武器が登場します)
ある日、死神のミスにより死んでしまった青年。
神からのお詫びと救済を兼ねて剣と魔法の世界へ行けることに。
もの作りが好きな彼は生産チートをもらい異世界へ
楽しくも忙しく過ごす冒険者 兼 職人 兼 〇〇な主人公とその愉快な仲間たちのお話。
※基本的に主人公視点で進んでいきます。
※趣味作品ですので不定期投稿となります。
コメント、評価、誤字報告の方をよろしくお願いします。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる