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1st STAGE/ループには回数制限があるようです。
43.弔い合戦
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私の正面にはネズミの兵隊たち、右には親玉、という図式です。
そして、今、ボスキャラが右の爪で私を狙っています。
穂乃歌さんの命を奪った、その爪で。
私は再び、攻撃力/防御力/素早さを倍増しようとしましたが、一匹の鼠が改めて振るった槍を、薙刀で受け止めるので精一杯となりました。
そこを突こうと、大ネズミが力を込めたのです。
(やばい!)
私の脳内に“死”がよぎった瞬間でした。
ボス鼠の左アキレスに、紗凪さんが〝ズバンッ!〟と、踵落としを、お見舞いしたのは。
私が斬っていた箇所を更に攻撃された事によって、
「ピギィ――ッ!!」
と親玉が鳴きます。
薙刀と槍の柄で押し合っていた私は、一旦、バックステップで距離を取りました。
そこに合流した南班の方々が、私と兵隊の間に割って入り、対応してくれます。
「ほッ」と一息ついた私が後ろを向いてみたところ、地面に〝そっ〟と穂乃歌さんを置いた穂積さんが、〝スッ〟と立ち上がり、ボスキャラを睨み付けました。
まさに、鬼の形相で。
バシィンッ!!
という音がしたので、そちらに視線を送ってみたら、紗凪さんが大ネズミに吹き飛ばされていたではありませんか。
どうやら、左の掌で弾かれた模様です。
体を、地に〝ズジャッ!〟と叩き付けた紗凪さんに、
(まさか、穂乃歌さんに続いて?!)
と、私は緊張しました。
しかし、上半身を〝むくっ〟と起こして、出現させた[体力回復ポーション]を摂取する紗凪さんに、安心したのです。
(あの大きいのを、どうにかしないと。)
少し考えて、
「恩恵!」
と唱えた私は、弧を描くようにしながら、ボス鼠の背後に回り込んでいきます。
北班の右側の人たちは、こっちの三匹に翻弄されて負傷しているようですが、助ける余裕がありません。
すみませんが、事態が好転するまで耐え抜いていただくのを願うばかりです。
親玉の後ろを取った私は、今度は右のアキレス腱を刺しました。
おもいっきり〝グサッ!〟と。
「キィッ!」と呻いて四つん這いになった敵が、膝立ちになろうとします。
その左頬に、直径15㎝の“氷の玉”がヒットして、体勢を整えさせませんでした。
これは、真守さんの魔法によるものです。
そこへ駆けて来た穂積さんが、ボスキャラの喉を、ダガーで、
シュパッ!
と、斬ったのです。
〝ブシュゥ―ッ!〟と流血して、うつ伏せで倒れた大ネズミが痙攣しています。
「まだ息があるのか。」
「しぶとい奴め…。」
「すぐに穂乃歌の所に送ってやるから、あの世で土下座して詫びろ!!」
怒りを顕わにした穂積さんが、ボス鼠の首を刺します。
何度となく。
血飛沫を数回あげた敵が、粒子となって消えゆくなか、
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
脳内に四連続でインフォメーションが流れました。
おそらく、昨日からのバトル(経験値)も含めてのレベルアップでしょう。
そんな状況のなかで、親玉を失った配下のネズミたちが神社から脱出しようとするも、
「逃がすな! 殲滅しろッ!!」
との団長さんの指示により、追撃戦が展開していったのです。
穂乃歌さんの側では、真守さんが両膝を地に着けて〝わなわな〟と震えていました。
穂積さんが、そちらに無言で歩いていき、紗凪さんが静かに付いて行きます。
気づけば、雨が小降りになっていました―。
そして、今、ボスキャラが右の爪で私を狙っています。
穂乃歌さんの命を奪った、その爪で。
私は再び、攻撃力/防御力/素早さを倍増しようとしましたが、一匹の鼠が改めて振るった槍を、薙刀で受け止めるので精一杯となりました。
そこを突こうと、大ネズミが力を込めたのです。
(やばい!)
私の脳内に“死”がよぎった瞬間でした。
ボス鼠の左アキレスに、紗凪さんが〝ズバンッ!〟と、踵落としを、お見舞いしたのは。
私が斬っていた箇所を更に攻撃された事によって、
「ピギィ――ッ!!」
と親玉が鳴きます。
薙刀と槍の柄で押し合っていた私は、一旦、バックステップで距離を取りました。
そこに合流した南班の方々が、私と兵隊の間に割って入り、対応してくれます。
「ほッ」と一息ついた私が後ろを向いてみたところ、地面に〝そっ〟と穂乃歌さんを置いた穂積さんが、〝スッ〟と立ち上がり、ボスキャラを睨み付けました。
まさに、鬼の形相で。
バシィンッ!!
という音がしたので、そちらに視線を送ってみたら、紗凪さんが大ネズミに吹き飛ばされていたではありませんか。
どうやら、左の掌で弾かれた模様です。
体を、地に〝ズジャッ!〟と叩き付けた紗凪さんに、
(まさか、穂乃歌さんに続いて?!)
と、私は緊張しました。
しかし、上半身を〝むくっ〟と起こして、出現させた[体力回復ポーション]を摂取する紗凪さんに、安心したのです。
(あの大きいのを、どうにかしないと。)
少し考えて、
「恩恵!」
と唱えた私は、弧を描くようにしながら、ボス鼠の背後に回り込んでいきます。
北班の右側の人たちは、こっちの三匹に翻弄されて負傷しているようですが、助ける余裕がありません。
すみませんが、事態が好転するまで耐え抜いていただくのを願うばかりです。
親玉の後ろを取った私は、今度は右のアキレス腱を刺しました。
おもいっきり〝グサッ!〟と。
「キィッ!」と呻いて四つん這いになった敵が、膝立ちになろうとします。
その左頬に、直径15㎝の“氷の玉”がヒットして、体勢を整えさせませんでした。
これは、真守さんの魔法によるものです。
そこへ駆けて来た穂積さんが、ボスキャラの喉を、ダガーで、
シュパッ!
と、斬ったのです。
〝ブシュゥ―ッ!〟と流血して、うつ伏せで倒れた大ネズミが痙攣しています。
「まだ息があるのか。」
「しぶとい奴め…。」
「すぐに穂乃歌の所に送ってやるから、あの世で土下座して詫びろ!!」
怒りを顕わにした穂積さんが、ボス鼠の首を刺します。
何度となく。
血飛沫を数回あげた敵が、粒子となって消えゆくなか、
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
『あなたのレベルが上がりました。』
脳内に四連続でインフォメーションが流れました。
おそらく、昨日からのバトル(経験値)も含めてのレベルアップでしょう。
そんな状況のなかで、親玉を失った配下のネズミたちが神社から脱出しようとするも、
「逃がすな! 殲滅しろッ!!」
との団長さんの指示により、追撃戦が展開していったのです。
穂乃歌さんの側では、真守さんが両膝を地に着けて〝わなわな〟と震えていました。
穂積さんが、そちらに無言で歩いていき、紗凪さんが静かに付いて行きます。
気づけば、雨が小降りになっていました―。
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