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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。
87.勇者さん達との共闘②
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琴音に【恩恵】を発動してもらった私は、ダッシュで、人外らをすり抜けて、トロルとの間合いを詰めていきます。
“麻痺”の効果が失われて、ふらつきながらも起き上がったトロルが、
「ウガアァーッ!!」
武器を振り被りました。
その[モーニングスター]は、柄の長さ1.5M×直径50㎝の鉄球、といった感じのサイズです。
球体には、当然、数本の“鉄の棘”が付属しております。
いくらステータスが倍増されているとはいえ、あんな物を、まともにくらったら、堪ったものではないでしょう。
しかし、敵の攻撃よりも早く、
「デストロイ!」
白銀ショートヘアーさんに負わされていた右太腿の傷を狙って、[ラージソード]を左から右へと払い、
ブシャアッ!!
追加のダメージを与えたのです。
これでもう、妹の事を、とやかく言えなくなりました。
だって、私も、“傷口に塩を塗る”真似をしちゃったのですから☆
「グオォーッ!!」
バランスを崩したトロルが、
ガクンッ!
左膝を着きました。
「デストロイッ!!」
私は、相手の心臓めがけて、大剣を突き出します。
ガッシュッ!
「ゴアッ!!」
「ん?!」
「浅い??」
銅の鎧に阻まれたようで、あまり深くは刺さりませんでした。
(ならば、もう一度!!)
ソードを抜いて、再チャレンジしようとしたら、
ドンッ!
トロルが左の拳で、私の右顔を殴ってきたのです。
「ふぎゃッ!?」
ズザ―ッ!
私は、左サイドに1~2M吹っ飛ばされてしまいました。
「いつつつつぅーッ。」
うつ伏せになっている私の、右の鼻穴から生温かいモノが流れ落ちてきます。
(もしや?)
左の掌で拭ってみたところ……、まごうことなき“鼻血”でした◆
ぬぅ~、ヒロインにあるまじき事態です。
いえ、所謂“女主人公”は、赤髪セミロングさんなのかもしれません。
なにせ…、【勇者】であらせられるのですから!!
例え、私が、[終末デスゲーム]における脇役だとしても、公衆の面前で、お鼻から赤い液体を垂らすのは、恥ずかしい限りです。
だって、私……、乙女ですもの♡
もし、仮に、“鼻血ブー娘”などという、不名誉な渾名を付けられてしまった日には、お嫁にいけませんわ(涙)
…………。
[ボスエンジェル]を倒せた興奮が冷めていないこともあって、変なテンションになってしまい、久しぶりに話しが脱線しちゃいました。
ごめんなさい。
本題に戻りましょう。
私は、弟のイメージを元に、父が作ってくれた、“ヘッドギアタイプの兜”のお陰もあって、軽傷で済んだみたいです。
「ライト・ボール!!」
琴音の声に〝ハ!〟として顔を上げてみたところ、トロルが右手のモーニングスターを、私に振り下ろそうとしておりました。
ボンッ!
妹が放った【光の玉】が、腹部にヒットしたことによって、トロルの気が逸れます。
私が立ちながら後方を確認してみたら、エネミーたちは未だ二割ほどしか消滅できていませんでした。
セカンドステージの敵は、確かに、より強くなっている模様です。
スポーツ刈りさんが、なにやら周りに指示を送っています。
琴音が〝コクン〟と頷きました。
青髪ロングストレートさんが、
「閃光!!」
人外らの視力を奪ったところで、妹が、私に駆け寄って来たのです。
「〝お姉ちゃんに協力してあげな〟ってぇー!」
と、伝えながら―。
“麻痺”の効果が失われて、ふらつきながらも起き上がったトロルが、
「ウガアァーッ!!」
武器を振り被りました。
その[モーニングスター]は、柄の長さ1.5M×直径50㎝の鉄球、といった感じのサイズです。
球体には、当然、数本の“鉄の棘”が付属しております。
いくらステータスが倍増されているとはいえ、あんな物を、まともにくらったら、堪ったものではないでしょう。
しかし、敵の攻撃よりも早く、
「デストロイ!」
白銀ショートヘアーさんに負わされていた右太腿の傷を狙って、[ラージソード]を左から右へと払い、
ブシャアッ!!
追加のダメージを与えたのです。
これでもう、妹の事を、とやかく言えなくなりました。
だって、私も、“傷口に塩を塗る”真似をしちゃったのですから☆
「グオォーッ!!」
バランスを崩したトロルが、
ガクンッ!
左膝を着きました。
「デストロイッ!!」
私は、相手の心臓めがけて、大剣を突き出します。
ガッシュッ!
「ゴアッ!!」
「ん?!」
「浅い??」
銅の鎧に阻まれたようで、あまり深くは刺さりませんでした。
(ならば、もう一度!!)
ソードを抜いて、再チャレンジしようとしたら、
ドンッ!
トロルが左の拳で、私の右顔を殴ってきたのです。
「ふぎゃッ!?」
ズザ―ッ!
私は、左サイドに1~2M吹っ飛ばされてしまいました。
「いつつつつぅーッ。」
うつ伏せになっている私の、右の鼻穴から生温かいモノが流れ落ちてきます。
(もしや?)
左の掌で拭ってみたところ……、まごうことなき“鼻血”でした◆
ぬぅ~、ヒロインにあるまじき事態です。
いえ、所謂“女主人公”は、赤髪セミロングさんなのかもしれません。
なにせ…、【勇者】であらせられるのですから!!
例え、私が、[終末デスゲーム]における脇役だとしても、公衆の面前で、お鼻から赤い液体を垂らすのは、恥ずかしい限りです。
だって、私……、乙女ですもの♡
もし、仮に、“鼻血ブー娘”などという、不名誉な渾名を付けられてしまった日には、お嫁にいけませんわ(涙)
…………。
[ボスエンジェル]を倒せた興奮が冷めていないこともあって、変なテンションになってしまい、久しぶりに話しが脱線しちゃいました。
ごめんなさい。
本題に戻りましょう。
私は、弟のイメージを元に、父が作ってくれた、“ヘッドギアタイプの兜”のお陰もあって、軽傷で済んだみたいです。
「ライト・ボール!!」
琴音の声に〝ハ!〟として顔を上げてみたところ、トロルが右手のモーニングスターを、私に振り下ろそうとしておりました。
ボンッ!
妹が放った【光の玉】が、腹部にヒットしたことによって、トロルの気が逸れます。
私が立ちながら後方を確認してみたら、エネミーたちは未だ二割ほどしか消滅できていませんでした。
セカンドステージの敵は、確かに、より強くなっている模様です。
スポーツ刈りさんが、なにやら周りに指示を送っています。
琴音が〝コクン〟と頷きました。
青髪ロングストレートさんが、
「閃光!!」
人外らの視力を奪ったところで、妹が、私に駆け寄って来たのです。
「〝お姉ちゃんに協力してあげな〟ってぇー!」
と、伝えながら―。
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