JK LOOPER

猫乃麗雅

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2nd STAGE/ループには別の種類があるみたいです。

49.横浜でのバトル①

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金髪襟足の右斜め後ろには、身長168㎝くらいの、刈り上げ黒髪リーゼントが立っています。

この人は、細長メガネを掛けており、右手に金属バットを握っていました。

赤髪ソフトモヒカンの左斜め後ろは、背丈が172㎝ぐらいの金髪オールバックです。

こちらは、顎髭を生やしており、鉄パイプを右手に持っています。

刈り上げ黒髪リーゼントの右斜め後ろは、身長170㎝くらいの黒髪マッシュ―ブロックです。

金髪オールバックの左斜め後ろには、背丈が165㎝ほどの黒髪バーバースタイルが佇んでおります。

“マッシュ―ブロック”と“バーバースタイル”は、どちらも、好青年な雰囲気で、武器を所持していません。

このメンバーのなかではアンバランスで、なんだか違和感がある二人です。

いずれにせよ、眼前の7人組は、“小太り茶髪セミロングパーマ”を先頭に、V字で並んでいました。

「今からでも警察に行きませんか?」
「罪を償うために。」

そう窺った私に、金髪襟足が、

「あッ?! おめぇ、なに言ってんだよ!」
「そんなん、するわけねぇべやッ!!」

と、キレたのです。

この流れで、

「んなことより、さっさと、10万、払えや!」

小太りが恐喝してきました。

「お断りします。」

私が意思表示したところ、

「だったら、ボコるしかねぇな。」

ソフトモヒカンが述べたのです。

その一言で、チンピラたちが臨戦態勢に入りました。

(仕方ない。)

説得を諦めた私は、

「閃光!」

と発したのです。

彼らが呻くなか、

「装備変更、戦闘モード!」

これを唱えた事によって、私の衣服が、巫女装束と赤いたすきおよび、黒色で薄鉄の胸当て/籠手/脛当て/ハチマキ型の額当てに、〝シュンッ!〟と瞬時に入れ替わりました。

勿論、薙刀も出現しています。

(さて、まずは正面の…。)

小太りに狙いを定めて、柄で顔を殴ろうかとしていたら、バーバースタイルが、

「ダガー。」
「アディション。」

と、連続で呟き、私めがけてダッシュしてきたのです。

両目を瞑ったままで。

「え?!」

驚いた私は、

「恩恵!」

慌てて、攻撃力・防御力・素早さを倍増し、胸へと突き出される左手の短剣を、左へのサイドステップで躱しました。

バーバースタイルが、自分の両足で、

ズザザ―ッ!!

とブレーキを掛けます。

「ほッ。」

攻撃から逃れた私が安堵したところ、

そこ・・か。」

またしても、バーバースタイルが的確に突進してきたのです。

ひょっとして、穂積ほづみさんと同じ【アサシン】でしょうか?

あのジョブには“探知”の能力があるので、こちらの居場所が判明しているのかもしれません。

しかし、〝アディション〟と言っていたようなので、別物の気がします。

それがなんであれ、瞼を閉じているのにも関わらず、なかなかのスピードで私を刺しに来るバーバースタイルでした―。
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