JK LOOPER

猫乃麗雅

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

55.意外な・・・・。

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ガツンッ!

当たりました。

今度は罠じゃありませんでしたよ☆

「~~ッ! ぅうッ!!」

しゃがみそうになる巨漢の額を狙って、柄の先を突き出そうとするも、

デストロイ破壊!」

モーニングスターを左斜め下から右斜め上へ〝ブンッ!〟と振るわれて、阻まれてしまったのです。

その武器で、あのスキルを、まともにくらったなら、無事では済まされないでしょう。

私の背筋が〝ゾクッ!〟としました。

ここからは、間合いを詰めたい私と、そうはさせたくないミツル君とで、一進一退の攻防が繰り広げられたのです。

私は【閃光】と【恩恵】を、五厘ごりん刈りは【デストロイ】を、何度か用いつつ…。

3~4分が経ち、どちらも決定打を出せず、呼吸を乱しております。

まぁ、向こうは“体力”があるようで、軽いものですが、こちらは肩で息しているぐらい、やや、しんどいです。

「バテちまってるみてぇだな。」

見下すみたいな笑みを浮かべる“図体デカ”に、

「全然、そんな事ありませんよ。」

余裕ぶる私ではありますが、割と疲労しているのは否めません。

長丁場になってしまうと、不利な状況に追い込まれてしまうでしょう。

そこで、

「閃光!」

相手の視界を奪った私は、流れで出現させた[体力回復ポーション]を摂取したのです。

元気一杯になったところで、

「恩恵!」

こちらも発動して、坊主頭の左頬を柄で殴ろうとしたら、

「デストロイ!」

アマチュア相撲レスラーがモーニングスターを振り下ろし、

ズドンッ!!

新たに床を陥没させました。

これ・・があるので、簡単にはいきません。

(んー、どうすればいいんだろう?)

攻略の糸口がつかめず、悩んでいたところ、お店の出入口にあたる、私の右側から、

レッグホールドトラップ虎挟み!」

との声が聞こえてくるなり、ミツル君の左足元に現れた銀色で鋭い牙のような器具が、脛&ふくらはぎを、

ガシィンッ!

と、前後から挟んだのです。

「がああ――ッ!!」

巨漢が喚くなか、私が右を見てみたところ、マッシュ―ブロックとバーバースタイルが、そこに居ました。

更には、バーバースタイルが走っていき、ミツル君の左脇腹に、

ズシュッ!

ダガーを刺したのです。

「ぐおッ!?」

五厘刈りが呻きながらも、モーニングスターを右から左に払います。

バーバースタイルは、短剣を抜くと共に大きくバックステップして、これを躱しました。

「お二人とも…、何故??」

首を傾げる私に、

「僕たちは、君に協力することに決めたよ。」

マッシュ―ブロックが答えたのです。

ここで10秒が過ぎ、目を開いた坊主頭が、

「“マサ”と“ヒデ”じゃねぇか……。」
「てめぇら、裏切りやがったなッ!」
「いいのか!?」
「家族もろとも、ぶっ殺すぞ! コラぁあッ!!」

怒りを顕わにします。

「ふんッ!」
「ここで、お前を倒せば、問題ない。」

バーバースタイルが述べ、

「もう、これ以上の犠牲者は出させないよ!」

マッシュ―ブロックが睨み付けました。

彼らの心情は私には分かりませんが、味方になってくれるのであれば幸いです。

こちらが有利になるのは疑いようがないのですから。

とは言え、相手はパワフル&タフネスなので、油断できませんが―。
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