JK LOOPER

猫乃麗雅

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

63.サザン

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[高徳院]の近くに居たエネミーらを全滅させた私は、長谷はせ駅に向かうべく、原付バイクのアクセルを回しました。

そこからは、〝ちょっと進んでは人外たちに遭遇し、これを倒す〟というのが、2回ほど続いたのです。

“大仏の所”からの流れで、およそ80体を倒した計算になります。

正直、面倒くさかったです。

でも、まぁ、大きな仏像が動き出さなかっただけでも良しとしましょう。

絶対に勝てなさそうですからね。

それにしても…、

神里町かみさとちょうの自警団の方々は、毎回これだけの数を相手にしているのかぁ。)

と、感服しました。

自警団でなくとも、多くの敵と、いつも戦っているであろう皆さんに、私は拍手を送ります!

運転中なので、〝心の中で〟ですが…。


長谷駅に到着しました。

が、しかし。

〝運転本数を減らしている〟といった紙が貼り出されています。

なんでも、〝世の中の状況を踏まえ、利用客の安全を配慮しての決断〟との事でした。

現在は、もう少しでPM13:10になろうとしている頃です。

[江ノ電]の、次の発車時刻は、PM15:00の予定となっています。

さすがに待てないので、とても残念ではありますが、原付きで移動することにしました。


やって来ました、サザンビーチ!!

長谷駅から、ここに至るまでの間に、200数ぐらいのエネミーと戦闘になりました。

お陰で、私のレベルが“9”になっています♪

途中で[江の島]に立ち寄ってみたのですが、〝暫くの間は封鎖して様子を見る〟となっていたので、こちらも諦めた次第です。

いずれにせよ、私は、今、茅ヶ崎の砂浜を散歩しております。

遠くに見える[富士山]に、瞳を輝かせながら。

私の記憶が確かならば、〝青き渚を走りて、到来するは、恋の季節であらん〟と、“桑田佳祐さん”が歌っていた筈です。

〝ジョニーという名の方が、波に乗ろうとする〟みたいな、あの曲にて。

ちなみに、〝青き衣を纏いて〟は、“ナ○シカ”です。

…………。

話しを元に戻しましょう。

なんだか、とっても、波打ち際を駆けたくなった私ではありますが、一人で「待てよぉー、あはははは☆」「捕まえてごらんなさぁい、うふふふふ♡」と、はしゃいだとて、“頭の痛い子”にしかならなさそうなので、めておきました。


[サザン通り]を見て回りましたが、お店の殆どが営業を自粛しています。

来た道を引き返した私は、景色を一望できるカフェへと入りました。

OPENしていた店舗の“テラス席”にて、彼方に浮かぶ“烏帽子岩えぼしいわ”を眺めながら、バニラシェイクを堪能しております。

休んでばかりな感じは否めませんが、連戦が続いたので、少し落ち着きたかったのです。

時間は、PM14:00を過ぎています。

新たにエネミーが出現するのは、PM18:00です。

これに備えるべく、PM17:00あたりまでは西へと向かって、本日の宿を探すとしましょう―。
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